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小説ブログ『破天荒ファミリー』

この物語はある家族の思い出をデフォルメして創造した【破天荒な作り話】です!いやいや実話を誇張したフィクションですって!



銭湯

ウチの家族は、よく銭湯に行く家族だった。

何かと週末は近所の銭湯や、名古屋の下町の銭湯にも遠征して行っていた。


お気に入りの銭湯は、やっぱり露天風呂がある銭湯だった。町の銭湯で露天風呂がある所は珍しかった。


俺が中学生の頃、友人のヤスと戸崎とヤンマーがよくウチに泊まりに来ていた。

父ちゃんは俺の友人もよく銭湯に連れて行ってくれた。


「今池のスオミの湯でも行くか?」

「おじさん!僕らもいいの?」

「そりゃそうだろ。泊まってくんだろ?」

「やった〜!」

そうして皆んなで銭湯に向かった。


銭湯に行くと、

・身体を洗う→湯船

①先に身体を洗う派

・湯船→身体を洗う

②後で身体を洗う派

・湯船→身体を洗う→湯船

③途中身体洗い派

に別れる。


俺は②の最後に身体を洗って綺麗に出たい派だ。

①の言い分は「綺麗にしてから湯船に入るのがマナーだ」というが、②が少なからずいる時点で、いくら自分が綺麗だろうが湯船は汚いと思って入るべきではないか?


だから多分正解は、洗う→湯船→洗うが一番だろう!などと露天風呂でヤスや戸崎と議論していると。父ちゃんが露天風呂にやってきた。


「お〜皆んなおるがや〜」

ザブ〜ンと湯が勢いよく外に流れた。


「おじさん、なんか面白い話してよ!」

「面白い話?どんな?」

「怖い話とか、本当にあった話とか」

少し考えて

「お〜そうだ、この話知っとるぅ?」


そして父ちゃんが露天風呂で話し始めたのだ。

あの『不思議な体験』の話を。


つづく☟