葉月も晦日乍ら、残暑どころかMAX37℃の猛暑日。

スロットカーレース " レッドライン7000  " 緊急開催。

ノンタイトル戦で3月も臨時開催したが、今回も同じ理由。

即ち、悲しきかなレーシングパラダイス閉鎖予定ゆえ。

”サーキットが無くなる”そんな話も2度目。

参加者は3月の時より少ないが、暑いさなか前回より多くの方々が集まった。
うだるような暑さの駅からサーキット往路、世田谷ナンバーTOM氏に拾って頂いた。
涼しいレーシングパラダイスのドアを開けるとホッとする。

 

今回は 1/24シリーズ正規三種目をセット開催。
即ち 60sNASCA電関ストックカー
 + Revel製SP600キットカー
+ RP77 on Ford vs Ferrari
RevelやFvsFは本年3回目だが、メインのストックカーレースは4回目
ゆえに”ラウンド4”標記、ご容赦頂きたい。
 
< フリー走行・プラクティス >

今回オーガナイザーは遅れてくると聞いているので、皆のんびりムード。

最初は其々いろんな車種を走らせていたが、暫くすると紳士協定よろしくストックカーやCOX車などシリコンタイヤ車ばかりになった。コースコンディションは、即ち自分にも降りかかってくる災難になるからだ。

センターレーンの 3~5コースはオイリーな路面ながら、まずまず走らせやすい。

だが6コースはあまりグリップせず、チョットレーンアウトでもしようものならタイヤ表面がザラザラになってしまう。

もちろん隣には立派に走行可能なレーン、つまり7~8コースがあるのだが余り使われていないためダストが浮いているのだ。

また反対側2コースはオイル光りこそ見えないが、グリップが弱くタイヤにスラッジが付着する。

このままではこのコースがハンディレーンになってしまうので、コースクリーニングのつもりで暫らく走らせた。

自車シリコンタイヤにタイヤスラッジを拾わせ、走行後クリーニングし<Mr.Gripman>を使おうと考えた。

↑ (左)エッジ効果を狙ったフロントのリブパターンも、スラッジで見えなくなってしまった。

     (右)カッターの刃を当てながらカラ廻しするとタイヤ真皮とパターン復活。

 

ところが、暑さのせいにしてはいけないが、ミスターグリップマン持ってくるのを忘れてしまった。

前輪はともかく、リヤタイヤにスラッジが付いた状態ではツルツル滑って仕方がない。

YS氏にボトル拝借し、シリコンタイヤも復活。YS様 助かりました!


二週間ぶりのレーシングパラダイス、カンもすぐ戻り目安の12秒台でコンスタントに走れた。

前回、様子見てくれとSZ氏に頼まれテスト走行した時も3周目以降12秒台で走れたのを思い出した。

心身のコンディション良ければメルクマール到達も早い。

 

私は持込んだ2台、KTM(カツミ模型)とKemtron(OEM米国製)の個性適性を味わいながら走行。

KTMはストレートで伸びるが低速がマイルド(やや弱く)ケムトロンは中低速レスポンスは強いがあまり伸びない。

そのため2台のギヤ比は若干変えてあるが、特性はギヤ比だけで変えられるものではないと再認識。

タイム的には似たり寄ったりだが、ロール感やグリップ感も違うので、なかなか理想的なドリフトラインにできない。

まぁ、本来はプラクティスから1台に絞るべきだが、本番は集中力でタイムUPするのも、ひとつの醍醐味だろう。

 

一方、今年ずっと表彰台キープのTOM氏(2位2回3位1回)はチョット走らせただけで12秒中頃を余裕で周回。

昨日開催の耐久レース(コースは併設のBlackTwister)で優勝されたそうだが、さすがに現役バリバリと言った感じ。

また、フリー走行で気合が感じられたのはドクターメイツYS氏とTK氏。それぞれ2台持込まれコンディションをチェックしながら慣熟走行を重ねる。

↑  TOM氏#29フォード・ギャラクシー

 

