MINT GPラウンド2 !

ディノ166 ワンメイク、タミヤA型とフォーミュラの3クラス3レース、

いつものRPMB(南町田のレーシングパラダイス)。

 

先ずは< ディノ166P 

ハセガワ製ボディのワンメイクなのだが、今日でも神戸ミントホビーから入手できるので心配なく走行できる。

前回ファステストかつべストラップで優勝したKD氏の166Pは66~68年に活躍した D.パイパー&R.アットウッド 組コンビのブリティッシュグリーン、マラネロティームを再現。

今回は私のTカーを含め9台8名が参加。

さて、そのグリーンディノ、最初のヒートこそ ”魔物が棲む7コース”のバンク*1でコースアウトしラップ遅れ。

第1、第2ヒートともUS氏が制し、同ラップで続いたのはYS氏TZ氏。

グリーンディノの快進撃が始まったのはマーシャル明けのヒート3から。

第3ヒートのバンク入口で2台のイタリアンレッド・ディーノ。イン側4コースはYS氏、アウト側7コースはSZ氏。

 

ヒート3以降、グリーンのディノは全てべストラップの15周で廻りきって余裕の勝利、Rd1に続いて連続優勝となった。

一方、我がワークスはTカーを持込んでバンクで浮きやすい7コースに対応、その後レギュラーカーに戻して第6、7ヒートは続けてトップゴール、その第7ヒートでは僅差で今回のファステストラップもマークできた。

唯、タイトコーナーでイン側のタイヤが浮き上がってしまう事が3度あっての冷や汗モノ、スウィングアームのありがたみを味わったラッキーヒートだった。

リスクヘッジされていたグリーンのディノは隣のレーンを走る私にコースを譲ってくれたが、ファステストだけを狙ったならタイムは逆転されていただろう。(その差、僅か0.009秒)

タイムチャレンジではないラップカウント合計のヒートレースだから、唯速く廻れば良い訳じゃない、逆に云えばKD氏我慢の勝利だとも言うべきか。

2位は安定した速さUSのUS氏、NARTフェラーリカラーの白い166P。

リザルト ;

1位: 88ラップ / Britsh Green/KD氏

2位: 86ラップ / White&BlueStripe/US氏

3位: 85ラップ / Swiss Blue/KMY

ファステストラップ : 11.29sec /KMY

 2nd ファステスト :11.30sec /KD氏

(シリーズレコード : 11.24sec /KD氏)

 

タミヤGP

スロットカーが日本中でブームとなった60年前、輸入車に続き国産各メーカーも参入したが、キットカーとして最も成功したのはタミヤと言えるだろう。

メーカーがスポンサーとなって銀座サーキット等で ”タミヤGP”も開催され、各サーキットでレンタカーにもなっていたので懐古や愛着を感じる方も多い事だろう*2

そのレプリカがミントホビーから全バリエーション出ているので、タイムスリップどころか”今は昔”感覚なのだ。

前回は 僅か5台の出走だったが..

今大会は多く集まってホッとさせられる。

例によって、メジャーなのはロータス”クラークSP”40。

ロータス以外=ローラ勢は前回 TG氏と私の2台、今回はYM氏、SZ氏と私の計3台。

最初のヒート、私は注意すべき7コースからスタート。

トップから1ラップダウンの14周で廻り、まぁそんなものかなと思っていたが、第2ヒート以降、トップのベストラップは16周。

その7コースでも US氏、TOM氏など15周で廻っているし、KD氏に至ってはその7コースで唯一人16周廻ってヒートファステストをもマークしている。

唯、私のT70も調子を上げ、第5ヒートではファステストを更新してトップでゴール。

しかしながら、すぐ次の第6ヒートでKD氏のL40にファステストを再更新されてしまう..

 

私がマーシャル担当した第6ヒート、2ラップめメインストレート。

トップからKD氏、YS氏、TOM氏、US氏のロータス4台に続くのは SZ氏とYM氏 2台のローラ。

さて、マーシャル明けの7ヒートはレーンNo.4、ややオイリーだが自分と相性良いコース。

ブレーキングを遅らせ少々ヨタる(危なっかしい)T70で再びファステストラップを更新。

私の隣のレーン、KD氏はリスクを避け譲ってくれたのかも知れない。

実際、ブレーキボタン担当=左中指がばね指になってしまった事もあり、どんなに集中しても僅かなタイミング誤差は防ぎようもないが、何とかトップをキープしてKD氏が続いてゴール。

最終の第8ヒートも、我がT70は連続トップゴールを果たした。KD氏はコースアウトしたものの2位にすべり込む。

結果、KD氏はその7、8ヒート以外、ずっとトップゴール、周回数合計は驚異の95周!として連続優勝。

トータル2位は常に上位で91周を走ったTZ氏。

前回優勝されたYS氏は後半調子を落とし6位、同じく前回3位のUS氏はマシントラブルもあって4位と表彰台に上がれなかった。

リザルト ;

1位: 95ラップ / Lotus40/KD氏

2位: 91ラップ / Lotus40/TZ氏

3位: 90ラップ / LOLA T70/KMY

ファステストラップ : 10.608sec /KMY

2nd ファステスト    :10.648sec /KD氏

 KD氏の優勝車2台、ロータス40とマラネロカラーのディノ166。

↑ ガルフカラーがキレイなTOM氏のロータス40(Tカー)

 

フィナーレ <フォーミュラ

ファイナルレースは最も低パワーながら最軽量カテゴリー。

イージーとも言えるタミヤクラスとキャラクターは全く違い、アンダーパワーでも軽い車体に現行スポンジタイヤ(ブラックマジック)を使っているので、操作に対しリニアでクイックな反応を示すのは、如何にもフォーミュラらしい。

自分の場合、タミヤクラスに 3~4Ω程度の可変抵抗をマウントした初期AYKコントローラーを使っているが、こちらにはソフトな立上りを狙って別の8Ωコントローラーを使った。

オープニング第1ヒート、先行する枠外のUS氏フェラーリを追う3台、ロータス ‐ フェラーリ - ホンダ の2位争い。

 

私は前回運良く優勝できたクーパーに替え、前々回ベストタイムをマークしたニチモのポルシェで挑んだ。

自分のスタート、ヒート2から調子よく連続2ヒートをトップゴール、だが7コースにあたった第5ヒート..。

注意すべきバンクでコースアウト!

