入院、内視鏡手術へ | 腰部脊柱管狭窄症・内視鏡手術体験記

腰部脊柱管狭窄症・内視鏡手術体験記

腰部脊柱管狭窄症。内視鏡手術が奏功。自身、決断前にネット検索しまくったが、ズバリの体験記は見つからず。基本的にファクトのみ、備忘も兼ねて記録。よって、コメント等はいただかないこととした。

 都内の大病院。まずはMRI。画像上でも狭窄が進んでいる模様。腰椎4番と5番の間では、圧迫された神経(馬尾)がボトルネック状に細くなっており、素人目には上下が分断したようにすら見える。翌週、脊椎センターのドクターに診察していただくことに。

 翌週、ドクターの診察。ひととおり症状とこちらの希望を聞いてくれ、手術適応はあるが、先ずは内服薬で様子をみましょうと。ちょっと意外。画像上同じように見えても症状は人それぞれということらしい。内服薬で良くなる人もいるとのこと。タリージェを処方される。

 2週間後、次の診察日。タリージェを欠かさず飲んだが、自分の場合、効果はほとんど感じられなかったことを説明(眠くなる,体重増加の副作用はしっかりあった)。この間も間欠性跛行の程度は悪くなった気がする。神経ブロックの説明も受けたが,ここでは割愛。病院のホームページ等である程度の情報を得ていたものの、改めて内視鏡手術の進め方を説明していただく。

 以下説明の要旨。

  •  例えば日曜入院なら、翌日の月曜に手術、遅くとも手術翌日には歩き始め、状態を見てその金曜に退院が基本。翌週から出勤したという猛者もいたが、術後すぐには無理せず、1週間は自宅で過ごしてほしい。
  •  手術は、全身麻酔下で行う内視鏡下椎弓切除術。移動式のレントゲンで確認しながら,背部の正中左から管を(マトリョーシカの様に順次太い管を)挿入し、その管の中に、先端部に専用の器具を付けた内視鏡を入れる手順。
  •  傷口は縦に18ミリ程度。内視鏡先端部の器具で椎弓の一部を削り小指の先ほどの穴を開ける(この穴の大きさがネット上の情報からは分からず、最も知りたかったところ。ドクターの口ぶり(「私の場合」)から医師・病院によりやり方が違う模様なので、注意が必要か。素人感覚では、大きく切除すると背骨の安定性を損ないそうで怖い)。その穴から脊柱管内に器具を入れ、厚くなった黄色靭帯を除去し、神経への圧迫を取り除く。
  •  手術後、手術部位の出血等を排出するドレーンを留置するが、数日内に抜く。いずれ皮膚の傷痕はほとんど目立たなくなる。
  •  手術により神経を傷付けてしまうとか、想定以上に出血するなどして通常の手術に移行する、手術した部位に感染を起こして再手術となるなどの一定のリスクがあることは否定できないが、実績からその発生率は相当に低いといえる。
  •  狭窄による脚部等の痛みは無くなるが、痺れは一部に残る可能性もある。
  •  手術を行うかどうか,いつの時点で行うかは、患者自身が何を求めるかによる。高齢になってからでも受けられるから急ぐ必要はない。もし迷うのであれば、迷う時はいったん先送りした方が良いと思う。更に薬を追加して様子を見るのもよい。

などなど。

 自身の腹は決まっていた。痛みは我慢できるとしても、脚力が衰え続けているのは怖い。元のようにスタスタ歩いたり走ったりしたい。このままでは早晩仕事に支障が出るかもしれない。

 早期の手術を希望することをドクターに伝え、約2週間後から入院することとなった。手術までの間,タリージェに加えてトラムセットを処方される。もしそれで良くなって,手術を受けるのをやめたいと思ったら,そうしてもよいとのこと。その姿勢に信頼感が高まる。