どこで見たのか忘れたが、この前、こんな文章を見かけた。
「プレゼンを上達させるには?上手い人を真似る!!」
真似から入るのは、悪くない。
さまざまなことを習得する上で、真似る、というのは非常に有効な手段だ。
しかし、こんな危険性がある。
「真似てみたけど、自分らしくないな」
「真似てみたけど、あの人のように結果が出ないな」
真似るのはいいが、そこで終わってしまっては、ほとんどの場合、その人以上になるのは難しい。
何よりも、自分らしくなれない。
自分らしさは、聞き手の共感を呼ぶ。
それがない、ということは、伝わる要素を大きく欠落してしまうことになる。
また、上手い人には、必ずその上手さの裏側に「論理と技術」がある。
その「論理と技術」まで会得し、
さらに自分流にカスタマイズすることができれば、
上手い人の上手さを自分のものにできたと言える。
真似るだけで終わると必ず、限界がくる。
真似ることができる能力があるならば、その次に、自分らしさを構築する能力を磨くことも
きっと出来るはずです。
森 裕喜子