先だって開催 " REDLINE7000 Round3 "のThe Day Afterと、次回” USRRC ” 向けレストア忘備録
<Ford vs Ferrari>では、期せずして330P3/4が、KD氏と同じデイトナスパイダーNo.㉓仕様となった。
キットのゴムタイヤをカットし実車のスペアタイヤ搭載を表現したのも同じ。
今回初めてタイヤレターをトライ、YSM氏アドバイスでボンドコーティングで保護。
クラッシュにもめげずに剥がれず、助かりました!
レースの方はKD氏も私も不調、2台のデイトナスパイダーはテールエンドに終始、次回雪辱を期したいトコロ。
だが、それよりもテマヒマ掛けた今回のボディ、右側ライトカバーを失くしたのはショックだった。
(組みあがった時に念のためフジミ模型さんに聞いたら、クリアパーツのスペアストックはもう在庫ないと言われてたし..)
ストレートエンドからコークスクリュー下りでコースアウト、クラッシュした時だろうが、近くには何も見つからなかった。
少々落ち込んだが、レーパラから帰る間際、KD氏が床を探して見つけてくれた!
またYSM氏からハンドメイド造型されたライトカバーを頂き、何ともありがたき幸せ。
YSM様、KD様 ありがとうございました。
m(_ _)m
持つべきものはよき仲間..
↑ F1ではライバル、エイモンが330P4に馴染めないスチュワートにアドバイス。
リペアは60年前の 3m”ウェザーストリップ”風に取付けた。
(無溶剤ドロドロで使いづらいシリコンゴム系接着剤 (=セメダインSUPER-XやボンドSU)は一時的にシンナーで薄められる。
薄めて伸ばして着けると接着強度はいいのだが凸凹がでてしまった..)
さて、パワー不足が目立った我が330P3/4。先ずはモーターをトランスに接続して回転チェック。
最初、右(時計)回りだと思っていたが、カラ廻ししてると左廻りの方が回転があがるようになった?
左にクラウンギヤをセットしたところ、12Vまで上げて良く見るとブラシ接触部からかなりの火花が出ている。
左廻りの時が顕著で右回りの時はあまり出ない..接触面に問題があるのか?
また以前もそうだったが、ブラシホルダーを指(爪先)で軽く押さえると回転もトルクも増す。
<ピットマンモーターのファインチューン> (ameblo.jp)
ブラシ押えのスプリングを強くすればいいのだが、電流値(消費電力)は上がるし抵抗は増えるし、結果として熱を持つ。
理想だけ言えば、(回転の上がる限りは)圧力は弱い方がいいはずだろうから、唯でさえオーバーヒート気味のピットマンモーターには考えさせられる。
何とかスプリングを無駄に強くしないでブラシ~コミュテータ間の火花を低減できないものか..。
大昔、1964~65(S39~40)年頃の事だが、ニチモ製ホームコースにセットにはRTR(メーカー完成車)が用意されていた。
ポルシェとフェラーリのF1で初期のものはエンドベルにチョコッとコンデンサが載っていた。(後に販売されたものは無くなった)
自分の記憶が正しければ、モスグリーンの0.03μFが付いていたはずだ。
日模自社の判断か?東京科学(₌後のマブチ)のアドバイスか?分からないが、元々コンデンサは雑音防止と電圧安定や接点の荒れを軽減を目的としたもの。(多分)ニチモの設計スタッフが付けたのだろうと思う。*
最近の高周波域に合わせたコンデンサが、当時のセメント(今のセラミック製)同様に効くのか分からないし、今さら(ブラシレスやACモーターの蔓延る中)、旧態依然のDCモーターに適したコンデンサなどないのかも知れないが、前回のUSRRC大会でRP66にフィルムコンデンサを使ってみた。
何のデータもなく直感的な感想になるが、スピードには関係なくとは言える。
車体を浮かしてのレーシング(₌空ぶかし)では むしろピーク回転が落ちたかのような迫力ない印象だった。
プラクティスでは自己ファステストにも程遠く、前々回のタイムにも届かなかったので、レース本番前にペンチで切り取ってしまった。
だが、ナラシが十分のハズなのに、今もなお飛び散る火花は、どうも気になる。
実際、ピットマンモーターは、1ヒート走っただけで、マブチ36の6ヒート分以上の熱を持つ.. いつかレアショートを起こすのではと思うとコンデンサを試す価値はある。
今回は、当時のニチモと容量の近い積層コンデンサをRP77に着けてみた。
カラ廻しの比較テストでは、ホンのわずかだが火花が軽減しているような気もする..
