イギリスを代表する現代画家の「デイヴィッド・ホックニー展」
東京都現代美術館(清澄白河駅)に行ってきましたよ。
プラス、カフェの街清澄白河も散策。
日本国内でこれだけたくさんのデビットホックニーの作品が見られるのは27年ぶりです。
イギリスで見たデビットホックニーについてはこちらの記事で。
https://ameblo.jp/vocbocenglish/entry-12815165947.html
最初に言い切ってしまうと、感想としてはズバリ。おすすめです!!
今回はイギリス英語のVocboc英会話スクール目線ではありますが、ご紹介しますね。
見どころの1つ目はノルマンディの作品群。
たくさんの素晴らしい作品の中でも、圧巻なのは、今回、展覧会会場後半にずらっと並んだノルマンディを描いた作品の連作です。
この何年か続くコロナ禍の時代、ホックニーはフランスのノルマンディに住居を移して、描き続けていたのですね。
いつものように、何枚も何枚も、いろいろな角度から、いろいろな技法を試しながら描き続けられた作品は圧巻です。
世界中がCovidに怯えていた暗い時間でしたが、ホックニーの描く作品の中では、春夏秋冬といつもと変わらずに淡々と時が流れます。
この連作の前を歩いていると、何も変わっていないノルマンディの田舎の景色に癒されます。ホックニーと同じ時代を過ごした私たち。今なら感じられることもたくさん。
2つ目はやはり後半に並んだ、イギリスヨークシャー地方の作品群。
興味深いのは、フランスノルマンディーの作品より、色鮮やかで、力強い印象なのです。
イギリスの晩冬から初夏にかけての景色なので、そうなったのかも?
晴れ間のないグレイな冬のイギリスですが、春が訪れると、一斉に土の下にあった花が咲きだし、初夏は美しいグリーンと鮮やかな花々のコントラストが本当に美しいです。
VocBocレッスン担当のイギリス人の先生も、このヨークシャーの作品はイギリスを思い出すと感激していました
確かに、ホックニーらしい、なんともエモーショナルな風景画です。
3つ目はこのヨークシャーエリアのビデオ作品。
9つの画面を合わせて、1つの作品とし、このヨークシャーの並木道を表現しています。
これはイギリスの田舎をまだ訪れていない方ならなおさら、ぜひ時間をかけて見てほしい作品です。
この9つの画面。
すこしずつ視点がずれているのです。
作品の目の前に立つと、まるで自分がこの道を歩いているよう。。。。
実際に歩くと、あちこち見ませんか?
道の奥を見たり、上を見て木々の葉が揺れるのを見たり。
視点がずれていることによって、それを一気に体感できるわけです。
非常にシンプルな方法でありながら、効果的な方法でびっくりです。。。。
今回思ったのは、例えば、ホックニーの絵、ウィニー・ザ・プーの原作、ロンドンのパラレルワールドのSF話を読むにしてもそうなのですが、イギリスの作品はイギリスの風景や季節を理解していないと楽しみが半減しちゃうかも。
イギリスの冬。
春の訪れの喜び。
何もない田舎の田園風景の美しさ。
春一番でお店に並びはじめる水仙の鮮やかな黄色。
など。。。。
さて、長くなってしまったので、残りは次回、
ホックニー展後半のお土産と清澄白河のカフェ巡り。
アクセスなどはこちら。