スーとの再会
待ちに待ったこの瞬間。そして少し切なく、哀しく、寂しい瞬間。
想うことはいろいろあったけど、やっぱりかわいいその顔を見れてうれしさがつのる。
カプリの時は白いお布団がかかっていた。
お花はあったけど、少しさみしい感じがしたっけ。
スーはやわらかなピンク色のお布団がかけられていた。
周りには私が持参した花のほかにもたくさんの花が飾られていた。鈴のお布団の上にも。
春らしく、とても鈴らしく、可愛いかった。
この斎場では、家族だけの、時間制限のないお別れの時間を下さる。
カプリの時と同じように、お手紙を書き、色々と鈴をいじり倒す(^^ゞ
安置室にいたため、鼻や、目の周りなどにすこーし『霜』らしきものが・・・
指で拭い、きれいにしてあげた。
カチカチになった肉球。一層冷たくなった身体。
でも、お耳だけはぴらぴらとやわらかかった。 それがすごくうれしかったな。
鈴に持たせるもの。
いつものご飯。手作りのトッピングもかけた。
おやつ。おもちゃ。
それと・・・・お兄ちゃんの代わり。
お兄ちゃんの事大好きだったね。
いつもくっついて、ちょっかいだして。
でも、一緒に行きたいと言われても母さん困っちゃうから
代理ムギで我慢してくれる? 母さんの手作りムギなの。愛情たっぷり込めたよ。
きっとお空に行ったらムギの姿に変身するから。
カプリの時より、少し短めにお別れの時間を過ごし、スタッフの方を呼ぶ。
(見ていることが苦しくなってきてしまった・・・・まだ信じたくない自分がいる。)
とうとう、空へ送る瞬間が来てしまった。目に見える鈴はこれが最後。
カプリの時と同じように、1枚だけ、携帯で写真を撮った。
扉が閉められ、『あの』ボタンが押される。
鈴、いってらっしゃい。
手を合わせ、お線香をあげ、ロビーへと戻る。
・・・・・・・・・・・・はぁ・・・・・・・・・
しばらくして、斎場の外をうろついてみる。
裏に回ると、やはり熱風がゆらいでいた。
・・・・・昇ったね。
少し、霧雨が降っているけど、びしゃびしゃになることなく無事走って行けただろう。
きっと、カプリと一緒に。
カプリ、つきそいありがとう。
スーの奴、わちゃわちゃしてるから、ちゃんとリードしてあげてね。
1時間半ほどして終わったと告げられる。
カプリの時よりも長く待った気がした。
まだ若く、体も小さいのにな。
安置のせいだろうか・・・・
それから、少し冷ます時間があり、収骨へ。
やはり、若いからまだ骨格が形成されきっていないんじゃないかなーと聞く。
早すぎるお別れに心が痛む。
そして、女の子だから、とても華奢だと。
ただ、頭骨はとても厚みがあってしっかりしているって。
石頭ちゃんだったのねw
確かに、ぶつかったりすると痛かったもんな~(^_^;)
今回も、小さな袋に少しだけお骨を分けてもらいました。
その後、鈴の準備の為、ロビーで待ちます。
少しして、骨袋に名前の書かれた鈴がやってきました。
亡くなった日付も記入されています。
あれから一週間。
そういえば初七日も過ぎたんですね・・・・
まだ鈴がいてくれたから、そんなことも忘れていました。
少しスタッフの方とお話をしました。
安置室では男の子のジャック君と一緒だったそうです。
ペットショップの子だったそうで、病気になってしまい、
ずっと治療していたのですが、残念ながら亡くなってしまったそうです。享年2ヶ月。
鈴よりも若く、あたたかな家族に出会うことなくこの世を去ってしまった子。
つらいな・・・・
ペットショップの内情を思い「う~ん・・・(-"-)」となりましたが
きちんと治療し、供養をしてくれるということに少しだけほっとしたりもしました。
悪いショップばかりじゃないと。鈴だってショップにいた。だから、出会えた。
そんなこんなで、ぴちぴち同士、きっと仲良くお留守番してくれてたと思います。
ひとりぼっちだったら・・・・そう思って苦しかったのですが
ひとりじゃなかった。おんなじジャックだった。しかも男の子だった。
いい彼氏ができたんじゃないかな(^_^) 良かった。
今もその子と一緒にカプリにお世話になっているんだと思います。カプリ、大変だなw
前もってお願いしておいた、カプリとおんなじメモリアルBOXを購入し
支払い等を済ませて斎場を後にします。
外に出ると、もう真っ暗です。霧雨も降り続いています。
濡れないように鈴を抱え込み、車に乗り込みます。
さ、帰ろうね。
ムギもつかれたようで、膝の上で眠ってしまいました。
行きは長く感じた路。帰りはあっという間に家に着きました。
おかえり、鈴。
鈴のお家だよ。
ゆっくり休んでね。
------------------------―
可愛い鈴。写真、載せます。
見れる方はスクロールを。
春の日差しのようなほんわかした、素敵な姿になりました。
久しぶりの鈴の写真が、こんな姿でごめんね。
元気な鈴の姿もそのうち載せるからね。
ごめんね、鈴。
ありがとう、鈴。
大好きだよ、鈴。
もっと、いっぱい遊びたかったな・・・・・
また、会おうね。