分かっているはずなのに、直前のタミヤクラスで安易な走行をしていた油断があったと反省。

そのヒート5でトップゴールしたのはTOM氏のロータス、7コースもシュアーに廻り、トータル3位となった。

第5ヒートのトップ争い、ヒート1位となったロータス vs 2位ホンダ。

唯一の日の丸 YS氏ホンダF1、表彰台は逃したがロータスに続いて総合4位。

 

前回、表彰台を逃したUS氏のフェラーリ156は、オープニングヒートをべストラップ15周で廻り1位、その後5ヒートでのラップダウンを除き、7コースでも1位を取ってコンスタントにべストラップを続けて優勝、表彰台センターポールに雪辱を果たした。

 疾走するUS氏のイエローのシャークノーズフェラーリ。 

秀逸なシャーシのラスキット製品はボディシェイプも良く再現されている。

 

同じく前回のレースで驚異のべストラップ16周をマークしながらトータルでは私と同ラップの2位となったKD氏も7コースに手を焼いたのか、トップに立つこと無く我慢のヒートを続け総合2位となった。

私は最終ヒートでファステストラップを更新し、結果全クラスともファステストの栄誉.. だが表彰台は難しいものだ。

 

1位: 88ラップ / LOTUS/US氏

2位: 87ラップ / FERRARI/KD氏

3位: 86ラップ / LOTUS/TOM氏

ファステストラップ : 10.93sec /KMY

2nd ファステスト    :11.14sec /KD氏

 

遠方からもご参加の皆様、お疲れさまでした。

オーガナイザーUS様、いつもお気遣いありがとうございます。

 

*1 ”魔物が棲む7コース” 

先月の記事 60s スロットカー<USRRC-Rd.2> (ameblo.jp) にも記したが、全ヒート通して誰も1位を取れなかったレーン。

だが、今回はストレートでもパワーがあり、ヒート1位となられた方も。もう魔物はどこかに行ってしまったかも知れない..。

しかし、センター寄りのレーンに比べ少々クセのある事は変わらない。

5月のレースでは人それぞれコースアウトする場所が違ったので一概に言えないが、ひとつ気が付いたのはバンク入口の路面のウネリ。

上の写真(2枚目)でアウトコースを走る赤いディノの少し先にUP-DNのウネリがある。

他レーンも若干はあるのだが、隣イン側の6コースと比べると7コースのウネリは大きく見えるが、

写真からお分かりになるだろうか?

実際、前部が低くロールし易いクルマで走った時にアウト側ボディをコスってようやくウネリに気付いた次第。

だが、頂部の手前で一瞬ブレーキングすれば難なく通過できると判明。

 

*2 タミヤ製レンタカー

タミヤA型シャーシとFT36の組合せは、実に安定していて走らせやすい。

特にインラインA型シャーシは数種類あったが、材質以外は同寸法でフレームパーツも互換性もあり、製品として丈夫で壊れにくいばかりかコワれても直しやすい。

当時、同じタミヤから出されたダイキャスト製サイドワインダーは確かに高性能だったが、ダイキャストはクラッシュするとフロントアクスルホルダーが割れてしまうことがあった。

他のメーカー、ミドリのパイプシャーシやハセガワのストックカー等々プラボディキットとしては十分に速かったし、またクリアボディ*3も繊細に仕上げれば、プラボディ*4以上に色艶質感もよくAYKのシャーシと組み合わせれば”ぶっ飛ぶパフォーマンス”も味わえたが、きちんと組んで微妙な調整が必要。

つまりタミヤ製品のように図面通りネジ&ナットでキッチリ組めるものではない。

言い換えれば、初心者にも扱い易いA型シャーシのシリーズは、エルバ、330P2、R380、T70とボディのバリエーションも多く、さらにはロータス30/40、GT40スパイダー、キングコブラ等同じタミヤのボディに換装できた。

ゆえに中身が似通ったシャーシで、違う外装、別の車種をほゞイコールコンディションで走らせられるのだから、レンタカーには最適。

いくつかのサーキットでレンタカーに使われてたのも当然だろう。

 

*3 クリアボディ

輸入モノの デュブロ、ランサー等から始まったクリアボディは、国産でもクライマックス、コンパ、ゴーセンやライト工業なども市場に出てきたが、レキサン₌ポリカーボネイトに落ち着くまでフィルム材など各メーカー色々の材質が使われていた。

タミヤもクリヤボディと専用マウントパーツを出したが他と比べ壊れやすく、なぜ後発のタミヤが壊れやすい塩ビを素材に使ったのか理解できなかった。

車種も”フォードJ”のみ、実車の運命と同じく試験的に作っただけなのかも知れない..

 

*4プラボディ

ABS製やハイインパクトスチロールなど色々材質があったが、塗装要らずの美しいモノグラム製以外は塗装されることを前提にされていた。

普通プラモデルはディスプレイが基本だがスロットカーとして走れば良いとなれば醜いオモチャとなりかねない。

そこで、一時は塗装(モノグラム等クリアだけでもOK)がレースに出るための連盟ルールとされていた。