「C#プログラマーのための基礎からわかるLINQマジック!」はとてもいい本だと思います | 気分良く前向きに生きよう & テクニカルを楽しむ

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日常感じた心の世界に通じることや脳の働きに関することを書きながら、PCや携帯やプログラミングなどの技術的なことなども書いていこうと思います。

久しぶりに、とてもいい本に出合いました。




この本の何がいいかといえば、「本気で、読者にLINQの本質を理解してほしい!」という努力の跡があふれているところです。
また、概念の説明にとどまらず、現実にテクニックを使えるようになってもらう、という観点でも極めて良く書けている本だと思います。


今の世の中、「プログラミングの初心者に対して、いかにわかり易くプログラミングのイロハを教えるか」という観点で書かれた優秀な書籍は無数にあると思います。

また、ある程度のレベルの読者に対して「資料は提供するから、どうやって応用するかは自分で体得してごらんなさい」と言わんばかりの、正直ちょっと不親切な本も、多数あると思います。
いわゆるライブラリ リファレンスなどの多くは、この類の書籍になると思います。
※近年ではライブラリリファレンスは専らWebに移行しており、分厚いリファレンスブックはほとんど見られなくなりました。

いずれにしても、プログラミング教育の世界では、初級者ではないけれどもシニアでもない、というくらいの中級プログラマーに向けたマテリアルが少ないと思います。


そして、.NET Frameworkのプログラミングの世界において、LINQという技術はそれなりに鳴り物入りで発表された技術だったと思いますが、実は、その本当の素晴らしさを理解している人は.NET Frameworkのプログラマーの中でも少ないのではないかと思います。

※ちなみにLINQのデビューは、.NET Framework3.5の時代、Visual Studioで言えばVS2008の時代、当時のOSで言えばWindows 7の時代でした。

当時発表されたLINQのイメージは、SQLクエリに相当する機能をネイティブに実装したもの、という印象でした。
これからはSQL文字列を作って投げるという間接的な方法ではなく、直接クエリをC#の文中で実行できるようになるのだ、という程度にしか自分も思っていませんでしたし、おそらくそう思われた開発者の方も少なくなかったのではないかと思います。

しかし、この本でも語られている通り、LINQという概念は極めて大きく、SQLやXMLを使わなくても使用できる概念で、これまでのプログラミングの常識を変えてしまうほどのものである、といえるようなすごいものです。

しかしながら、そのすごさを体系的に理解することは難しく、ましてやそれを活用して今日書いているプログラムをより効率のいいものにするなど、はるかに敷居の高い話でした。


ところが、この本は、見事にそういったLINQの本当の活用を可能にする、見事にまとめられた内容に仕上がっています。

こういう理解しやすい書籍を読むと、意味もなく何かコードを書きたくなってしまいます。