以前からシリンダー廻りのカタカタ云う音が気になっていた。
が、暖まると異音が軽くなる事もあってサボっていたバルブクリアランス。
前にやったのは2022年だから4年間調整していなかったことになる。
作業が年々体力的にもキツくなっているのもサボっていた一因だ。
30年前、先々代 VX800で10万キロ走破した頃は、まだ体力に余裕があった
だけでなく、しょっちゅう バラしては組んでを繰り返していた。
つまり日頃から作業するウデのトレーニングが出来ていた。
何かのスポーツでもビジネスでも同じことだが、練習や経験は
実行に自信を与え、慢心に陥らない限り自信は能力を高める.. 。
マッスルメモリに至れば、考え過ぎずに作業もそつなく速くなり、
メーカー標準作業時間(よくマニュアルに整備工賃の根拠として載っている)も軽くクリア。
それが、今や頭の片隅の記憶だけしかない。
モチベーションも下がる一方で情けない限り。
今や1年間走行距離も当時の1カ月分程度。
だから4年間無調整とはいっても、僅か1万キロ。
完璧を求める気概もないが、ロングライフには
ヒトもバイク整備もトレーニングは欠かせないだろう。
レイジーな日々を反省してタペット調整を決心。
↑ プラグやインスペクションキャップを外してクランクを廻し、ピストンを上死点の位置にする
↑ タンク、シート、サイドカバー、エアクリーナのみならず、
バランスホースやチョークケーブルも外さなくてはならない。
↑ また、フレームのヘッドパイプ近くにサビを見かけたので レノバスプレーをかけておいた。
↑ 1番シリンダ(R)は空きスペースが狭くやりずらい、赤矢印はチョークケーブル取付穴。
恥ずかしながら、チョークケーブル先端のタイコ部分がプランジャーから外れていた。
以前のメンテか何かの時、はまっていなかったのだろうか?
つまり、チョークレバーを引いても、スタータプランジャーが穴に入ったままの状態だから
Rシリンダーは混合気が濃く出来ない.. 始動性が悪くなったと思っていたが、コイツのせいか。
ホビー用三又ドライバでプランジャーを引っぱり出せたので、ケーブルのタイコに掛け直した。
↑ (左) 交換したプラグと タペットドライバ
(中) インスペクションキャップを外したところ、Rシリンダ排気側
(右) 同じくRシリンダ吸気側
↑ 左からFシリンダ排気側、吸気側。 今回ゴムパッキンは全て新品に交換
が、結果から言えばあまり狂いなく、タペットクリアランスは広い所でも0.12㎜程度、
セッティング標準範囲内だったから不用なメンテだった。
今回再セットした値は2番(F)のINのみ0.09、他は全て0.10㎜とした。
多分、異音の原因はバルブシートなど他の経年劣化が出ているのだろう。
↑ エアクリーナーはF、Rでボックス形状が違うが、エレメントは同じ。
マニュアルでは外側(デリバリ側)からエアガンなどで掃除することとされている。
↑ エアクリーナー内側(サクション側)に虫の死骸?や小石も見つけた。ちゃんと防いでくれ感謝!
右は、内側から掃除機で吸い出したあと。フィルターにストレスかけなければ大差ないだろう。
それより問題はエレメントをBOXに取付るベース板部分。
↑ (左)ボックスにスキ間なく取付けるため貼られているスポンジが腐っていた。
(中) ホビー用の小さなドライバをスクレーパー替わりに、ベタベタを剥がす
(右)経年劣化しにくいシリコンスポンジt2㎜をカットしてパッキンとした。
↑ (左) 茶色く変色したブリーザーホースも新しく交換
... とここまでは、マアマア順調だが、エレメント取付ビスを落して1時間探すハメに。
(中) 車体下に潜り込んだり、くねくね曲がるφ2㎜アルミ棒を、針金代わりにアチコチ探っていたら
... シフトリンケージとステップホルダー間に異物の感触。
針金で押し出してみると、(赤矢印) 取付ネジ発見!
(右)エアクリBOXのフレームマウントにはスペーサのガタで取付誤差をカバーしているのだが、
そのスペーサも片方無くし、やむなくパイプをカットして製作
... したところ、車体右側約1m離れたところでオリジナル発見。
車体左側で作業していたのだが、言い訳にはならない。
そこまで転がっていたとは考えず探し方が悪かった、と云うよりも、
ネジやスペーサなど小部品の扱いにもっと気を配らないとイケナイ。
集中力散漫をトシのせいにしたくないが、実際、無駄な捜索と作業に3時間かかっていれば
自戒反省すべきこと、.. 喝!
ホールプラグのOリングも交換、熱と圧力でだいぶ変型していた。
ヒトもパーツ交換でリフレッシュできればなぁ...
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閑話休題 >
ところで、前回サリーちゃんについて記したが、VX800の試運転を兼ねて
その漫画本返却に千早図書館の臨時窓口に行ってきた。
臨時窓口は、事前予約すれば他の図書館共通ストックは貸出するそうだが、
千早図書館の特色でもあった横山光輝作品の所蔵本は、2年半の休館期間は門外不出。
少なくとも自分の主観では、元の建物に何の不便もなかった。
ゆえに今回の長期休館は(行政関係者には失礼ながら)お役所予算の不用行使の印象を持つ方も多いのではないだろうか?
2年前の真夏に行った時(猛暑のエアコン電気料金をセーブしに来る方もいるとネット記事で見たが)
図書館にしては結構、訪問者が多いと感じた。
そんな、お見かけした(失礼乍ら)老い先短い方々の人生に失望を感じさせたのではないかと思ってしまうのは、
今回の長期休館は利用者のささやかな楽しみが無くなることを意味するからだ。
また、ここ千早町は 自分にとって親元から独立し初めてアパートを借りた場所でもある。
前回 つげ義春が亡くなられた事も知らず、昭和の漫画本はいいなどと書いたが、
千早地区近辺に来るとなぜか当時の情緒と人情を感じてしまう。
つげさんが若い頃メッキ工場で働いていたのは、よく作品にもでてくる事だが、
私にも行きつけの工場がこの千早町にある。
最近は行く機会もめっきり減ったが、無理な注文も丁寧に仕上げてくれ助かっている。
メッキは、スロットカーだけでなくアクセやチャーム類の制作には欠かせない。
アクセサリと言えば、今や大量生産されたメッキものが百均でも買える時代。
だが、たとえキレイでもマスプロ製品には魅力が感じられない。
と云って ワンオフの制作物にシロートメッキでは直ぐダメになるので、
プロの工場でやってもらえるのは重畳。
元井鍍金工場のマドンナもVx800も、かれこれ人生の半分もの長年お世話になっている。
それがノスタルジーでなく現役なのは幸せなこと