↑ 右が接続、左が外した状態。 7~8部程度の出力ではなんともないが全開レーシングしたところ。
赤丸の中の白い(実際はオレンジ色)部分が火花。 右側が若干少ないのがお分かりになるだろうか。
唯、ノイズ低減か?回転が下がってしまうのか?左側の方かややカン高い音で廻る気もする..。
以前、神戸ミントホビー主宰JN氏と話した時、ONの時に(順方向の電荷が)コンデンサに入り、ブレーキングの時に逆電(素子が通すべき交流)が放電される理屈からすれば、タイムラグが生じるだけのような気がする、とのインプレだった。
確かにピークパワーが変わらないなら”余計な物”は外してしまいたくもなるし、それで前回は切ってしまったのだがこのオマジナイを再トライすることにした。
もし、余りラップタイムが落ちるようなら外さざるを得ないが、機器の延命保護ができればありがたい。
(コンデンサにご興味ある方は、次回USRRCでお声掛け頂ければお分けいたします)
さて、回転の向きでアタリが悪くなるは、即ちカーボンブラシの製造精度が悪い事なので、ヤスって若干の修正した。こちらの方が回転UPに即効性があるようだ。
スプリング圧力が同じなら、接触面積が減れば面圧も上がる。
但し、余り削っては耐摩耗・耐久性も落ちるから程度問題だろう。
カーボンはサクサク削れてしまうから削り過ぎに要注意だが、何より気をつけないといけないのはパーツ紛失だ。
と言うのも、ブラシをホルダーから外す際、スプリング抑えを失くしてしまった..。
私のミスで、ばねの力でどこかに飛んでいってしまい、時間をかけ部屋中探したのだが見つからない。
.. バミューダトライアングルでもあるまいに?
時の裂け目か四次元に消えてしまったのかも知れない。(🎥観すぎ?)
仕方なしに、ベーク紙とエポキシ基盤で作ってみた。**
↑左から、基板から薄銅板を剝ぎ取って制作**、純正のもの、右端はベーク紙で作ったもの。
話は変わるが、US氏から最近入手されたKTM(カツミ模型)モーターのシャフト調整を頼まれた。
やはり60年前のモノ。ひとつはサビがあるが、これでもいい方かも知れない。
サイドワインダーのNASCAストックカーに出力側がそのままでは長すぎる。
私はいつも9ミリ程度まで詰めることにしている。
↑ ベークワッシャがひとつ割れている。後で交換必要だろう。
左側はサビ落としにラストリムーバーを塗ってブクブク泡が出てきたトコ。
右は強力カッターで先端を落としたトコロ。
↑ ダイヤモンドサンディングで研磨、ギヤがキレイに入るよう先端を面取りし完成。
n.B.
*ニチモのコンデンサ
60年前のスロットカー黎明期、子ども達がホームコースで入れ替わり立ち代わりガンガン走らせてクルマが直ぐにダメになったら自社製品の評判悪くなり(クチコミがメインの当時)売れなくなってしまう。
だが、逆にモーターメーカーは交換用に売れた方が良い筈だ。
ゆえに東京科学のリコメンドでなくニチモの電気設計担当の判断だったのでは、と考える。
<スロットカーがモデルカーレーシングだった頃> (ameblo.jp)
一方通行のセレンやダイオード(LEDが出回る前、私はこれを組合せて回路ショートブレーキング時にテールライトを点灯させる事に成功した。特にスピードがのったストレートエンドのヘアピンでギュ~っとブレーキをかけると、かなり明るくつくので視覚効果があった。勿論逆電ブレーキでもハッキリ点灯して良かったのだが、その分タイヤへのブレーキ圧は弱くなるので性能面では威張れたモンではない..)は 4個組合せ脈流から直流回路にできるが、直流をブロックするコンデンサはひとつ直列並列につけるだけでノイズがなくせる。
昨年、VX800のイグナイタ修理で電解コンデンサを交換した時も、その低コストに驚いた。
スズキVX800 電装系②~イグナイタ修理 (ameblo.jp)
秋葉でパーツを買って自分で直せばプロにイグナイタ修理を頼んだ時の1/200の費用で済む。
今回のスロットカー用はさらに廉価。
(なんと1個@20!駄菓子並みの価格..秋葉ラヂオデパートの2Fは今でもタイムスリップができる。海神無線さん、いつもありがとうございます。)
** ブラシ押えの)スプリングホルダー
純正のホルダーは厚さ0.8ミリ程度、手持のは約2ミリもあったので、材料を求めて秋葉はガード下、あぼ電機さんに行ったのだが、もう店は無くなっていた!
ああ諸行無常.. それにしても、万世橋のバイクタイムズは最低料金が@330!
30分の駐車料金で コンデンサが16個も買えるじゃないか !?
(OfftheRecord..何でも値上げのこのご時世、仕方ないのかも知れないが、足元を見られている=需給の経済原則は江戸時代から変わらないのにお国のやることは悪手ばかり。何も変えず何もしない政府こそが理想だと言う偏屈な友人のいう事にも頷かざるを得ないこの頃。)
”あぼ電機” さんでは、いろいろ素材が入手できたのに残念至極。
仕方ないので、今回は手持の基板を薄く削って作ったが特に問題なく使えそうだ。
いずれにしても、リード線のハンダ付やOH等でブラシホルダーを外す際は、老婆心ながら、失くさないよう注意されたし。