ぼてふり~な -7ページ目

4次元のプレー-

ハレの決勝はロジャーの圧巻だった。

テニスコートを4次元に使うとこんなに広いのかと思わせるプレーだ。

 

この4つめの要素「時間」をこれだけプレーで使えるのはロジャーをおいて他にいないだろう。

単純に緩急という言葉では表現しきれない。

 

さらにロジャーのテニスが進化している。

 

世代交代も近い

ハレの準決勝、ロジャー対カチャノフは、フルセットにもつれこんだものの、ロジャーが勝利。

ポイントは、第2セット、5-4のサービングフォーザマッチをロジャーがキープできなかったこと。

ここで、サービスゲームを落とすことはなかったんだけどなあ。

 

35歳対21歳。

そして、今日の決勝は20歳のズベレフ。

 

カチャノフもまだ荒削りで、ロジャーさんのクオリティに至るまでには、時間がかかるだろうが、もういつ彼らが勝ってもおかしくはない。

いや、粗い部分があるだけに、まだまだ伸びしろがあるってことか。

 

むしろ、35歳で勝ってることのほうがすごいとさえいえる。

世代交代は近い。

 

ここ10年余りテニス界を牽引してきたビッグ4があっという間に崩壊した。

 

ジョコの体たらくは目に余るが、短い芝シーズンで、今週の500シリーズを欠場して、ウィンブルドン寸前の来週、250シリーズに出て調整するようだ。

 

なにせ、テニスをやる時間を減らして、プライベートな時間を増やすというのがグルの教えらしいから、金星ディストリビューターになるのはまちがいないだろう。

(もらった方が、もう金星と思わないかも)

 

昨年は自国で2回めの優勝を決めたマレーもここのところパッとしない。

 

もうピークは過ぎたと思われていたロジャーとナダルが今年復活して元気。

 

ずっとビッグ4の下でマイペースでやってきたバブが、さりげなく彼らの動向の陰で淡々と成績を残している。

残るGSタイトルはウィンブルドンだけなので、今年はがんばるのか?

クイーンズも早々に負けてるし、バブの波は読めない。

 

そんな中、ズベレフ、ティームに加え、キリオス、カチャノフといった若手が伸びてきている。

 

錦織らその狭間の世代は、この混戦の今がんばってどさくさにまぎれて上を目指さないと、今度は若手に押されて上に上がれなくなるだろう。

 

昨年マッケンローを臨時コーチにつけて芝シーズンを戦ったラオは、クイーンズで準優勝、ウィンブルドンでも準優勝したが、今年のクイーンズは初戦負け…

 

錦織もハレを3年連続リタイア、昨年のウィンブルドンもリタイアしているところから、正直今年のウィンブルドンは期待できない。

 

元気なのはチリッチだけだ。

もともと芝はきらいではないビッグサーバーは、最近ストロークでも器用なところを見せて、安定して勝っている。

今日のクイーンズ決勝も相手が格下のフェリロペだし、優勝の可能性は十分ある。

 

チリッチといえば、錦織が大躍進した2014年の全米決勝で、錦織を破った相手だ。

この世代では、唯一GSを獲っている。

 

GSに勝つには、残り3人の強敵を破らなければならない。

たとえば、今年の全仏の錦織は、準々決勝でマレーに破れたが、残りの3人とは、マレー、バブ、ナダルということになる。

 

マレーともいい勝負だったが、それに勝った後、バブに勝って、さらにナダルに勝つって、そらたいへんなことだ。

それをやれないと、GSは獲れない。

 

ちなみに、2014年の全米では、ベスト16でラオにフルセット、準々決勝でバブにフルセット、準決勝でジョコに4セットで勝って決勝に進んでいる。

これだけでもじゅうぶん偉業だ。

でも、タイトルを獲ったかどうかは、やはり大きい。

 

芝では、やはりサーブ力が重要だ。

優位にゲームを進められるし、サーブを中心にプレーを組み立てるということは、少ない労力でポイントが穫れるということだ。

ストローク中心で5セットを戦うのは芝では厳しい。

 

バウンドがすべって速いという特長を活かして、スライスサーブを多用するのも手だろう。

 

もうあと一週間後にせまったウィンブルドン。

今年は、きっともりだくさんな波乱を楽しみにしたい。

 

 

 

 

杉田がうらやましい

突如決まった杉田の本戦入り!

なんと相手はロジャーさん

超ラッキーですね!

 

来年の芝シーズンにロジャーさんがいるという保証はありませんから。

圧倒的な内容でゲームは終わりましたが、第2セット5-0の40-0、トリプルマッチポイントを落としてブレークされるという不可解なことがありました。

もしかすると、杉田に対してロジャーから1ゲームブレークしたという事実をプレゼントしたのでは?

それがこれからのテニスを支えていくプレーヤーの自信につながればという思いではないかと。

 

まあ、ほんとのところはわかりませんが、ひとこと言えるのは

杉田がうらやましいってことですね。

 

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錦織は、終盤背中を痛めたベルダスコに辛勝。

今日はそのベルダスコと組んだダブルスで第1シードとの対戦。

じゅうぶん芝ならししてほしい。

 

シングルス次戦は、ネクストジェネレーションのRace to Milanで3位につけているカチャノフ!

全仏でベルディヒを圧倒したゲームはすごかった!

昨年全米で勝ってるとはいえ、あれからまた成長しているだろうし。

まちがいなく苦戦するだろうな。