このネットブックの最大の特徴は、何といってもそのスタイルだと思います。
本体は十分小さいのに、キーボードのキーひとつひとつが非常に大きく、普通のサイズのノートPCと遜色ない操作感です。
外観もVAIOに負けないくらいスタイリッシュで、国内出張などでクライアントの前で使用しても問題ないデザインだと思います。
まるでビジネス向けモデルのような高級な雰囲気があります。
以下の写真は、ただいま修理に出しているVAIO Type Zと、このHPのネットブックの大きさの比較です。

ただ、このネットブックは、他社のそれと比べて独自路線を行く感じがありました。
第一にOSです。
現時点でのネットブックのOSは、良くも悪くもWindowsXPが標準ですが、このネットブックはWindows Vista Basic が標準ではいっていました。
第二にCPUです。
自分が知る限り、このHPのマシン以外のすべてのネットブックはCPUにAtomを採用しています。(クロックなどにはばらつきがありますが)
ところがこのマシンは、CPUに VIAのC7-M (1.2GHz)を採用しています。
C7も一昔前なら悪くはなかったのですが、このAtomの全盛期に勝負するには厳しいCPUです。
正直なところ、この選択(CPUにVIAを採用し、OSにVistaを採用する)は無理があったように思います。
Atomよりも遅めのCPUを採用しながら、OSにはハイパワーを必要とするVistaを採用しているわけですから、当然動作はもっさりしています。
もうひとつ、問題があります。
それは本体がかなり熱くなるということです。
そもそもネットブックはボディを小さくするために排熱効率をある程度犠牲にしている機種が多いので、熱を持ってしまうのはしょうがないのですが、このマシンはどうも他の一般的なネットブックよりも熱くなりやすいような気がします。
理由はどうやら、CPUの発熱量にあるようです。
多くのネットブックで採用されているAtomのTDP(最大放熱量)は2.5W前後ですが、このマシンのC7-MのTDP(最大放熱量)は20Wにもなります。ひとケタ違うのです。
(注:とはいっても昔のインテルの省電力型CPU、たとえばPentiumMに比べたらC7-Mは優秀ですし、今のデスクトップPCの主流CPUであるCore2シリーズに比べたら半分にも満たない量です。)
しかし、ただで転ぶわけにはいきません。
CPUの交換はさすがにできませんが、ソフトウェアの改善なら可能です。
とりあえずWindows Vistaを消して、Windows7 RCをインストールしてみました。
認識しないデバイスなどがないかと心配しましたが、どうやらほとんどのデバイスは標準で認識できているようです。
ディスプレイの解像度も1280X768で表示できていますし、サウンドもOK、Fnキーを使った機能も動作しています。
Wireless LANも、Wired LANも動作しています。
もちろん、Windows7のパフォーマンスの効果のおかげで、体感動作速度もかなり改善されました。

とりあえずこれでしばらく使ってみようと思います。
(なお、現在発売されているHPのネットブックはCPUがAtomになっています。)