やはり日ごろから心豊かに生きている彼の家のリビングは、そこにいるだけで気分が落ち着くような、とても素敵な空間でした。
その空間の中で中核をなしているのは、なんといっても良質なオーディオシステムです。
その部屋のオーディオシステムの中心になっているのは、Yoshii9 という、一見とても変わったスピーカーです。

このスピーカーは、これまでのスピーカーの概念を完全に覆すようなすごいもので、今のところこれほど原音に近い音を再現する可能性を秘めたスピーカーはないとまで言われるものです。
我々は、スピーカーというとどうしても、重低音を出すための巨大なウーハーと、高音を出すためのツイーターなどを箱型のケースに装着したものをイメージしてしまいます。
うちの実家にも、そういうスピーカーが30年ほど前からありました。
しかしそういう形のスピーカーは、低音でブンブン振動するほどの出力をするのですが、実は本当の元の音からは大きくかけ離れていたりします。
例えばウッドベースの音を生で聞くと、もちろん低い音がしますが、それは巨大なスピーカーでブンブンいうような重い音ではありません。
したがって実は、本当の「低音」を再現するのに必要なのはウーハーのような巨大スピーカーではなく、元の正弦波を忠実に、振動や共振を起こさないでピュアな音を出力することができるスピーカーです。
このスピーカーは、そういう音の出し方に究極的にこだわり、(元の音源ソースさえいい条件で録音されていれば、)まるでその本物の音源、バイオリンの演奏のCDを聞くとまるでそこでバイオリン奏者が演奏しているかのような音を出力するのです。
また、このスピーカーに接続された純正のアンプは、出力はわずか12w×2です。
一般に高性能アンプと称されるオーディオアンプは100w以上はゆうにあるにもかかわらず、わずかに12wです。
ところがこれで普通の家の中で最大音量にすることはできないほど、高出力を発揮します。
本当に数百wの出力が必要なのは、大きなホールなどで大聴衆に対して聞かせたりする場合などに限ります。
したがって普通の家では、12wで十分すぎるくらい十分なのです。
そう考えると、今までの大型で超高価なオーディオシステムはなんだったのだろうという話になってしまうのですが、このYoshii-9のようなこれまでのオーディオの概念を覆すようなシステムの登場は、大変喜ばしいことだと思います。
音・音楽というのは、人間の無意識にストレートに入っていくことが多いものだと思います。
もちろん視覚も無意識に大いに入っていきますが、音は視覚以上に自分の意図と関係なく入ってくることが多く、必然的に自分の中の無意識に対して訴える場合が多いようです。
したがって、オーディオシステムにこだわるのは、自分の脳をいい状態に持っていくうえで大変有用なことだと思います。
うちも、そのうち余裕が出てきて自分の書斎でももてるようになったら、こういった良質なオーディオシステムを部屋において、いい音楽を聴きながら文章を書いたりプログラムを書いたりしたいものです。