プレゼンはすっかりビジネスツールとして定着しました。
プレゼンを敬遠する方もいますが、もったいない!
プレゼンは、仕事を楽しくしてくれる貴重なツール、と私は捉えています。
なぜかというと・・・。
プレゼンは「難しいもの」ではなく、ビジネスシーンのエンターテイメントだから!です。
プレゼンで最も重要なのは「インパクト」。
そんなものがあったのか!知らなかった!という新鮮な驚き、
衝撃的なまでに強い驚きの裏には、感動があるわけです。
インパクトの次には、「聞き手に想像させること」。
つまり、その驚きとともにもたらされた情報が「私と関係がある!」とわかってもらい
情報と聞き手との間に関係性を作る。
その役割をするのが「想像」です。
手っ取り早く言うなれば、
おもしろいプレゼンは、ただ会場のイスに座って話を聞いているだけなのに、
え~!すごい!と思わせてくれるインパクトがあって、
ワクワクする想像力を掻き立てる、
すごい体験を感じさせてくれるものなのです。
これって、何かに似てませんか。
映画や演劇、テーマパークなどの、エンターテイメントと、同じではないですか?
プレゼンそのものをエンターテイメントとすれば、
そのための準備も、きっと楽しいものになるはずです。
そこで大切なのが、上手いプレゼンをしようとしてはダメ。
聞き手から「今日のプレゼン、おもしろかったね!」と感想が出たら、
それは相当に良いプレゼンだったということですね。
一方、
「今日のプレゼン、上手だったね」だったら、プレゼンとしては危険信号。
上手ですね、は、話し手に対する聞き手の「評価」。
聞き手にとってそのプレゼンが自分に関係がある、と感じていない可能性大。
ビジネスのプレゼンには必ずビジネス的なゴールが必ずあります。
プレゼン対象だったサービスや商品を買っていただく、買おうかなと検討していただく・・・
つまり、「聞き手の行動を促すこと」のはずです。
「上手いプレゼンをすること」はゴールではないですよね。
プレゼンを「おもしろい!」と聞き手が感じたら、
それはプレゼンが聞き手にとって自分ごとになった可能性がある、ということ。
そして、
おもしろい!の次に、
「もっと知りたいな」「WEBで情報チェックしようかな」など、何らかの行動につながれば、
まさに文字通り、聞き手を動かすプレゼンだった!ということです。
そうすれば、もちろん、プレゼンした話し手にとっても、これからおもしろいことが
本当に始まる!ということになるわけです。
プレゼンは、
あなたのビジネスをおもしろくしてくれる、大変貴重な?ビジネスツール。
ただし、上手いプレゼンを目指してしまっては、そうなりませんから、要注意。
インパクトがあって想像力を掻き立てるプレゼンパワーを身につけて、
仕事を楽しくしてください。
森 裕喜子