つれづれにっぽん62 【今も昔もおまじない】 | つれづれ にっぽん

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にっぽんの神話を、エッセイ風に書いています。

【今も昔もおまじない】


さて、今回は、愛するあの方を夢に見るため、奈良時代に行われていた「おまじない」をご紹介します。

 

 

それは、


パジャマ(寝間着)の袖を折るって寝るか、パジャマを裏返してきて寝ること。

 

そうすれば、愛する人が夢に出たり、愛する人の夢に自分が出られたりするんですって。


お試しあれ。

 

 

人間のおまじない好きは、いつでも同じです。

恋に関係することなら、なおさらです。

 

 

辛い恋を忘れたいなら、浜辺に行きましょう。

そして、二枚貝の片方がないものや、一枚貝を見つけて、拾って持ち帰りましょう。

そうすれば、その恋を、忘れることができるとか。

 

※「でもやっぱり忘れられないじゃないの!」っていうのが、和歌の世界ではお決まりのパターンでございますが……。

 

 

 

それから、愛する人に会える兆しだって気になります。

 

眉毛が、かゆかったり、くしゃみが出たり、腰ひもがほどけたりしたら、それはあの人が来てくれる予告なんです。

 

しかも、

わざと眉毛掻いたり、わざとくしゃみしたり、わざと腰ひもをほどいたりしてもOK。

 

「いやー、君に会いたくて仕方ないよ! 君さ、今さ、眉毛掻いてるでしょ。あ、くしゃみしてるのかな? とにかく会いたいよー(*´Д`)

 

という歌もあります。

 

 

……


奈良時代の皆様、ポジティブすぎませんか。

 

 

 

というわけで。

皆さんも、今日はパジャマの袖を折って寝てみてはいかがですか?

 

※効果は保証しません。効かないじゃないかというクレームはどうぞ奈良時代の方にお願いします。

 

 

ではまた(^^)/

わらび