ぼてふり~な -9ページ目

ありえない名勝負

全豪オープン決勝。
まさかのフェデラー対ナダル。
2009年の決勝戦のリベンジなんて表現はあてはまらない。
こんなテニス観たことない。
テニスボールって、こんな動きをするんだと驚くなんて。

普通だったらウィナーショットになるようなショットもおたがいに打ち返すから、ウィナーが少ない。
一瞬、ネットにかかったとか、バックラインを越えてアウトになったとか思うようなボールもクオリティが高くかんたんにミスにならない。

今まで観たテニスのすべてがつまらなく感じてしまうほどの圧倒的な質の高さ。

振り返ってみると、ジョコやマレーはなにしてたの?という感じ。
彼らが順当に勝ち上がっても、おそらくこの二人にやられていたのではないか。

ケガもあって、調子を落としていた生けるレジェンドの二人が復活したという簡単な話ではない。
フェデラーは、前より進化している。
ナダルも、こんなに試合巧者だったのかと驚いた。

フェデラーは順位を7つ上げて10位に、
ナダルは3つ上げて6位になった。

もし、ナダルが優勝していれば、一気に錦織も抜いて4位になっていた。
いや、それ以上の力がある。

またビッグ4の態勢になるのか?
いや、錦織、ラオニッチ、そして今年ブレーク中のディミトロフなどの次世代選手がそれを阻止して上に上がらなければ。

それにしても、このテニス史上に残る名勝負を観た錦織は、フェデラーが強くなったことにうれしい気持ちがあると発言している。
気持ちはわからなくないが、プロとして甘いだろう。
全豪でもフルセットの激戦を演じたが、敗けて握手したときにさわやかな笑顔を見せるところがいわば負けた理由ではないか。
勝たなければどんな言葉も重みがなくなる。

ともあれ、今後のテニスの展開が楽しみだ。




 

全豪は30代が活躍

テニス全豪オープンが佳境に入っている。
男女ともベスト4が決まった。
なんと、男女とも4人中3人が30代という、めったにない状況になった。
 
そして、準決勝が行われ、女子はウィリアムス姉妹対決。
男子は、フェデラーが同郷バブリンカをフルセットで撃破し、決勝進出を決めた。
こうなったら、ナダルが絶好調のディミトロフを破って勝ち上がってほしい。
 
女子決勝はウィリアムス姉妹対決。
男子決勝はフェデラー対ナダル。
 
なんだかタイムスリップした感じだが、これはこれでめったにない組み合わせで楽しみだ。
 
逆に言えば、もっと20代ががんばれよ!と言いたいところだが。

別次元のテニス

前回の試合で、別次元のテニスを見せたフェデラー。

対戦相手のベルディヒは、なにもできずに終わってしまった。

果たして、今日は錦織戦。

 

ありえない錦織のブレークから始まり、もしかしてそのまま突っ切るかと思ったら、巻き返しにあい、タイブレークにもつれこんでなんとか錦織が取った。

しかし、この時点でフェデラーのテニスは、別次元だった。

 

ふだん他のトップクラスの試合を見ても、ありえないスピードで、ありえない弾道のショットを打つ。

感動より驚きが大きい。

 

しかし、錦織はそんなフェデラー相手にフルセットまで持ち込む大接戦を演じる。

試合巧者のフェデラーが一枚上回り、1ブレークアップで勝利した。

 

明日の新聞には、錦織惜敗と書かれるだろう。

たしかに、錦織に勝機はあった。

しかし、こんな別次元の試合になったのは、フェデラーのテニスが別次元だったからだ。

 

昨年のウィンブルドン以降半年余り公式戦には出ていない。

そして、身体をリセットして、準備をしてきた結果は、全盛期を彷彿とさせる別次元のプレーだった。

 

35歳。

30歳になれば、引退を考える選手が多い現代のプロテニス。

あのサンプラスでも32歳だった。

 

このままいけば、GS18勝めもじゅうぶんありうる。

 

まだまだ次の世代にバトンタッチなんて言うつもりはなさそうだ。

目が離せない。