お待たせ、スー | vivre avec un chien

vivre avec un chien

わんことモフモフHappy☆

3月31日(日)、スーはお空に翔けていきました。



---------------------------------------


当日、我が家地方は朝から大雨。時には雷も・・・・

『こんな大雨の中旅立たせるなんて・・・・なんだかなぁ・・・』

せっかくスーと会えるというのに、とても憂鬱でした。

冷たい安置室から出れたと思ったら、今度は冷たい雨の中を行くなんて・・・

もう一週間、なんとかお預けできないだろうか。そんなことも思いました。



天気予報は、一応曇り時々雨で、午後は50%ほどの降雨確率とのこと。

なんとか、止んでくれないかと午前中ずっと祈っていました。



午後、家を出るとき、雨はあがっていました。

「やった! 曇ってるけど、今ならきれいな桜を見ながら行けるかも」 ほっとしました。



花屋さんに寄って、スーに持たせる花を買いました。

日曜日ということもあり、あまり種類は多く残っていなかったのですが、

春という季節柄、あたたかで華やかな色合いのものを選べました。




進むにつれ、カプリを送った時のことが脳裏によみがえります。

「この道を通ったんだよな・・・」

もう1年以上も前なのに、通り過ぎる街並みをしっかりと覚えていました。

見ていないようで見てたんだな。カプリとの最後のおでかけの道。


「あの時はカプリも一緒に車に乗ってたのに・・・ スーは一人で待たせてかわいそうなことしたな・・・」 

「あの時も曇っていたっけ。でも帰る頃には天気も回復してすごくきれいな夕焼けになったんだよな・・・」

今日もそうなってくれたら・・・





斎場に着く。場内の芝生はまだうっすらとした緑しかない。

せめて緑のじゅうたんだったら。 

花冷えのこの日、冬のコートを着て、身も心も重い・・・


受付に向かう。見覚えのある室内。

これから何が行われるのか、経験して知っているだけに意外と冷静でいられる。


「鈴ちゃん、今おめかししますので少しお待ちくださいね」


促され、ロビーで待つ。

・・・・お預けの際、『可愛くしてもらう前に抱けますか?』そう言ってあったんだけど・・・・

可愛いお布団をかけてくれる。でも、その前に全身をなでなでしたかったな。

だけど、言い出せなかった・・・・


しばらくして、シーンと静まり返ったロビーにカタカタと準備の音が聞こえてきた。

『パチン。パチン。』ハサミの音?持って来たお花を飾ってくれてるのかしら?


ムギをいじりながらじっと待つ。


『鈴ちゃんのお支度が終わりました』


さぁ、鈴に会いに行こう!







・・・・・心臓がどきどきする。

早く会いたい。だけど少し会うのが怖いような。






手を清め、スーの待つ部屋へ。





スー! お待たせ! 会いに来たよ! 

遅くなってごめんね。

さみしかったね、一人にしてごめん。

会いたかった!



そこには花に囲まれて、かわいい顔をして眠っているスーがいました。



やっと会えた。

これが最後。



いろんな感情が溢れ、一気に涙がこぼれた。