今のところ母子ともに特に問題はなく、本当に有難いことです。
今回の出産は、早い段階で帝王切開によるものと決まっていたため、入院から出産までの流れは、通常病人が手術によって治療を受ける場合のものと似通っていました。
なお、我々は親族であってもオペ室の中に立ち会うことはできませんでした。(病院によって違うのかも知れませんが)
赤ちゃんに最初に対面することができたのは、開始から約50分後のことでした。
外科病棟から赤ちゃんだけ先に産科のある病棟へと移動して、最初の健康チェック等をして、我々の待つ産科の待合室の前へとやってきてくれました。
とりあえず、最初に来た感情は「安心した」ということでした。
この出産に至るまでの過程は、(ほとんどはカミさんが受けてきた苦労だったのですが)簡単ではありませんでした。
最初に妊娠が分かった時から、リスクの低くない妊娠であることを告げられていました。
流産してしまったかに思われた時もありました。
カミさんが痛みでまともに立ち上がることもできない日々が、一週間以上続いたこともありました。
しかし、カミさんが本当に本当にがんばってくれたこと、周囲の皆さんがとても協力的にしてくれたこと、そしておそらく天国から母達が見守っていてくれたことなどが実を結び、無事に元気な赤ちゃんの誕生となったのでした。

10年くらい前からでしょうか。
自分の中で「今の意識を持ったまま、もう一度人生を最初からスタートすることができたらどんなに素晴らしい未来を作ることができるだろう」とよく考えていました。
それは決して、今の人生が嫌で嫌で、現実逃避するためにリスタートしたいということではなくて、もっと素朴な意味で、より広がりのある未来を作るには、幼年期からのリスタートが必要だと考えていたのでした。
「人生をリスタートしてまた違った未来を作る」という希望は、この子と一緒に、この子の支えになりながら、今後の人生を送っていくことで叶えることができるに違いない、と今は思っています。
この歳にして、今再び、無限の可能性が広がったのだと感じています。
もちろん、子育てがそんな生易しい、期待通りにいくものではないことは理解しているつもりです。
しかも、「自分でやる」よりも「子供に動いてもらう」ことの方がはるかに難しいことも少しは分かっているつもりです。
それでも、自分では物理的にもはや開くことのできないような夢や未来を、この子には開ける可能性が無限にあることも事実だと思います。
そしてどんなに大きな夢も、その実現に必要なのは地道な努力や積み重ねや経験だと思います。
地道にコツコツと、この子を育てていきたいと思います。