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売上がアップするVMD

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売上がアップするVMDのコツ
わかりやすくお伝えしていきます。

こんばんは。

いつもボクのブログをのぞいてくださり
ありがとうございます。


ずっと昔
中学生の頃
阪急電車に乗って通学していました。

阪急沿線には、沢山の学校があります。

色んな制服の生徒と出会えます。

その中でも抜群に目立っていたのが
白いワンピースが夏服の女子校生。

神戸の松蔭中学・高校の生徒たちです。

制服がとっても格好いいのですが
髪型や顔立ちもあか抜けた子が多かったですね。

そして、彼女たちが必ずと言って良いほど
身につけているものがあります。

それが、ファミリアのかばん。

ピアノのレッスンに持っていくような
サブバッグです。

紺や水色や赤のデニム地に
アップリケが縫い付けられています。

おそらく、当初のメインターゲットは
ピアノ教室に通う小学生
だったと思われます。

白いワンピースを着こなして
ちょっと大人びた顔の女子高校生が
アップリケのついたファミリアの鞄をもった姿。

そのアンバランスさが
とっても格好良かったな・・・


ファミリアの鞄
Familiar On-line Shopより


こういうノリのファッションって
阪神間特有のような気がしますが
どうなんだろう・・・

このファミリアのバッグ
誕生は1957年。
アップリケは全て手縫い。

今も春と秋にデザインを変え
販売が続いているそうです。

長く愛され続けている名品ですね。


こんばんは。

VMDコンサルタントの藤井雅範です。


中学生ぐらいの時
何かの事情で授業を抜け出しているときの
ちょっとドキドキした感じ
“甘美な背徳感” みたいな気持ち
感じた事がありますか?

そんな心持ちを
とっても上手く表現した文章があります。

村上春樹のエッセイ「ランゲルハンス島の午後」

ちょっと紹介しますね。

『中学に入った春、生物の最初の授業に教科書を忘れて
家まで取りに帰らされた事があった -中略-
僕の家と学校の間には、川が一本流れている。
それほど深くない、水のきれいな川で
そこに趣のある古い石の橋がかかっている。
バイクも通れないような狭い橋である -中略-
“ぽかぽかとした”という形容がぴったりする
まるで心がゆるんで溶けてしまいそうなくらい
気持ちの良い午後で、あたりを見まわすと
何もかもが地表から2、3センチぽっかりと
浮かび上がっているように見えた。
僕は一息ついて汗を拭き
川岸の芝生に寝転んで空を眺めた。
ずいぶん走ったんだもの
5、6分休んだってかまやしないだろう -中略-
頭の下に敷いた生物の教科書からも
やはり春の匂いがした。
カエルの視神経や
あの神秘的なランゲルハンス島からも
春の匂いがした。
目を閉じると
柔らかな砂地をなでるように流れていく
川の水音が聞こえた。
まるで春の渦の中心に呑み込まれたような
四月の昼下がりに
もう一度走って生物の教室に戻る事なんて
出来やしない。
1961年の春の暖かい闇の中で
僕はそっと手をのばして
ランゲルハンス島の岸辺に触れた』


写真の右側に見える河口は
西宮市にある夙川です。
このエッセイに出てくる川。
小さな石造りの橋も
河口近くにあります。


みんなが授業を受けている最中に
気持ちのよい春の太陽の下
川岸で寝転んでいる。

罪悪感と優越感の入り交じった
ちょっと複雑な感じ。

見事に表現されていますね。

ところで、ランゲルハンス島って知ってました?

僕はてっきり
どっかのリゾートアイランドかと思っていました。

Wikipediaによると
【ランゲルハンス島
とは
動物臓器の一つである膵臓の中で
グルカゴン分泌するα細胞(A細胞)
血糖量を低下させる
ホルモンであるインスリンを分泌する
β細胞(B細胞)、
ソマトスタチンを分泌するδ細胞(D細胞)
および
膵ポリペプチドを分泌するPP細胞
および
グレリンを分泌するε細胞の
5種の細胞からなる
細胞塊である。-中略-
発見者であるパウル・ランゲルハンスの名前から
ランゲルハンス島と命名された



ということらしい。

細胞塊の名前に、“午後” という一言を
付け加えただけで
海外のリゾート地を連想させてしまう文章力

見事ですね・・・





こんばんは。

アトモスフィア(atmosphere)という言葉
ご存知ですか?

店舗に関して使う場合
そのお店の雰囲気、空気感、ムードなど
のことを指します。

たまに、インテリア・内装デザインの事を指して
用いる事も、一部見受けられますが
それは狭義に捉え過ぎですね。

お店のアトモスフィア
という使い方をする場合
商品をはじめとして、その陳列手法
スタッフのいでたち、音楽や香り
そして内装及び外装デザイン
といったトータルでの雰囲気
空気感、ムードの事を指します。


大切なのは、それらの要素
(商品をはじめVMD、スタッフ、インテリアデザイン等)
が調和がとれているか?
商品の良さを引き立てているか?
更には深めているか?
ということです。

これが出来る事で
あっこの店よいムードだな
なんか居心地が良いな
商品が素敵に見えるな・・・
と思えます。

商品はもちろん
ディスプレイで使うハンガーやボディ
陳列の方法や内装の素材はもちろん
音楽や香り、スタッフのメイクまでも
アトモスフィアの構成要素


商品と調和がとれていなかったり
商品以外の要素が突出して目立ったり
お客様にちぐはぐな印象を与えてしまう
そうなってしまえば本末転倒ですね・・・

VMD計画(商品企画~店頭への陳列プラン)
アプリケーションツール(ショッピングバッグや
ポスター、DM、POP、ソーシャルメディア)
インテリア・内装デザイン
スタッフまでもが
アトモスフィアを構成する要素です。

調和のとれたアトモスフィアを
確立する事が大切。

そして、それが出来ると
とっても良いことが起きるんです。

それは “独自化” です。

例えば、商品が良いお店
って結構たくさんありますよね。

だから、商品が良いだけでは
なかなかそのお店で買う理由にはなりません。

でもアトモスフィアが良ければ
そのお店で買う理由になります。

商品だけでは
独自性が出せにくくても
アトモスフィア全体では
独自性が出せるんです。

この商品は
このムードのなかで買いたい
(こんな内装で
こんな音楽の流れているお店で
このショッピングバッグに入れてもらって
このスタッフから買いたい・・・)
と思っていただける。


独自性がある
=唯一無二の存在になる
=そのお店を選ぶ理由になる・・・


お客様に
良いアトモスフィアを
感じていただきましょうね!