6月14日 開催された60sスロットカーレース < 50s' INDY 500 >
(クリックすると短い動画がスタートします)
シャーシ&モーターは65~67年頃レベル社から販売されたもの
シャーシの定価は$2だったから、60年前のレートで¥720。
今の感覚だと3~4千円くらい?になると思うが、
物価安定懐かしき青少年少女のホビー趣味が比較的安価だった60s。
当時、国鉄(JR)初乗り¥30、国産スロットカーキットが¥800~1,000、
精密で凝った造型のCOX製品は¥3~4,000していた。
舶来モノは円安レートもあり当たり前のように高価。
しかしながら、代理店(郡是産業)のお陰かも知れないが
Revell社の製品は¥1,500程度と比較的廉価だった。
そんな懐かしいレベルBOXストックから当時モノ引っぱり出し、
US氏にお譲り頂いた新品ミントボディと合わせることに。
< COACHWORK~車体構成 >
< モーターマウント >
FT36D/SP-90はカンドライブ、つまりカンケース側から出ているシャフトにギヤがある。
FT36 ≒ SP600ではプラ材にネジ取付穴のあるエンドベル側出力ゆえにピッチリ取付けられるが、
カンケース側はメタル穴だけだから、少しでもユルいと、そのガタでギヤのバックラッシュなんぞ直ぐ変わる。
そんな理由で取付ガタは極力排除したいトコロ。
↑ 6/14シダレークGPのワンショット、ピンクカラーTK氏は明らかに私より速かったが
インターバル途中、スタートグリッドで三輪設置状態になってしまい、即ピットイン。
四輪を手で押さえたらモーターマウントのヒネクレは一瞬で直せた。
そんな事をいつも気にするよりは予防したくなるもの、
私はモーターマウント補強とシャーシにチョット工夫をしてみた。
↑ (左) 先ずはカンケース穴に合わせてモーターマウントにネジを付けた。
ネジの突起凸がケースの凹と噛み合えば、反動トルクが掛かっても動かない。
(中) レベル社製クリップ2種類、左の鋼線はシャーシキット付属、右はSP-90モーター附属のプラ製品
(右) 市販汎用サークリップ(=スナップリングともCリングとも云う)、カッチリ止められる。
締結力は強いが取付/取外しにサークリッププライヤが必要。
↑ 同じくカンケース側出力のFT16DにCリングをを利用した例
< スウィングアーム >
ストレートに組むと左のフォトのように、アームは上方に動くが、下に動作しない。
メイン・サブフレームを止めるナットが干渉するからだ。
右のイラストはスウィングアームがフレームにあたり下に動かない場合の改良例。
(64年頃の雑誌に掲載された北野かつひろ先生の記事から拝借)
今回は、ナットを削って薄くすることでストロークを確保した。
さらにスウィングアームピポッドにはパイプを挿入し、ネジ&ナットで固定した。
パイプを中央に入れたのは、強度確保と経年変化の防止が目的なのだが、
単にナットで締付けたのでは動きが重くなってしまう。
上のフォトで、A側からネジを入れB部でナットを締め込んでしまうと、
当然、A~C間、即ちアームピポッドを絞めつけることになる。
僅かなガタもなくなり、結果アームは動かなくなってしまう。
A~C間にストレス(=テンション)かけてはいけないのだ。
ナットを緩く締めネジロックやナイロンナット固定すれば良いが
私の場合は C部穴にタップをたててネジをユルく入れてから、
ナットを締めB~C間がダブルナット状態となるようにした。
下方に動くべきアームが上方にリミットしすぎないようストッパーをセット。
また、モーターリード線が接触すると余分な抵抗になるのでカバーを付けた。
< フレーム補強 >
組説ではモーターをフレームメンバーとするモノコック式、
だが、既に完成された方のシャーシを見せてもらうと、強化補強や
マウント前後を真ちゅう線で繋いだりされている。
確かに前後繋いでしまえば、冒頭に述べたようなトラブルは回避できる。
そこで パイプと硬鋼線の組合せをボディマウント穴にネジ止固定にした。
ネジ止なら全バラできるのでメンテもモーター交換も問題なく出来る。
Ref.
