つれづれにっぽん65 【和歌を知りたい 1】 | つれづれ にっぽん

つれづれ にっぽん

にっぽんの神話を、エッセイ風に書いています。

【和歌を知りたい 1】


さてさて。

つれづれにっぽんも第65回を数えましたが、どなたか、万葉集や古今和歌集に手を付けた方はいらっしゃいませんか?(笑)

 

でも、読もうとすると、現代語訳の隣あたりに、

「第3句まではこの語を導く序詞」「アレとコレとソレが縁語」などという、謎の文字列がありますよね?

 

というわけで、いわゆる「和歌の修辞」ってやつを、何回かに分けて、

「わかりやすく」「超訳」していますよ~!

 

 

 

ではでは今回は、「掛詞(かけことば)」について。

 


今後、「掛詞」という言葉を見たら、

 

「ダジャレ」と変換してくださいませ。


 

「掛詞」なんてカッコつけていますが、所詮、高度な「ダジャレ」なのです!!!

(っていえばハードル低くなるでしょう?(笑))

 

 

例えば、有名な小野小町の和歌で見ると、


「花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」


(花の色はすっかりあせちゃったなあ。むなしく時を過ごし、長雨が降っている間に……)

 

では、

 

「ふる」はねえ、雨が「降る」っていう意味と、わが身が「古くなる」っていう意味なの!

 

「ながめ」はねえ、「眺め」と「長雨」を掛けているの!

 

 

 

って、ただこれだけなんです。

 

ダジャレでしょ?

 

 

では練習問題。

 

ある女の子が、和歌を考えていました。そこに、男の子がやってきて、


「君の、大江山の生野に住んでいるお母さん、和歌の名手なんだってね。お母さんからの手紙は届いた?」


(=お前なんかじゃ和歌考えられねーだろお母さんに頼ってんだろバーカ)


と言いました。

 

女の子がこう返しました。


「大江山 いく野の道は 遠ければ まだふみも見ず 天橋立」

 

 

この中からダジャレを2つ見つけてください!

 

 

正解は……

「いく野」=「生野」(お母さんが住んでいるところの地名)×「行く野」(歩いていく道)

 

「ふみ」=「文」(手紙)×「踏み」

 

 

つまり、和歌の意味は


「大江山の生野に行く道は遠いんだよ、行った(踏んだ)こともないし文だってきてねーよ」


です。

 

 

次回は「縁語」!

お楽しみに。

 

ではまた(^^)/

わらび