前の記事で東大の記事を投稿したので、その流れに乗って、大学に関する記事を投稿したいと思います。
実は自分にとって「大学」とは、極めて遠くの別世界の存在で、縁のないものだと思っていました。
なぜなら、
「お前が大きくなっても、大学には入れてやれんでな (入れてあげられないからな)」
と、自分が小学校高学年~高校生だった頃に親から言われていたからです。
今聞くと、親がそのように子供の大学進学について制限するというのはちょっと考えられないことかも知れませんが、当時は大学には進学しない人が多数おり、18歳人口に比べて全大学の定員数は圧倒的に少なかったため、大学に行かせない前提で子供を育てることも珍しくはない時代でした。
しかも、うちの実家は見渡す限り田んぼの中に建っている、いわゆる田舎です。
田舎では、家族は3世帯くらいまでみんな一緒に暮らすのが常識であり、首都圏の大学に行くために一人暮らしをさせるといった発想は、あまりありませんでした。
当然、小学生時代からそのように親から言われていた自分は、将来は高校を卒業したら働くものと思っていました。
したがって、高校は卒業後すぐに就職することを前提に、工業高校に行きました。
高校在学中は、就職後に直接役立つであろうプログラミング言語やソフトウェアの勉強は夢中でやりましたが、就職に関係のない(と思っていた)英語や世界史などはほとんど無視していました。
なので、二十歳過ぎてから受験勉強をし直して、大学に進学し直すには苦労しました。
希望の大学・学部に入ることができたのは、実に24歳になってからでした。
しかし、遠回りしたとはいえ、それは決して悪いことではなかったと思っています。
理由は、早い時期から(中学生のころから)、将来自分が現実的にやりたい仕事について、リアルに考えることができたということです。
あの頃、大学進学を希望していた人たちの多くは、おそらく将来やりたいことを熟考する余裕はなく、受験する大学・学部の選択基準はほぼ偏差値と入試の対象科目だけだったと思います。
あの大学の〇〇学部はちょっと興味あるけど、苦手な世界史が試験科目に入っているから、やめておこう。。というような会話は、今聞くと違和感がありますが、当時はごく普通の考え方でしたし、第一先生たちがそういう指導をしていたと思います。
それで、あまり興味のない学部に入って、とりあえず卒業はして、就いた仕事はその出身学部・学科とは何の関係もないものだった、という話は無数に存在してると思います。
そのような中、明確な希望業種を中学生の頃から考える機会を得ることができて、興味のない大学・学部になんとなく入るという状況を回避できたことは、有り難いことだったと思います。
ちなみに、二十歳過ぎてから4年もかけてまで大学に行きたくなった理由は、複数ありますが、一番大きな理由は「本物の教師になりたかった」からだと思います。
当時、一応専門学校の教員として教壇に立っていましたが、自分の中で、「特に教員免許を持っているわけではないのに、教師をしていていいのだろうか」という気持ちというかコンプレックスが、ずっとありました。
※専門学校や大学の教員になるに際して、特に教員免許などは制度上必要ありません
また、当時は周囲に大変優秀な先生たちがいました。(正直、少数派ではありましたが。。)
自分たちで独自に「勉強会」を開いたり、輪講形式で先生から先生たちに対して自分の得意分野をシェアする機会を作ったり、積極的に自分を高める努力をされていました。
そして彼らの勉強の仕方というか、自分の高め方みたいなものが、自分とははるかにレベルが違っていることは、すぐに分かりました。
そして、そんな彼らのバックグラウンドには、大学・大学院での研究室での体験や、修士論文を書いた経験が強く生きていることが、次第にわかってきました。
彼らの領域に参加するためには、少なくとも大学を卒業しないことには話にならない・・それが、当時の自分の結論でした。
また、大学に入ることで教職課程を履修するチャンスが得られますので、中学・高校の教員免許を取って、上記のコンプレックスを解消することにもつながると思いました。
・・なので、自分の大学生活は、高いモチベーションをもって過ごすことができたと思います。
高校の数学の教員の免許を取ることもできましたし、自分の書いた卒論も、教授からはちょっとだけ評価してもらえたと思います。
ただ、そうまでしてこだわった「本物の教師像」があったのに、また、当時働いていたの学校で「ちょっと若いけれども近いうちに教務課長になってもらう検討をしている」と校長から言っていただいていたのに、あっさり転身してしまったのですけどね(笑)
それでももちろん、大学で学んだことは決して無駄ではなかったと思っています。
※もっとも、大学で学んだことよりもはるかに、高校で学んだことの方が多かったと思っておりますが。。