腰部脊柱管狭窄症・内視鏡手術体験記

腰部脊柱管狭窄症・内視鏡手術体験記

腰部脊柱管狭窄症。内視鏡手術が奏功。自身、決断前にネット検索しまくったが、ズバリの体験記は見つからず。基本的にファクトのみ、備忘も兼ねて記録。よって、コメント等はいただかないこととした。

 手術からはや3か月。背中の傷はそれと言わなければ判らないまで小さくなった。そのほか、最近の一か月、著変はない。左脚の痛み・痺れや間欠性跛行からは完全に解放され、術前の痛みを思い出すこともない。

 左の脚力は、術後急速に回復した時期があったが、今は伸び悩みか。
 右脚部の寝起き痛は、まだ完全に解消したとはいえないが、日中何かの作業に没頭している時には存在を忘れているので、良くはなっている。全体に緩やかな回復傾向といえる。
 あと一か月で退院後2度目の診察となる。すっかり回復した姿をドクターに見てもらいたいものだ。歩く距離を延ばし、引き続き工夫してストレッチや筋トレにも励もうと思う。

 手術から約2か月。左脚の痛みは全くなく、間欠性跛行も現れない。左の脚力は、本来100のところ術前50に落ちていたとして、75から80まで戻ったというところだろうか。術前は、左脚1本で身体のバランスを取るのがとても難しく、例えば脚立に登るのが怖くてできなかった(左脚が震えて立っていられなくなる)が、それがなくなった。手を使わずに左足の靴を脱ごうとすれば、右足踵の内側でグイッと押し下げスポッと抜く方法をとると思うが、これができるようになった。術前は、左足首が思うように固定できないため、この方法では脱ぐことができず、上がり框に座って手を使う必要があった。飲食店で座敷に上がる時など、これが意外に手間で相当なストレスになっていたものだ。ただし、左足だけでの爪先立ちはまだまだできそうもない。やり方を忘れてしまったかのようだ。

 寝起き痛のほうは、まだ右脚に残っている。就寝中は寝返りを心掛け、うつ伏せ寝も活用している(太腿の前の筋肉が伸ばされる)ためか、文字どおりの寝起き時の痛みは随分と軽減されてきた。問題はソファーで居眠りしてしまった時とか、地下鉄の座席に座って移動した時(これも居眠りとセットになることが多い)。立ち上がると右脚の付け根が締め付けられるように痛む。居眠りして筋肉が弛緩するのがマズいのだろうか。筋肉が緩めば痛みは無くなりそうなものだが、謎だ。おかげで、せっかく座れる始発に乗っても、敢えて立ったままで通勤するという始末。これもリハビリだと思えばまあいいか。

 退院後最初の通院日を迎えた。

 寝起き痛は解消してはいないが、だいぶ楽になってきている。痛みの10段階評価で、退院1週目の寝起き痛が7なら、現状2から3といったところか。それも右脚だけで、術前に痛みと痺れに悩まされた左脚に全く問題はない。さらに、自分なりに色々やってみるうちに、うつ伏せ寝で匍匐前進の様に両脚を動かすとか、立ち上がって腰に両手を当てて伸び上がるとか、腸腰筋の靭帯付近を指圧するとか、短時間で痛みを軽減できる方法があることも分かってきた。いくら歩いても間欠性跛行は出ず、かえって痛みは霧消してゆくことからしても、どうやら脊柱管狭窄の影響が右脚に出てきたというわけではなさそうだ。
 以上をかいつまんでドクターに相談。ドクターの説明も同様で、寝ている間の姿勢とか、体の使い方の影響と思われるので、ちょっとした時間に腰を反らすなどのケアをすることにして、様子をみましょうと。考えてみれば、症状が悪くなった頃から、腰を少し前かがみにするのが癖になっており(そういえば入院時の身体測定で身長が1センチ縮んでいた)、術後は痛みへの恐怖でなるべく腰を反らさないようにしてきた。寝起き痛の正体こそ、単に体が固くなった影響ということなのかもしれない。今後は少し思い切って体を動かしてみることにする。平素の姿勢にも気をつけて生活してみよう。
 術前は休み休みにしか歩けなかった病院までの道も、普通に歩けたことが嬉しい。