↑  YS氏#46シボレー・インパラ、#14マーキュリー・マローダー

       どちらも美しく隙のない作品だが、走りはワイルド~。

↑  TK氏#2シボレー・インパラ、全く段差のないクリア仕上は完璧。

 
60s NASCA Stock-Car >
オーガナイザー US氏も到着しレース開始。
KD氏ギャラクシーは不調でグリッドに着けず、我がワークスから参戦。
新しい方(PUはKTM、シャーシはTOM氏と同じ最終VER.)に識別マスキングテープを貼付して出走。
↓ ヒート2、同じカラーリングのインパラに挟まれパープルインパラのYS氏は走りにくそう
私のインパラはオープニングヒートからファステストをマークしてトップゴール。
ヒート2でも私とKD氏のワンツーとなったが、ヒート3で強敵出現!
US氏プリマスが、本日のそしてシリーズ最速ファステストタイムでトップゴール。
ヒート3、大きくドリフト中のYS氏に続きTK氏-KD氏3台のインパラによる3位争い。
    コーナー前半で大きく向きを変え後半スムースに立ち上がるのは理想かも知れない。
 
続くヒート4でトップ集団のアクシデントは私のインパラから。
下りコークスクリュー左カーブからバックストレート前の右に切りかわる間でスピンし、後続の2車US氏プリマスTOM氏ギャラクシーを巻き込んでしまった。
3車ともマーシャルによって直ぐ復帰したものの、プリマスはブラシ接触不良で、さらに遅れてしまう。
ヒート後、私の謝罪をUS氏はおおらかに受けてくれたが、日本GPでスピンした生沢カレラと巻込まれた高橋R380の逸話を思い出した。
 
ヒート6のバックストレート、ホールショットはKD氏インパラ、
    続くはTOM氏ギャラクシーとSUZ氏ワイルドキャット。
 
今回、私のスピンの影響で自身だけでなくUS氏TOM氏もラップダウン、逆に巻き込まれなかったKD氏が優勝。
まぁチームオーダーなぞ存在しえないスロットカーのドラマ、と言えば聞こえ良いかも知れない。
US氏は前回に続きシリーズファステスト更新、TOM氏も全戦表彰台キープとなった。
 

リザルト ;

 1位 :シボレー インパラ         TTL68Laps(KD氏)

 2位 :シボレー インパラ         TTL67Laps(KMY)

 3位 :フォードギャラクシー TTL66Laps(TOM氏)

Ref. ファステスト; プリムス  :12.12sec.(US氏)

        2nd.ベスト ;        インパラ  :12.18sec    (KMY)

     

60s Revell Kitcar SP600

レベルのSP600キットカーと言えばフェラーリGTO、コブラ、スティングレイ。
軽い車体に栄光のマブチFT36は、大型ストックカーよりもちろん速い。
が、前座的な位置付けと言ってもいいだろうと思えるのは実車レースの背景があるから。
米国民に親しみあるNASCAストックカーの前座は、それより速いグループ7カーだったからだ。
左2台、US氏と私のスティングレイ、ボディが共鳴しやすいのか?低い走行音も独特。
     レーシングパラダイスの野本さんもアメリカンらしいと仰しゃっていた。
 
前戦で モリペーストをルブロイドで溶いて使ったのが原因だろうと思うが、プラクティスからレース前半まではパワーなく、中盤からスピードアップした。(飛び散ったのか、それとも馴染んでコーティング状の薄膜となったのか分からないが)
今回は 軸受設計のエキスパートSZ氏から頂いたアドバイスで、コースインから低粘度オイルを使ってタイムUP。
”ナノフィネス”は、前輪カラ廻ししただけでも違いが分かるから、さらに高回転のモーター軸受には有効だろう。
当時モノをタイムスリップさせる SZ氏コレクションのコブラ
 
↑(左・中) ヒート6、スタートで飛び出したYS氏フェラーリ250GTOがリードを守りきりトップゴール。
 (右)ヒート7、私のコブラが1位、中盤コースアウトされたYS氏は2位、ベストタイム0.04秒の僅差
 

リザルト ;

 1位 :COBRA/STINGRAY   TTL71Laps(KMY)

 2位 :フェラーリ250GTO    TTL70Laps(YS氏)

 3位 :フェラーリ250GTO    TTL70Laps(US氏)

Ref. ファステスト; COBRA:11.47(KMY)

        2nd.ベスト ;     250GTO :11.51(YS氏)

 

