2017年のテニスが始まった
タイトルとは関係ないが、弊社は大晦日と正月3が日は休むことにしている。
しかし、世界のテニスツアーは年明け一週めから始まっている。
欧州では、正月というのはそれほど大きな行事ではない。
大晦日から元旦はお祝いをするが、2日からは普通に仕事をする。
むしろ、クリスマスの方が重要な行事である。
そんな欧州のスケジュールで、テニスは1/2から始まる。
さて、3ヶ所で250の大会からスタートしたATPツアー。
注目は、昨年悲願の1位をゲットしたマレーとモチベーションを落としてしまったジョコビッチがどうなるか?
そして、我らが錦織が、今年こそビッグタイトルをつかむことができるか。
それらを占う大会だ。
まずは、カタール・ドーハには、そのマレーとジョコビッチが決勝で対戦した。
結果、マレーがクオリティの高いプレーを見せるも、気迫ではジョコビッチが圧倒して、スコアでは僅差ではあるが、ジョコビッチが優勝した。
「おれがちょっと気持ちが落ちてたから1位になっただけで、お前は2位キャラなんだよ!」
と言っているようだった。
さっそく来週にはグランドスラム、全豪オープンが開催されるが、そこでの二人の戦いぶりがさらに注目だ。
一方、すでにオーストラリアに入って、ブリスベーンで行われた大会には、3位争いをしている、ラオニッチ、バブリンカ、錦織が顔を揃えた。
そして、錦織は、準決勝でバブリンカを撃破。
決勝でラオニッチを倒したディミトロフに惜敗。
この年明け一週めの250大会は、短いオフで課題を克服する練習を試す唯一の機会である。
ドーハでは、ジョコビッチのほうが、いろいろ試しているように見えた。
そして、実践で試してみるということをやりながらも、最後は勝ち切っているところがやはりジョコビッチである。
一方錦織も、いろいろ課題をもって取り組んでいたように見える。
いままでなかったフォアサイドのセンターに打ち込むスライスサーブなど、武器を増やしているのはまちがいない。
そんな状況で、決して調子が悪いわけではないバブリンカを破ったのは大きい。
バブリンカは、いままでに3つのグランドスラムタイトルを取っていて、残るはウィンブルドンだけである。
31歳の彼にとって、そんなに多くのチャンスはないだろうから、そこに照準を合わせてくると思われる。
ともあれ、大きな自信を得たはずだ。
しかし、その後、ライバルラオニッチが上がってくると思われた決勝戦に、まさかのディミトロフがきた。
むしろ、歓迎ムードだが、ラオニッチを破っているというのはあなどれない。
結果、僅差で破れてしまった。
ここで勝ち切れていないところが、ジョコビッチとの大きな差だ。
ディミトロフは、ニューモデルのラケットがよほど合ったのか、今後気になる存在になるかもしれない。
逆に心配なのは、第2セットが終わったときに脇腹を痛めたようで、メディカルタイムアウトを取ったことだ。
いままでも、けがでタイトルに届かないという場面が多かった錦織だけに、きちんと治して全豪に挑んでほしい。
そして、もう一つ、錦織は金星をあげた後、負けるパターンが多いというジンクスが破れていないことが心配だ。
2014年の全米で、ジョコビッチを破りながら、決勝でチリッチにあっさり負けたこと。
2016年の全米でも、マレーを破りながらバブリンカに敗れている。
マレーを倒したなら、バブもいけるかも?と大いに期待させた。
その後、バブが優勝している。
今年は、金星を2連続であげるということをやってほしい。
ランキング5位ということは、少なくとも準決勝と決勝では、格上と対戦することになる。
そこで、2つを勝ちきらないと、ビッグタイトルは得られない。
ライバル、ラオニッチも、昨年ウィンブルドンで準優勝している。
まだ、マスターズ1000のタイトルを取れていないという点で錦織と同じ立場だ。
ただ、ラオニッチには、いざという時のビッグサーブがある。
今年はどんな展開をみせるのか。
来週の全豪オープンが楽しみだ。
ハンドでも得点が認められたらサッカーじゃないすよ
誰が見ても、何度見てもハンドだ。
サッカーは、選手同士が接触した時に、有利な判定をもらうために痛くもないのに痛がったり、当たってもいないのに転んだり、たまたま当たったというフリをして相手の顔を腕でぶったたいり、審判を欺く行為は日常茶飯事だ。
そういうダーティなプレーが得意といえば、ジュビロの福西が思い出される。
相手と競っているときに見えない角度で顔面パンチをしたり、それこそ神の手ゴールと呼ばれるハンドでのゴールも決めている。
もちろん、最も有名なのはマラドーナだろう。
こういったことが、サッカーの一面ではあるが、あってよいことはひとつもない。
すぐになくすための方策を取るべきだと思う。
審判を増やす、ビデオ判定を導入するなど。
野球のMLBでは、審判の判定に不服があればチャレンジを申し立てることができる。
そして、重要なのはビデオによって判定が変われば、ちゃんと審判も認めているということだ。
審判も人間だから、まちがいを犯す可能性があるということを前提にしている。
まあ、野球の場合、高く上がった打球がホームランかファールか、交錯プレーでアウトかセーフかといったものが多く、そこに悪意はない。
しかし、今回の件は悪意がある。
サッカーは悪意があってもよいということだ。
(ここでいう悪意というのは、そのことを知っているという意味)
マラドーナの時代ならともかく、この現代で同じことが繰り返されることが悲しい。
サッカーのイメージダウンは避けられない。
手は使っちゃいけないというサッカーの大前提が崩れているのだから。
DSC-RX10 iii !!!
