初めての旅 雪の紀伊半島縦走記 都会育ち雪を甘く見ていた | まいどーおおきに 河内の樹々の独り言

12月31日、午前5時45分起床。 

 

朝食は早すぎて無理との事で食べずに午前6時出発。
外はまだ暗い、雪がチラチラと降っている。
168号線に入り少し走るともう道路に雪が積もっていて走りにくい。
大阪生まれの大阪育ち、雪とは無縁の生活を送ってきたので戸惑うことばかりだ。
何というか怖いもの知らず、雪を甘く見ていた。この後想像もしない事が起こる。

 

あたりが明るくなってくると、雪の白さに目が痛い。
西吉野村で食料を買い込む。
少し走ると前方に急な坂が見えてきたので、変速機のレバーを引いたが、レバーだけが動いてフロントディレイラーが動かない。バランスを崩して、ドスンとしりもちをついた。
しばらく起き上がれないでいると、突然後ろから“ブーブー”と警笛の音
振り返るとすぐ後ろにバスが来ている、急いで自転車を起こし道の端による。
道路の下を覗いてみると15m位の断崖。一瞬ぞっとする。
自転車を調べてみると、タイヤと泥除けの間と変速機が雪と土でコチコチに凍っている。
30分くらいかかって凍り付いた雪と土を取り除いた。

ハメていた手袋は濡れて汚れたが替えの手袋は持っていない。手がしびれて痛い。
またこの当時舗装した道路は町や村の中だけで、そこを過ぎると土道だった。