皆さん、こんにちは
早いもので9月も後半に差し掛かりました
日中はまだ暑さを感じることも多いですが
日に日に秋の陽気になっているのを感じますよね
昨日のブログでもお話したように秋と言えば芸術!読書!
と思い浮かべる方も多いかと思いますが
今回は映画の秋!ということで
東京校で貸出を行っている映画の感想文を
ご紹介したいと思います
今回感想文を書いてくれたのは
ボランティア活動でも活躍中の佐々木綾音さん
そして佐々木さんが選んだ映画はこちら
「あなたになら言える秘密のこと」
2005年公開
監督:イザベル・コイシェ
心に深い傷を負い、誰にも言えない秘密を抱えて生きる孤独な女性の再生のドラマ。
<感想文>
自分のことを話さないハンナは、やけどを負い視力が衰えた男との出会いをきっかけにだんだん氷が解けていくみたいに心を開いていった。
表情も柔らかく豊かになっていく様子が印象的だった。
二人は惹かれあうんだけど恋とも違う、お互いの痛みを感じあって
それを何も言わずにキャッチボールしているような様子が前半の見所だった。
後半になると、ハンナがだんだんと自分のことを話すようになり、
ある時突然過去のつらい体験を男に話始める。
それは戦争があったときに捕虜のような扱いを受けたというものだった。
その体験が衝撃で、それまでの人間味のあるストーリーの流れから
急に暗いところに突き落とされたような気持ちがして苦しかった。
ハンナが経験したことを聞いた男はただただ苦しそうに涙を流しながら彼女の痛みに寄り添った。
私たちは時間の経過とともに、これまであった戦争や残虐な痛みを忘れ去ってしまう。
語れるのはそれを経験した人だけだが、
その人たちは自分がそういったとことからの生き残りとして恥じながら生きている。
それを分かち合える誰かがいることや話せること、
そして生きることに胸を張れることは本当に難しいのだなと感じた。
この映画の中の登場人物は誰かの痛みを誰かが一緒に背負って生きていく。
それは大きい小さいにかかわらず、人が誰かを求め愛すときにとても大きなことなんじゃないかと思った。
佐々木さん、ありがとうございました
こちらの映画が気になった生徒さんは
受付までお声掛けくださいね
本同様、映画を観ることも語彙力や想像力を
増やし、作詞や作曲に大いに繋がるものです
もちろん現在もDVD貸出を行っていますので
過ごしやすくなってきた今の時期、
ぜひたくさんの映画をチェックしてみてくださいね