・ワンマンオペレーションができて、
・LOG撮影ができて、
・ハイスピード撮影ができて、
・ズームが使えて、
・メディアが高価すぎない
今使っている、CANON 7D、BMCC、BMPCC、NX30のそれぞれの特徴を兼ね備えたものだ。
昨年DVX200が出た時、ヒットした。
上記条件を満たしていたからだ。
実機をさわって、セミナーに出席して、これを買った知り合いから素材をもらっていじってみた。
その結果、究極の中途半端機は、あまり魅力的ではなかった。
特に、LOG撮影しているにもかかわらず、カラコレでいとも簡単に破綻するのだ。
これではLOGの意味がない。
パナソニックの営業に訊いてみると、内部メディアに収めるために8ビット収録しているので、そこはあるていど仕方がないとのこと。
もともと、イメージとしては、BMCCにハイスピードがつけばよかった。
ハイスピードがほしいために、FS700を借りるという場面が多かった。
惚れてBMPCを買ったが、ハイスピードのためにFS7を導入した撮影部もいた。
今なら、URSA miniも選択肢に入る。
しかし、ここでひとつ問題が起こる。
収録メディアが高価なCFastなのだ。
もちろん、より多くの情報を収録するためにはより速いメディアが必要だ。
C300もMkIIでCFastになった。
魅力的なカメラという意味では、AJAのCIONも興味がある。
実物を見る機会がまだないのだが、デザインがよい。
こういった120fpsていどのハイスピードが撮れるシネカメラに、ズームレンズを組み合わせると、かなりよいセッティングになる。
しかし、このズームレンズがまた高価である。
クルマが買える値段だ。
昨年もある工場を紹介する映像で、BMPCCにCANONの写真用ズーム(バリフォーカル)を付けて撮影に挑んだが、「ここでズームしてほしいんですよね~」というクライアントからのリクエストに、フォーカスを移動しながらズーミングしたが、これにはズームの途中でフォーカスが合っているのかどうかを現場で確認することが困難という難点がある。
ディジタルシネマスタイルでVPを撮影するというのは、方向としてはよいと思っている。
クライアントは自慢の新工場をかっこよく撮ってほしいのだから。
なので、ズームレンズは課題だった。
ズームシネレンズはとても買えないから、レンタルするか、ズーム付きの業務機があればと思っていたところ、DVX200の発表を聞いてこれだ!と思ったわけだ。
その時、SONY RX10の存在を知らなかった。
今回、IIIが出たことで、記事を目にして、ウロコが落ちた。
7D並の機動力、サンプル素材をみるかぎり画質もよい。
S-Log2搭載。
ズームが可能!
しかもIIIは、35mm換算で24~600mm!!
ハイスピードが撮れて、SDカード収録。
言うことなしだ。
ハイスピードについては、ビミョーにHDより低い解像度になってしまうが、960fpsが可能だ。
これは、使ってみたい。
7Dを使っていて不満だった点のひとつが、熱問題だ。
撮影中にしばしば温度計マークが出て、数分間の冷却休憩をしなければならない。
インプレッション記事をみる限り、RX10は熱問題はなさそうだ。
気になるといえば、S-Log2がどのていどグレーディングに耐えられるかという点だ。
個人的には、ダイヤル式の露出補正もありがたい。
これさえあれば、工場撮影、インタビュー、ちょっとしたショートムービーなど、なんでもござれだ。
基本的には、民生向けのカメラなので、子どもの運動会を撮るために17万は高いだろうが、業務で使えるなら安い。
サンプルで、ハイスピードで撮影した昆虫などがあるが、仕事以外にもいろいろ撮りたくなるのではないかと思う。
こんなにイメージに近いものが、こんなに身近にあったとは。