今、会社の中でよく一緒に仕事をさせていただいている人の中で、特に素晴らしいと思える人がいます。
その方が素晴らしいと思うところは、裏では物凄い努力をして大変な思いをしているに違いないのに、表面上はそういうところは微塵も見せず、「困った時にはいつでも言ってください」という態度を崩さないところです。
実は最初のうちは、彼を見ていても、きわめて忙しそうという感じではなく、プレッシャーで追いつめられているという感じも全くしなかったので、肩書きの割にはそれほどきつくない仕事なのかと思ってしまっていました。
しかし実際には、非常に厳しい問題が毎日のように彼に集められ、早朝から深夜まであらゆるMeetingに参加せざるを得ずまたそこでも厳しく意見を求められ、仕事量も半端ではなく、土曜日の深夜にも密かに仕事されていたりします。
そういう面を一切見せず、我々周囲の人間に安心感を与えてくれているところが、素晴らしいと思う所以です。
前回の記事で紹介した「エースと呼ばれる人は何をしているのか」の中に、「見えないところで努力をする」ことは、本当のエースになるための重要な条件であると書かれていました。
その本の中で一例として挙げられていたエピソードは、後藤真希さんが13歳でモーニング娘。に入った時のものでした。
彼女がダンスのレッスンに参加した時には、既にモーニング娘。には多数の曲があったため、それらを一気に覚えるのはかなり無理があり、どうしても追いつかず、ある夜もボロボロになるまで練習したものの、結局完全にはできないまま、遅くなってしまったため帰らざるを得なかったことがあったそうです。
ところが、翌朝またダンスのレッスンを再開してみると、後藤真希さんは、昨夜できていなかったところも問題なくこなして、結果チームとして足踏みすることなく進めたそうです。
これはどういうことかというと、夏先生いわく、彼女は間違いなく、昨夜ボロボロになりながら帰宅した後で、誰に言われるでもなく一人で練習をしてきたはずだ、ということでした。
もちろん本人はそういうことをみんなにも何も言わず、また黙々と次のダンスのレッスンを続けたそうです。
我々はどうしても、自分ががんばったことを他人に認めてほしい、という人間としての欲求があるため、自分が努力したことを(口には出さなくとも)わかってほしいという気持ちになり勝ちなのではないかと思います。
ところが、後藤真希さんや、最初に紹介した 一緒に仕事をさせていただいている方などは、まさに「見えないところで努力している」人たちであり、やはりなるべくして「エース」になった人たちだったのだと思います。
彼らを見習って、見えないところで努力する姿勢を崩さず、今の自分のいる環境の中で、たとえそれがダンスで言う2列目、3列目というポジションであったとしても、その位置でのエースになれるよう、努力を続けたいところです。