< Ford vs Ferrari 

5年前公開された ”フォードvsフェラーリ” は実話エピソードを題材としている。

映画冒頭のサービスシーン、故ケン・マイルズ本人がご子息とスロットカーに興じてる場面が観れるとは思わなかったから、何だか得した気分になったものだ。

詳細な車種まで定かでないが、一台はコブラだったかも.. もしかしたらマイルズ親子と同じコレクショが今でもあるハズ、なんて考えてしまう。

それにしても半世紀前、実車の世界はケン・マイルズの例をあげるまでもなくレーサーは正に命がけの職業だった。

今やクラッシュにも安全確保前提のレーシングカーだが、フールプルーフ的進化&退化は安全面だけではない。

かってはドライバーの腕を競うためにシンプルなコーチワークだったF1でさえ、今やPvsP/E(バーチャルゲーム)のようなシステムと補器類やセンサーから通信まで(..あぁ、サインボードが懐かしい) 管理システムだらけなのはご同慶の至り。

 

勿論、時代は変わってゆく。今更 カラーTVやエアコン、更に古くは火鉢にラヂオ?を一家で囲むシーンなどありえないが、いずれヒトの行動もAiで管理されてしまう社会になるのだろうか?
それこそ同じ家庭内でも別室通信する位だから、今日の”個”最重視のゲーム遊びでは相手の顔さえ分からないのが普通。
トキワ荘の漫画家たちが 近未来を夢見て、或いは危惧していたような世界になってしまっては面白みがない。
60s当時のアナログでマニッシュなスロットカー遊びは、正に人間臭いマイルズ親子の交流もできたのだろうと羨ましくもなる。
自分自身の目で見て音を聞き、その手で実存物体を目の前でコントロール、すぐ傍で競争相手の息づかいまで感じられる.. たとえ縮尺されたモデルカーの世界でも私には止められない。

さて、この”フォードvsフェラーリ”クラス、指定モーターもシャーシも、まんま60年代からタイムスリップさせたもの。

マブチより古くからあった米国ピットマン製”RP77” とレベル製ラダーシャーシ。
オーガナイザーUS氏の発案で復刻相成ったこの組合せはURSSCシリーズと同じだが、違いは”フォード・フェラーリ”のボディ車種だけではなく、大柄なホイルベースやトレッドとそれに合わせたタイヤサイズも相違する。
小柄で低く小径タイヤのUSRRCクラスの方が速そうだが、ロードクリアランスに余裕のある”フォード・フェラーリ”には、セッティング・ファインチューンの余地がある。
由緒あるピットマンに対しても、前述のSP600クラス同様、ナノフィネスの効果は感じられた。
前回まで ”兎にも角にも加速力” 求めて全くのノーウェートだったが、今回は5gの鉛を最適と思われる所に配置。
実際、レスポンスも向上し、(レーンによるが)明らかに全開で走れるエリアが広がった。
 
つまり、絵空ゴトの懐古趣味に思われそうなビンテージスロットカーも進化を続けている、と言う事だ
.. などと、ついひとりゴトを言ってしまうのだ。
 

ヒート6のトップ争い。 孤軍奮闘したTOM氏②マクラーレン/エイモン組ブラックフォードだが、

   前日の耐久疲れか、フェラーリ勢のチームプレイか?後退、TK氏-KD氏のフェラーリ330がワンツー

 

リザルト ;

 1位 :Ferrari 330P3/4     TTL71Laps(KMY)

 2位 :Ford GT40               TTL70Laps(US氏)

 3位 :Ford GT40               TTL69Laps(TOM氏)

同着:Ferrari 330P4        TTL69Laps(TK氏)

Ref.ファステスト   ; 330P3/4 :11.29sec(KMY)

                2nd.ベスト ;   330P4   : 11.57sec(TK氏)

8月31日、唯我独尊フルスロットルの太陽。

クーラーの効いた屋内サーキットから外にひとたび出ると

改めて、ここ南町田は避暑地でなかったと感じる。

 

焼き付く日差しに背を向け、ゆるい風を受けても、

息苦しい程の暑さからは逃れられない。

楽しかったレースを終え、気だるさで肩を落してしまう。

 

”LAST ”REDLINEが、FAINALでなく只のLATESTであって欲しい..

どうしても この場所が すぐに無くなってしまう実感がない。

 

唯、レーシングパラダイスの看板を振返ってボーっとするだけ 🏁