「子供の時はみんな大好きだけれど、大人になると敬遠されることが多くなるもの」の代表格として、昆虫があるのではないかと思います。
よく、「ダンゴムシ」を宝物のように集めていた子供が、大人になって「なんでダンゴムシを集めていたんだろう?今見るとちょっと気持ちが悪い」などという人も少なくないように思います。
子供の頃「蝶々」が嫌いという子供はあまりおらず、むしろ網を持って捕まえに行く代表的昆虫の一つが蝶々だと思いますが、大人になると「気持ちが悪い」という人もそれほど珍しくありません。
自分も同様です。
子供の頃はダンゴムシを空き缶の中に集めて喜んでいましたし、カブトムシやクワガタなどは、まさに宝物でした。
そういえば小学四年生くらいのころ、自分は「昆虫博士」と呼ばれていたことを、今これを書きながら思い出しました。。そうですね、あまりにも離れてしまっていたため、数十年間もの間、あの頃の昆虫好きの気持ちを忘れていたようです。
しかし、中には大人になっても「昆虫が大好き」という人ももちろんいると思います。
そして今日本で最も有名な「昆虫好きの大人」といえば、俳優の香川照之さんだと思います。
香川さんは、NHK番組の「昆虫すごいぜ」を 半分趣味の延長のような気持ちで作ったようですが、これが結構な評判となり、うちのカミさんも(昆虫そのものは大好きというほどではないにも関わらず)毎回楽しんで見ており、視聴率も悪くないようです。
そんな、香川さんの「昆虫すごいぜ」を、まあうちのテレビでカミさんと うちの子が見ていたのでついでに見ていたのですが、子供の頃とは違った興味が昆虫に対してそそられる、面白い番組だと自分も思いました。
そしてそのTV番組視聴の延長で、先日上野で行われていた昆虫特別展「昆活しようぜ」を見に行きました。
http://www.konchuten.jp/
・・実は行く前は高をくくっており、「まさかそんなに沢山人が来るわけがない」(=昆虫に興味のある大人がそんなにいるわけがない)と思っていました。
おそらくすいていて、自由に好きな展示を行ったり来たりできるような余裕があるものと思っていました。
ところが、午前中から行ったにもかかわらず整理券が配られる盛況ぶりで、入場できるまでには一時間以上かかりました。
展示会内は激込みで、まず順路以外の方向に進むことができないような状況でした。
もちろん、多くは家族連れで、おそらくは昆虫好きの子供のために親が連れてきたというパターンが多いのだと思いますが、それでも、大人の方々(自分たちを含む)も興味深く展示物を閲覧していました。
大人になってからの昆虫の魅力とは何なのか、子供の頃の昆虫に対する魅力との違いは何なのか、ちょっと考えたくなりました。
おそらく、子供の頃の興味は、その形や色、動きといった、その昆虫単体での姿に興味があるのではないかと思います。
「あ、この昆虫きれいだな」とか「カブトムシがカッコイイな」といった感じだと思います。
一方、大人になってから改めて昆虫に対して抱く興味というのは、主にその「生態」ではないかと思います。
「なぜセミは何年も地中で暮らしていながら、成虫になって飛び立ったら数週間で死んでしまうのか」とか「チョウとガの根本的な違いとは何なのか」といったような、その昆虫の生き様や生態系の位置づけ、何を餌にしてまた何に食べられてしまうのかなど、「生き方」に興味を持つ場合が多いような気がします。
じつは昆虫の生態というのは人間の視点からすると極めて奇妙な場合が多いと思います。
当然、昆虫に関して今の科学では解明できていない部分も多々あると思います。
そういう部分が、大人の視点から見て、興味をそそられるのではないかと思います。
例えば、アマゾンには寝ている鳥の眼の涙を飲んで生きている蛾がいるらしいのですが、「えっ、なぜ?何のためにあえてそんなところから水分を吸収するのだろう?というか鳥の方は大丈夫なのだろうか?・・」といったように、様々な疑問が沸き上がるのは、自分だけではないように思います。
なお、その上野の展示会はすでに終了していますが、あれだけ盛況だった状況からすれば、またいつか似たような展示会が開かれる可能性もあるように思われます。
目新しいものがあるのであれば、また行ってみたいところです。