インテルに移籍してから既に1年半経っていますが、単に「あのインテルに入ることができた最初の日本人」というだけには全くとどまらず、レギュラーとしてインテルのサイドバックのポジションをきっちりこなし、DFながら4得点をあげ、ESPNSTAR.comが発表した「2011年度世界のディフェンダートップ5」にも選出され、今やインテルの中でも代表的な選手の一人と言える存在になっていると思います。
しかし、長友選手は子供のころからスター的なプレイヤーだったわけではないと聞きます。
以前岡田全日本代表元監督が講演で語っていましたが、だいたい全日本代表に招集されるようなプレイヤーは、子供のころから一人でボールを支配していて、高校などでも一年からレギュラーという人がほとんどなのだそうです。
しかし長友選手の場合、中学時代は不良になりかけたり、高校時代も2年生の後半くらいまでは出場機会もあまりなかったそうで、必ずしもスターとしての王道を歩んできたわけではなかったようです。
しかし、逆にそのように最初からスター扱いされていたわけではなかったところや、雰囲気的に一般の人の中にいても溶け込んでしまいそうな感じがするところが、彼の一言一言に説得力を生み出しているともいえるかと思います。
そんな彼の説得力のある言葉がぎっしりつまっている「上昇志向」という本を、しばらく前のことですが、読みました。
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この本を読むと、今の長友選手があのような世界の最高峰の舞台で、高いレベルで活躍できている原動力となっているのは、「心の持ち方」であることがわかります。
ただやみくもに勝利に固執したり、ただやみくもに練習を続けたりするということではなく、まずは人間としての生き方を磨くこと、いわゆる「人間力」を高める必要があることを、高い説得力で語っています。
この本の中で最も印象に残った、すぐにでも自分も実践してみたいと思ったTipsは、「うまくできた時のイメージと、悪かった時のイメージを、一日10分でもイメージすること」というものです。
うまくできている場面をイメージトレーニングすることで効果を出す方法はよく知られていますが、悪かった時のイメージはするべきではない、と多くの人が言っていると思いますが、なぜ長友選手は悪かった時のイメージもイメージトレーニングに使っているのでしょうか?
それは、実際に悪いことがあった場合でも、「これと似たような場面は既にイメージの中で体験している」と割り切ることができて、動揺しないで済むからだということです。
確かに、人間は体験したことのないような悪いことに遭遇した場合、正常な精神状態を維持できなくなり、パニックになったり必要以上に事態を悪化させてしまったりすることが多いように思います。
それをイメージトレーニングの中で「既に体験したこと」にしてしまうことで、平常心を保てるようにするのは理に適っているといえるかと思います。
ただ、一歩間違えるとその悪い時のイメージに自分が引っ張られてその悪い状況を誘発してしまうことにもなりかねないので、良いイメージを作るトレーニングと並行して行うことを忘れないようにして、やってみたいと思います。