うちの会社のような外資系企業では、7月から新年度が始まり、その新年度における各社員の目標設定を行うのがちょうど今ぐらいの時期になります。
この目標設定は「本気」で行われ、その年度の評価やボーナス、次年度の年俸がどうなるかも、すべてはその設定された目標がどのくらいのレベルで実現されたかを丁寧に評価することによって決めるられるため、自分の生活やもっと言えば人生に大きく影響を与える極めて重要なものとなります。
その目標設定をするにあたって、自分の場合まず最初に考慮するのは「将来的にどうなっていたいか」ということです。
目先の一年間のことだけを考えて、一年間の目標設定をすることはもちろん悪いことではありませんし、より現実に即した考え方ともいえると思います。
しかし、さらに先の、3年後5年後、さらには定年時までにどういう社会人人生を送るかをしっかりイメージしながら、その一環として次の一年の目標を設定することで、より高い精度で、より安定感を伴った行動がとれる可能性があると思います。
先のこと(最短でも3年以上先)を考える上で、効果が高いと言われていることの一つに、「少し頑張れば手の届きそうなゴール」を設定するのではなく、「今のままではできそうにない遠いゴール」を設定するのがいいという考え方があります。
なぜなら、「手の届きそうなゴール」を設定してしまうと、脳が勝手に「ああ この程度のことなら自分自身が変わらなくてもできるだろう」と判断し、結果 意識にも行動にも変化が生じず、失敗してしまうことが多いからであるといわれています。
例えば、(今と同じ仕事を続けるという前提で)去年の成果の+20%の結果を出す、というような感じの目標の場合には、自分自身が今と特に変わりがなかったとしても達成できてしまう可能性があると思います。
もちろん、その+20%が極めて難しいのだ、という状況もあると思いますが、「今の延長」であるところは基本的に変わらないと思われます。
一方「今のままではできそうにない遠いゴール」を設定した場合には、今のままではマズイ!というように脳が判断し、自分自身が変わることを前提とした、チャレンジングな行動をとるようになる可能性が高いため、いいと言われています。
例えば、(普通のサラリーマンだった人が)起業して会社を経営し、年間1億以上の純利益を出す、というような目標は今までと同じ行動を取っていたらまず実現しないことだと思いますので、上記のような「今のままではできそうにない遠いゴール」といっていいかと思います。
また、別の観点から、ゴール設定をするうえで重要なのは「Have to(しなければならない」ことをゴールとするのではなく、「Want to(やりたい)」ことをゴールとするべきである、ということです。
これは当たり前のように思えますが、実際にそのよにゴール設定をして行動している人が実は非常に少ないといわれています。
確かに自分自身の人生を振り返ってみても、また家族や友人や同僚を見ていても、ほとんどの人が、その長期的なゴールさえも「Have to」のゴールを設定していたように思います。
「Have to」のゴールは要するに自分を束縛するものですから、言うまでもなく自分をいい方向に引っ張らないと思います。
もちろん、ほとんどの人には、家族等守らなければならないものがあり、その守らなければならないもののために「自分が~しなければならない」という形でのゴールを持たざるを得ないという状況は当然あると思います。
自分の場合も、そういう状況が特にこの数年は強くあったのですが、「家族のために、辛いけれど、苦しいけれど、やらなきゃ、やらなきゃ・・」という感じで切迫感の中で何かを行ったとしても、実はそれを受けている家族の方がいい気持ちがせず、それどころかかえって罪悪感を感じて苦しくなってしまい、結局家族中でつらく苦しいことのスパイラルにはまってしまうという悪影響が生じました。
一方の「Want to」のゴールは自分をいい方向に引っ張るものです。
例えば、同じ「英語を勉強する」ということでも、それを「受験の必須科目だから仕方なく勉強する」ということだとそれは「Have to」のゴールですから嫌々行うことになると思いますが、「今度ロンドンに旅行に行くことになったので、せっかくだからレストランで思い通りにオーダーできるくらいにはなりたい」と思って英会話スクールの短期レッスンに参加することにした、というのは「Want to」だと思います。
どちらの方が効果が高いかは、説明するまでもないと思います。
上記の話を総合すると、よりよい人生を送るために、
1.長期的で
2.今間のままでは到達できないような
3.自分がやりたいことを
ゴールとして設定することが有益である、といえると思います。