~ スロットカーのレースリポート ~
< プロローグ >
60年代スロットカーキット、同年代の方々にとっては思い出の中に、
または、棚やディスプレイの奥に飾られている方も多かろう。
特に ”COX ”は素晴らしいスケールモデルとして、目にした時の憧れ
そして手にした時の感動は良き思い出のハズだ。
そんなディスプレイの主役が、レースに引っぱり出されたのは昨年7月。
儚きものはヒトの命に限らず、本年9月 RMPBレーシングパラダイス廃業
ファイナルレースをもって、豪華なCOX-GPも 暫く見納めかと思っていた。
だが 11月、神奈川は大和の ”ビッグバン ” で早くも再開の仕儀。
↑こちらはループから見たウッドコース、ホワイトトラック。
全長33.5mと言うから、桶川より約1m短い。
ビッグバンには、もうひとつ黒い1/32用プラコースもある。
当日、親子連れや若い方々も来訪、結構流行ってるようだ。
私にとっては今回初めての訪問。
ジャーナリスト中村コージンさんに教わるまでビッグバンの存在を知らなかったが、
20年前からサーキットを営業していたと佐藤店長に伺った。
壁には 色あせた集合写真(紙コピー)に若き頃のハンサムなYS氏の姿を見つけた。
Rもキツい32用コースだが、営業サーキットらしいレキのある雰囲気は悪くない。
< 仕様変更 >
オーガナイザーUS氏の事前情報は スロット溝 32クラス用、また スポンジタイヤ・グリップオイル禁止(ゴム/シリコン限定)。
HPでも謳われてるが、コースを汚すことを嫌ってのルールなのだろう。
元々、皆んなCOXにはシリコンタイヤを履いていたので問題ないが、先月スポンジタイヤで桶川のコースを走ったばかりの明治屋GPの方は仕様変更が必要となった。
★ 桶川仕様(=RMPBと同一)
ガイドシュー: 旧バンプロ赤色タイプ、PARMA製ブラック、明治屋製グレー
リヤタイヤ ; スポンジ選択(ブラックマジック etc) : W10H21-22
★ ビッグバン仕様
ガイドシュー: 32タイプ=Revell他、又は桶川仕様の(切削等)調整
リヤタイヤ : ソリッドゴム、又はシリコンタイヤ(=ほゞ32サイズ)
< シリコンタイヤ >
先ずは明治屋クラス2台分のタイヤを準備。
ホンダは宮沢模型の横ネジ式W6ホイル、ヨタハチにはバンプロの旧タイプ縦ネジ式W10ホイルを使っていたので、それぞれ同型式ホイルにシリコンタイヤを装着。
同型式を使えば、シャフトやギヤを外さずホイルチェンジで両方のサーキットに対応できるからだ。
ジャンク箱を探すとリム内を黒く塗った宮沢のホイルが出てきた。
60年代に ムサシノ勢から買ったクリヤ用中古シャーシに着いていたもので、当時新鮮さを感じた事を思い出した。
タミヤ以外は横ネジ込み式ばかりだった60年代前半から、60s後半~70年代の白金レースウェイではAYKのカッチリ取付けられる高精度の縦ネジ式ホイルがメジャーになっていた。
だが、この古い横ネジ式の宮沢製品に特段の不利があった訳ではなかったし、実際、選手権レースでも一部にはモデルホビース製など他メーカー品も未だ使われていた。
誰もがAYKばかりのワンパターンではつまらないから、違うデザインが嬉しき遊び心も古き良き思い出だ。
↑ ホンダには横ネジ式ホイルを履いたので、同型古ホイルを
古タイヤを取っ払ったら、中の左右のパターンが違っていた
..これもご愛敬。
↑ リムとタイヤの密着を良くするため、内側もサンディング。
昔のリムは端(左右のミミ)が立ってるので、そのまま装着し、
すき間に3X瞬接を流し込んで固定。
↑ヨタ8は桶川で入手したホイルに3Mのシリコン系で接着
↑ COXクラスは、タイヤ接着に3M強力テープを使っていた。
タイヤ本体より柔軟性ありショック吸効果を狙ったのだが、
サイドフォースにより想定外のタイヤ横ズレが発生。
外した際にも、ご覧の通りよく伸びるから当然なのか..。
↑ マウントし直してサイドウォールにタイヤレターを手描き。
指先能力低下か? 十数年前書いた時よりシャープさがない..
COXのテーパーシャフトはネジ部小径でもキッチリロック。
< ガイドシュー >
もうひとつ準備要するのは32クラス仕様のガイド。
US氏事前アドバイスは巾2㎜前後長20㎜以下、突出し5㎜なら大丈夫との事。
当日 佐藤店長に聞いた話では、コースも一部補修しているのでスロットが浅い所ができたかも知れないとの事だった。
↑ 昔の米国産32用ナイロン製ガイドが見つけたので、マウントポストを明治屋シャーシ用に改造。
↑ (左) 手前はRMPB、桶川で使った既設PARMA製、奥が今回の制作品
(右) ブラシとリード線はネジ止め式、穴にタップを立てた。
↑ もう1台には明治屋製のガイドで用意した
(左) 突出しが深いのでマーキングした位置でカットオフ
(中) カッターで前後のカドを薄く仕上。
(右) 当初レギュレーションのPARMA製(左)、と今回制作品(右)。
For Your Ref.
