自分はこういった本はもともと大好きなのでいいのですが、一方で、正直なところこういった本に興味を示す大人は、どちらかと言えば少数派なのではないかと思っていました。
「宇宙の話」「飛行機の話」などはともかく、「微分積分の話」あたりになるともうタイトルを見ただけで拒絶反応を起こす、などという人も珍しくないのではないか。。そう思っていました。
ところが先日、山手線の車両内の広告で、まさにこの「微分積分の話」の本が売れているというものを発見しました。
さらに、比較的大きめの本屋さんの理系書籍ベストセラートップ5に、この「微分積分の話」が入っていました!
・・どうやら、こういった本に興味を示す大人は必ずしも少数派というわけではないようです。
ではなぜ、「微分積分の話」をはじめとするこの「眠れなくなるほど面白い」シリーズが売れているのかですが、想像するに、「わからなかったことがスッキリわかる快感」を得られるからではないかと思います。
そもそも「勉強はつまらない」と思われてしまう最大の原因は、おそらく「やりたくもないのにやらされる」という感覚と、「教科書を読んでもチンプンカンプン」みたいな感覚なのではないかと思われます。
一方で、勉強が楽しいと思える瞬間の筆頭は、やはり「分かった」ときではないかと思います。
どうしてそうなるのか分からなかったことが、授業を受けたことによってでも 自分で本を読んだことによってでも 自分で紙の上に書き出して考え抜いたことによってでも なんでもいいと思いますが とにかく、スッキリと分かった!という瞬間が、喜びと自信につながるのではないかと思います。
・・よく「こんなこと勉強したって将来使うわけじゃないから意味ないよ」といって、その科目を勉強することを拒否しようとする人を見かけることがあると思います。
確かに、それこそ微分積分をマスターしたとして、それを将来の社会生活の中で使うチャンスがあるかといえば、その機会は少ないかも知れません。
(※ちなみに、ゲームプログラマーになりたいならば、微分積分は必要だと思いますよ!)
しかし、そういうことを言っている人であっても、もしも微分積分がスッキリわかったらやっぱり嬉しいでしょうし、もしも難解な問題でもスラスラ解けるスキルをつけたならば もうワンランク上の解析学を勉強してみてもいいかな・・と思ったりするものではないかと思います。
つまり、どんなことでも、分かれば楽しいし嬉しいし自信になるし、もっとやってもいいかなという気持ちになる - 人間の脳はそのようにできているのではないかと思います。
話をこの「眠れなくなるほど面白い」シリーズの本に戻しますが、
このシリーズが売れている理由は、上記のような「スッキリわかる瞬間」を手軽に味わえるからではないかと思います。
しかもこのシリーズ、一冊680円~と結構リーズナブルです。
雑誌を一冊買うよりも下手をすれば安いと思います。
さらにページ数もそんなに多くなく、しかも見開き1ページで1テーマが完結する形式で書かれているので、とても読みやすいです。
分かりやすくて見やすい図解が多いところもいいと思います。
もちろん自分はこの本の出版社の回し者ではありませんが、かなりお勧めのシリーズです。