- いま読んでいる本。
- タイトルに、お!
絵の中の人物の動きから、心理分析する本だな!
と思って読み始めましたが、ちょっとちがいました^^;
タイトルそのまんま、絵画を人間の「しぐさ」の視点から楽しむ本です。
切り口がおもしろい。
目次からして、しぐさの分類が具体的すぎる。美術史らしからぬ柔らかさ♩
>走る
>食べる
>肩を組む
さらには
>体育座り
>土下座
などなど。
文中で引用した絵画はすべて、小さいけれども掲載されています。
丁寧~
それでいて780円って、筑摩書房、すごい!
「叫び」のところでは
当然、まずムンクの「叫び」も触れています。
叫び人形もあるほどお馴染みですけど、
へえ、こういう意味だったの、トリビアです。
「はじめに」で筆者の方が書いていらっしゃいますが、
日本人は、欧米人がするようなジェスチャーをしないのは、
文化的、言語的な影響があった、としています。
ここ10年ほどでプレゼンが一般的になってきましたが、
身振り手振りをして、それも笑顔で、のようにして話すことに、
そもそも日本人は慣れ親しんでいません。
単に欧米的な伝え方を真似しても、日本の聴衆には響きません。
日本人、日本語、日本の文化に合わせたやり方があるはず!
西洋絵画は、人物のしぐさも表情も立体的。
アピールするものがあります。
でもわたしは、独特の感性で描き切ったインパクトある日本の「浮世絵」、大好きですねえ。
粋で、かっこいい!オリジナルな表現スタイル。
浮世絵みたいにスパッと!スピーチプレゼン、できるんじゃないかな!?
あらためて思った本でした。
森 裕喜子