絵画でスピーチプレゼン考「しぐさで読む美術史」 | 社長のスピーチコーチ 森 裕喜子のプライベートブログ

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経営者やトップアスリートのスピーチコーチ、森裕喜子が日々のプライベートな出来事などを綴ります。(2021年8月よりプライベート版に改定)

いま読んでいる本。

タイトルに、お! 

絵の中の人物の動きから、心理分析する本だな!

と思って読み始めましたが、ちょっとちがいました^^;


タイトルそのまんま、絵画を人間の「しぐさ」の視点から楽しむ本です。


しぐさで読む美術史 (ちくま文庫)/筑摩書房  宮下規久朗 著
絵画の歴史を通して人間の身振り手振りを考察とは、
切り口がおもしろい。
目次からして、しぐさの分類が具体的すぎる。美術史らしからぬ柔らかさ♩


>走る
>食べる
>肩を組む

さらには

>体育座り
>土下座

などなど。

文中で引用した絵画はすべて、小さいけれども掲載されています。

丁寧~

それでいて780円って、筑摩書房、すごい!


「叫び」のところでは
当然、まずムンクの「叫び」も触れています。

叫び人形もあるほどお馴染みですけど、
へえ、こういう意味だったの、トリビアです。


「はじめに」で筆者の方が書いていらっしゃいますが、
日本人は、欧米人がするようなジェスチャーをしないのは、
文化的、言語的な影響があった、としています。


ここ10年ほどでプレゼンが一般的になってきましたが、
身振り手振りをして、それも笑顔で、のようにして話すことに、

そもそも日本人は慣れ親しんでいません。

大きなジェスチャーはプレゼンでは有効ですが、

単に欧米的な伝え方を真似しても、日本の聴衆には響きません。

日本人、日本語、日本の文化に合わせたやり方があるはず!



西洋絵画は、人物のしぐさも表情も立体的。

アピールするものがあります。


でもわたしは、独特の感性で描き切ったインパクトある日本の「浮世絵」、大好きですねえ。

粋で、かっこいい!オリジナルな表現スタイル。

浮世絵みたいにスパッと!スピーチプレゼン、できるんじゃないかな!?

あらためて思った本でした。



森 裕喜子