ちょっとまっててね | vivre avec un chien

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わんことモフモフHappy☆

11時。斎場の方がお迎えにみえて、鈴を預けた。






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予定の時間が近づくにつれ心臓の音が大きくなる。

鈴をなでながら、時計をちらちらと気にしてしまう。

もうあと数分で来ちゃう。まだ来ないで。もう少し待って・・・

だけど時間ぴったり位でチャイムが鳴った。


お留守番用のベッドに寝かしていたけれど

そのままの安置となると、ベッドごとの火葬となると聞き

斎場の方が持参したベッドに移す。

そして、「現地ではもう一度、抱けますか?」との私の問いかけに

『大丈夫ですけど、カチカチになってしまいます・・・』という申し訳なさそうな説明が・・・

覚悟はしてるけど、なにがどうなるか想像もつかないので不安。というか怖い。

でも、会えるならそれでいい。


紛失を防ぐために供えていた諸々は外したほうがよいという。



淋しくなった鈴の周りを見て、辛くなった。

身に着けているのは、いつものチョーカーの代わりに

今朝、即席で編んだ三つ編みのチョーカーだけ。

形見としてチョーカーを残したいから、代わりにそれを持って行ってね。

カプリもムギもみんなつけてきた手編みのチョーカー。

うちの子の印。

カプリにすぐ見つけてもらえるように。(カプリのは外しちゃったけど)

私がすぐ見つけられるように。(なくても見つけるよ!)



今日は雨が降っていた。

玄関からお迎えの車までのほんの少しの間だけどちょっと濡れちゃったね。

かあさんの涙だと思って我慢してね。


お空へ行くときは晴れるといいなぁ。




今、ムギが私のあぐらをかいた脚の中でうとうとしている。

ぬくもりがそばにあっても、ぽっかりと空いた心の穴はふさがらない。

行かせたくなかった。


まだもう一度会えるとしても、さみしくてさみしくてはりさけそうだ。



でも、きちんと送り出したよ。



さみしいけど、そのさみしささえ、鈴につながる大切なもの。

今の気持ちを忘れないでいよう。





また会えるよ。ちょっと待っててね。