先日、我々の部門の中のGM(ジェネラルマネージャー)の一人が来日しました。
自分はそのカバン持ちの一人として、二日間朝から晩まで彼の様々なミーティングに入っておりました。
まあそれはいいのですが、今回は自分としては初挑戦のことがありました。
それは、お客様訪問と通訳です。
経緯は以下の通りです。
今回来日したGMの一つの大きな希望として、日本のお客様と直接話をしたい、文句も含めて生の声を伺いたい、ということがありました。
なので、営業チームの方々と協議して、最終的に ある会社様に訪問させていただくことになりました。
多分多くの方がご存知の、大企業です。
もちろん、先方もGMクラスの方が対応してくださることになり、いわゆるエクゼクティブの対談ということになりました。
自分はそのアレンジメントだけして、訪問自体は来日したGMと、営業チームの方と、数名の関係者がするということで合意していました。
ところが。
諸事情あって、結局、通訳は特にプロを頼んだりしないで、内輪でやることとなり、とりあえず一人とても英語のうまい方が第一通訳としてやってくださるということになったのですが、第二通訳として自分にやってくれということに、いきなりなりました。
・・よく考えてみると、今の会社に入社して15年以上経ちますが、いわゆるお客様訪問というものをしたことがありません。
お客様を集めてのイベントで直接お客様と話をしたり、またはお客様がうちの会社に来てくださっての対応はしたことがありましたが、こちらから訪問するのは初めてです!
しかも訪問先のお客様は、(もちろん詳しくは書けませんが)これまでに結構ご迷惑をおかけしてしまったお客様で、何度も営業チームの方でご対応いただいてきたお客様です。
そして、上記の通り、これは現場レベルの対応ではなく、エクゼクティブの対談です。
そして、先方は日本語、こちらのGMは英語しか話さない生粋のアメリカ人です。
そして、自分は第二通訳に指名されています。
よく考えてみると、(いや、よく考えなくても)自分は通訳という仕事をやったことがありません。
・・これは信じられない、難しい状況です。
初のお客様訪問が、簡単ではない状況のお客様で、いきなりエクゼクティブの対談で、そして通訳・・
しかし、もしもこの高すぎるハードル?を越えることができたら、自分の中で何かが変わるかもしれない、そんな気もしました。
土日も含めて、深夜に沢山の準備と練習をしました。
そして当日は、早朝の事前打ち合わせのために、いつもよりも2時間ほど早く起きて、いつもよりも混んでいる電車に乗って、出社しました。
事前の打ち合わせでは、うちのGMからたくさんの質問があり、それに答えるのも結構大変でしたが、さすがに彼の質問は的を得ていました。
そして、普段は全く利用しないタクシーに乗り込み、お客様の会社へと向かいました。
そして案内された先方の会議室で、先方のGMにお会いしました。
さて、どのように話が展開されていくか、叱られまくるのか、無理な約束をさせられるのか、説明できそうにないことを深堀して聞かれるのか・・・と心配しておりましたが、話は非常に穏やかに、そして建設的に進んでいきました。もちろん問題点の指摘もされましたが、責められるということではなく、「それであればこういう方法はどうでしょうか」とうちのGMが提案したりしながら、まとまりのある話し合いになりました。
・・おそらく、現場の方が一緒に参加されたら、細かい部分に掘り下げていく流れになったのだろうと思われますが、今回はGM対GMの、完全エクゼクティブ同士の対談だったため、お互い落としどころなども計算しながらきれいに1時間でまとまるように持って行ってくださったのではないかと思います。
そういうわけで、とりあえず今回のお客様訪問に関しては、滅多に入ることのできないエクゼクティブ同士の対談に介入させていただけて、大変緊張して疲れましたが、貴重な体験をさせていただくことができたと思います。