妊娠判明から死産までの記録22【対面】
切開した部分の縫ったあと、すぐにさっきの陣痛室へ戻った。
旦那も部屋に入ってきた。
そして。。。。
看護婦さんが赤ちゃんを連れて入ってきた。
赤ちゃんはなぜか白いクッションシートのようなものでくるまれてきた。
私はベットに寝たままで左手を伸ばして、腕枕をするようにして赤ちゃんを抱いた。
その横には旦那がいた。
顔を見た途端・・・・
もう可愛くって可愛くって。。。。
悲しい感情なんて、その時にはなかった。
幸せな気持ちだった。
可愛くって。
ほんとに可愛くって。
私は笑ってた。
笑顔だった。
でもそんな私を旦那悲しそうな顔をしてみてたと思う。
でも・・・
本当に生きてるみたいで・・・・
この子が死んでるなんて、信じられなくって。
可愛くて・・・。
愛しくて・・・。
ただ・・・今、抱いていることが幸せで・・・。
旦那と
「かわいいなぁ。太陽が産まれたときとそっくりやなぁ~」
「いやぁ~。。。太陽より可愛いで!!
太陽は産まれたてはぶさいくやったもん(笑)」
私達は、普通に出産した人とかわらない会話をしてた。
体重は3070グラム。
看護婦さんに
赤ちゃんがオナカで亡くなってから、少し日がたっているから少し体重が重くなってる。
と、説明を受けた。
3070・・・。
大きい。
予定日まであと23日。
予定日までオナカで元気に育ってたら、太陽の時のように巨大児になってたんだろうなぁ。
太陽の出生体重は3700グラム
なんか数字が似てて、兄弟
って感じだね。
私はずっと腕枕をした状態で赤ちゃんを見てた。
ホッペをさわったり、
頬をよせたり。
腕を少し動かしたとき・・・
鼻から血がでてきた・・・。
「血でちゃったねー」
って、話しかけてすぐに血を拭いた。
血を見て、少し動揺してもおかしくなかったはずなんだけど。。。
そのときの私は、動揺してなかったと思う。
血を拭いたあとも、ずっと見つめてた。
オナカの中で亡くなってから時間が過ぎていたこともあって、
片方のまぶたの皮の色がかわってしまっていたり・・・
手の皮がめくれてしまったりしていた・・・・
それは・・・
辛かった。
10回目の月命日。
24日。
向空の10回目の月命日。
月命日っていうのは、少し心がざわつきます。
月命日で毎月こんなに心がざわつくのに・・・
初めての命日のときって、どんな感じになってしまうんだろう・・・??
今日はおばあちゃんちにいって、帰りに夕飯の買い物と向空のお花を買ってきました
![]()
もう10ヶ月になっているはずの向空。
もうお菓子(ボーロ)とかも食べさせても大丈夫な月齢を過ぎてるし・・・。
向空にボーロを買ってきました。
こういうの食べさすときって、たまご入ってるから
アレルギーは大丈夫かな??
とか思いながら買ったりするんだったなぁ・・・。
なんて、スーパーで思ったりして。
向空はどうだったのかな??
太陽は二歳になるまで牛乳アレルギーだったからなぁ。
向空はどうだったんだろう。
小分けになってるボーロを買ったから、太陽も嬉しそうに食べてた![]()
向空もボーロ食べてるかな??
太陽が今日車に乗ってるときに
「向空とおじいちゃんが~・・・」
ってまた言ってた。
おじいちゃん・・・。
向空と一緒に遊んでくれてるんだろうな![]()
そう思うとほんと安心する。
あ~。。。。
ほんと月命日って、涙もろくなっちゃうなー
妊娠判明から死産までの記録21【お産終了】
こんにちわ♪赤ちゃん![]()
って壁に書いてる分娩室。
痛みの中、この文字が何回も目に入った。
分娩台に寝転んで、すぐにいきみたくなった。
「いきみたい!!!」
って、看護婦さんにいったら、
「いきんでもいいよ!!」
って、言われた。
痛みがきたら、いきむ。
の繰り返し。
ほんと痛い・・・。
旦那が手を握ってくれてた。
悲しい顔してた。
「ごめんな・・・・ごめんな・・・・」
って、旦那にあやまった。
出産に立ち会うって感動の瞬間を味わうためなのに・・・。
こんな悲しいお産に立ち合わせてしまった・・・。
何回いきんだんだったかな??
もうすぐ!!!
ってところで、お医者さんが
「こりゃ切らないとあかんな」
と、すぐに切開。
太陽のときと一緒で切る痛みは感じなかった。
パチン!!!!
と切って、そのあと2.3回いきんだら・・・・・
スッと体が楽になった。
16時19分
赤ちゃんが産まれた。
でも・・・私から姿が見えることなく、部屋の隅につれていかれてしまった。
私の寝てる位置からは見えないけど、旦那とお医者さんが赤ちゃんをみながら話しをしてた。
旦那が頷いてる姿だけが見えた。
その間、私は切ったところを縫って・・・
縫うときも痛い!!!
っていうけど、私はそれどころじゃなかったのか・・・痛みは感じなくって、
赤ちゃんのことばかり気になってた。
やっぱり泣いてくれなかった。
まだ心のどこかで・・・
奇跡的に生きてた!!!!生き返った!!!
なんて、夢のようなことを願ってお産してたんだな・・・・。




」