↑ セッティングボードは3㎜厚なので ∴突出しは:3.0+1.6 = 4.6㎜ < 5.0 となる
5ミリ.. 心細く思ったのは、先日食した某店のチャーシューより薄く見えるから。
余談乍ら、トキワ荘で有名な松葉のラーメンは、今も廉価で昔ながらの味。
だが、先日 同エリアの別の店に約40数年ぶりに行って驚いた。
ラーメン350円!ワンタンメン450円、チャーシュー麵600円!
ガイドシューより厚いチャーシューが 5枚入ってこの値段。
(右) 8ミリ以上あろうかという厚く脂身少なくジューシーな叉焼!
↑(左) 昭和にタイムスリップしたようなメニューとプライス。
それこそ40年値上げしてないんじゃないか?と思う程だが、
詳細省略。
∵ だって、近くの割烹 ”会津”なんぞ吉田類の酒場放浪記に
出たせいで混みあうようになってしまったからだ。
”会津”については以下添付、昨年のリブログの通りだが、
街中華についてお知りになりたい方はコメント欄からご一報を。
(中) ラーメン以外の例えば生姜焼き定食も、牛丼チェーン店の2.5倍以上の肉量!
(右) 一方の ”会津 ”で最近見つけた吉田類の色紙..今や遠方から若年層も来訪。
< ホンダvsトヨタon the明治屋シャーシ >
私のヨタハチはエスハチより20gも軽いこともあってFT16青線としては足が速い。
だが、先月は桶川シダレークGP、私は全ヒートHondaエスハチで走った。
桶川のキレイなハイグリップコースに、タイヤはクリングコンパウンドのブラックマジックのためドリフトコントロールどころか意図的なテールスライドさえできず、チョットした事で、丸~るいヨタハチはコロコロ転がってしまった。
ヨタハチは安定感もコントロールの巾もなかったのだ。
こちらビックバンも同年代ホワイトトラック、桶川程でないが多少ベタ付く。
唯、ムラがあって同じレーンの同じコーナーでも、その時のスリップアングルでグリップ感は一様ではない。
まして、こういう時のシリコンタイヤはコントロールもシビアなのだが、ドリフトできる分だけ転がり易いヨタハチにもチャンスはある。
実際、桶川でのエスハチはトップグループより2ラップダウンながらファステストをマークできたから悪くはなかったハズだ。
だが、今回は車重のせいか電圧の関係か?エスハチは遅くて仕方ない。バランスウェートによる低重心シャーシのメリットがタイムに結びつかない。
両車ともタイヤとガイドシュー以外は桶川のまま、電圧も同じ12Vのハズだが、パワー感のなく加速も緩慢なエスハチでは全開で立ち上がってもドリフトさえしないから勝負にならないと感じた。
一方、桶川で転倒ばかりしていたヨタハチは、こちらではコケる前に少しテールが流れてくれる。
桶川がグリップ良すぎるのか、ビックバンが幾分グリップ低いのか.. 相対的な違いだがクルマとの相性はまるで違う。
ヨタハチは加減速のメリハリも好印象、スローも利くのでメインに使う事とした。
みんな未だコースに慣れていないオープニングヒート、我がヨタハチは足の速さを生かしてファステストをマークしてトップゴール。
唯、優勝候補 US氏、KD氏エスロク勢はマーシャルスタート、慢心してはいけない。
実際、両氏コースイン以降のヒートはエスロク勢の後塵を拝するのみ。
16Dが相手?と思うほどよく走るエスロクには歯が立たなかった。
自分も後半2ヒートホンダを引っぱり出した。まぁ想定通り乍ら、両氏にはさらに離されてしまった。
KD氏は、何と全ヒートファステスト且つ1位キープ..ブッチギリかと思ったが、
最初のヒートをトラブルでラップダウンしたそうで、トータルで3位に甘んじることとなった。
表彰台センターは、最後までコンセントレーション途切れることなくオール18周キープ、トータルラップ108周をマークされたUS氏。
ドライバーキャラクタが対照的な2台のホンダ勢、未だ々だ壁は厚い。
↑ ヒート3、KD氏は2位以下を2ラップダウンにする驚異のべストラップ20周をマーク
↑ ヒート4、KD氏が本日のファステスト8.268をマーク、ヒート3以降の全ヒートを1位でゴール。
だが、最初のラップダウンでトータル3位に甘んじることとなった。
リザルト ;
1位: 108ラップ / Honda S600 ヨシムラ /US氏
2位: 106ラップ / Honda+TOYOTA-S800/KMY
3位: 104ラップ / Honda S600 /KD氏
ファステストラップ : 8.268 sec /KD氏
60余年前からマニア達の憧れ、メーカーが消えても飾り棚の中で輝くCOX。
一方、見るからに楽しそうなブリスターパックの明治屋製品。
ユニバーサルシャーシは、安価で堅牢、32クラスから24クラスまでカバーできる秀逸な造り。
だが、街のモデルカーサーキットで主流にならなかったのはCOX同様。
そんなマイナーとも言えるダイバーシティが主役のCOX&明治屋GPが
レーシングパラダイスから始まって1年経過。
ありがたい事に 大和ビッグバンで、まだまだ夢を見続ける事ができそうだ..
<ビッグバン 1st 後編> に続く.. | BigBang/COX-GP/vx800のブログ