”ネジ止め”といえば カワのバイク、初代ニンジャ750/900はダウンチューブ(アンダーレール)のない、ダイヤモンドフレーム。
エンジンを吊り下げたセミモノコックの合理的設計なのだが、ビジュアルもあって補強 パーツが流行ったものだ。
↑ 1998年”ROADRIDER” の記事から、左上がノーマルフレーム(グリーン/ホワイトカラー)、
他4枚、追加されたアルミ材が補強部分、エンジンを降ろさず”ボルトオン”は作業もイージー。
< リヤエンド:ギヤBOX補強 >
また、後端の補強はネジレ防止だけでなくギヤクリアランスのキープにも有効。
TOM氏もコの字補強をタイトなサイズでされていたが、私は少し長めに制作し
ローギヤリング可能にしておいた。
< ボディ制作 >
プラモのボディをスロットカーに転用する場合、スロット凹その名通り特有の凸ガイドや
モーター取付スペースを確保しなければならない。
60年代にCOXは、サイドワインダーレイアウトでコックピットやドライバー人形下半身まで再現している。
今日でもサスガと云うしかない。
↑ COXシャパラル2A 初期型とTM版、右はYS氏作品の2D
見栄えの寂しいフォーミュラ、COXには至らずとも出来る限り再現したいトコロ、
特にインラインレイアウトの場合はコックピットまわりの再現に制約がある。
何よりSP90、即ちグラマラスな36サイズをコックピットの真下に収めねばならない。
(左) ガイドシュー取付スペース確保の為、前端下部をカット
(中) 前車軸を後ろにオフセットさせなければならず、
本来の前サス関係の穴はプラ板でふさいだ
(右) 排気口はピンバイスで穴をあけてからナイフでカットして開口
(左) ボディ前部のシャーシマウントに rm-Craft製 ”スロットカーボス”を使用
1.5㎜厚プラ板をバルクヘッドにみたて、ボス柱の取付ベースにした
(中) モーター上部のカバーが即ちドライバー人形の乗るコックピットとなる
(右) 後部シャーシマウントはUSD(倒立)タイプして、端材でボディ補強。
プラモのボンネットフードは開閉可能な造りになっているので
ダミーエンジンを載せるべく位置決めをしてみた
ペイントは1955~56年出場の ”バーダルスペシャル”にしてみようと思い、
昔流行ったカッティングシートでBARDAHLのロゴ切り文字を作成。
手作業はプロには笑われそうだが、3、4回作るとマシな字に見えてくる。
十数年前、甲府のドームサーキット用に作ったクリヤのUOPシャドウ
”SHADOW” など、手製の切り文字だったことを思い出したがゆえ
今回 BARDAHLのロゴにチャレンジしたくなった
切り文字を貼付け、捨てクリア後サンディングし、2日計6回コート
プラ板継ぎ足して造ったシリンダーヘッドだが、ノッペリしてしまったので
カムカバー中央を凹へこんだ造型とするため、中央部をカットして
Lertaset のインレタツールで0.5㎜プラ板に折り目を付けたものを
カムカバー下部に取付けプラグヘッドとした
(左) エンジンは4気筒ゆえ4か所穴を開け、プラグコードを差し込む
(中) 小パーツに使ったシルバーは3種類の塗料で塗り分けた。
サスアーム Aは”シルバーリーフ”
GASタンクキャップ Bはクロム調の”メッキコート”
ステアリングホイル Cは”アルミシルバー”
(右) エンジンルーム内はハンブロールNo.27003 メタルコートを使った
メタルコートは塗った後、ティッシュで磨くと均一な鈍い光沢になる
実車は赤いレザーシート乍らサイドに赤いストライプなんて無いが、
プラモの遊び心、ハンブロールNo.19ブライトレッドを塗装した。
黄色のプラ地の上に塗ったが、何だかくすんで見えるので、
(隠ぺい力は弱いが彩度の高い)No.220フェラーリレッドを上塗り。
上のフォトは、以前インスパイアされたYS氏の作品。
シフトレバーや消火器の再現だけでなく、ツヤ違いが素晴らしい臨場感、
例えば、ボディとヘルメットが同じ”白”でも硬質感が使い分けられている。
自分は到底及ばないが、フェラーリレッドやシルバー塗り分けなど
今回は質感に拘ってみたくなったのだ。
< フロントホイル・タイヤ >
↑(左) 前輪はレイヤレターがくっきり再現されているプラモの硬質タイヤを使った。
シャフト外側からセルフロックナット(ナイロンナット)を使えは左右フリーホイルにもなる。
(中) だが、市販のナットでは味気ないのでCOXのスピナースパナが使えるものを制作
(右) M3ナットにカットした洋白板(昔、洋銀など云われた錫と亜鉛、銅の合金、今は目玉が飛び出るプライス)
加工し、AYKのR25ホイルキャップ風スピンナーが出来た。
Ref. ↓ AYK型番R25は二つ爪、左下はR24=三つ爪スピナー
ホールインナーはUS氏リコメンド、プラキットのタイヤの中身を使えば
ピッタリ入りますよ~と聞いてたのでデザインナイフで切り出してみた。
が、ひとつ歪んでしまったので、プラ板から代用品をつくった。
< ゼッケン・スポンサーデカール >
ボンネットのロゴと違いゼッケンは曲面上になるので、切り文字でなく手描き。
またエキパイ後端には、アメリカンなスラッシュカットマフラーを取付けた。
(ヘアライン仕上のアルミパイプを被せた)
スポンサーマークは手持の ”BARDAHL” デカールを貼ったのだが、
黒地の上ゆえか 黄色がくすんでしまった。
だが、ガレージハウスくげぬま鳥居さんのコレクションに見つけた。
千円丁度で譲ってもらえることに。
ビンテージなデカールは未だストックされているから、
故人のポートフォリオを生かすのもいいだろう。
(左)デカール二重張りで、(中)ロゴマークは鮮明になったが、少々輪郭が違う
(右)面相筆で修正し誤魔化した (^^;)
タイヤは GOOD YEARにしてしまったが、実車はFirestoneだと後で気が付いた..
ピットスタッフ人形も用意、頼りになる「カネちゃん」と命名。
TシャツはハンブロールサテンカラーNo.85 コールブラックで背中にBARDAHLを手描き。
キャップは手持の「Ken&Gangs」を再現、「カネちゃん」にかぶってもらう。
BARDAHLで思い出したが、昔スウェーデン系会社の製造本部長だったのは Mr. DAHL、
彼は技術者をテクニシャンと呼んでいた。
私の拙い語彙では”テクニカルスタッフ”と言うべき?なんて思ってたので、技量不足スタッフへの皮肉?
かとも考え、同僚の和人に至っては変な想像して笑っていた..
だが、その後に勤めたスイス系メーカーでもTechnicianが公文書に。
逆に英語だと思ってる言葉も、例えばGoodTasteとかJinglish和製英語は氾濫している。
ただでさえ聞き取ってもらえない私の発音に加え、英国でも米国でもない和式英語構文。
日本人の英語が通じた時に現地で苦笑いされてるうちは良いが、
皮肉と受け取られたりしないかとドキドキしたものだ。
さあ、ボンネットを閉め 50s’インディのスタートだ!































