ムギの様子 | vivre avec un chien

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わんことモフモフHappy☆

カプリを看取った日、ムギの行動はあまり覚えていない。

カプリの「その時」、私の意識からは完全にムギの存在は消えていた。

何をしていたのか、どこにいたのか、全く覚えていない。


その後、相方が帰宅し、カプリをお風呂できれいにしてあげる時、そばに来てにおいを嗅いだりしていた。
自壊の膿のにおいとかが風呂場に残ったのか、しばらくあたりをスンスンして回っていた。
それをちょこっとたしなめた。

それと、リビングでみんなで眠るとき、そばで丸くなって寝ていた。

それくらいの記憶しかない。


やらなくてはならないこと、決めなくてはならないこと、気持ちも定まらずにいる中
ムギへのフォローをしていなかった。

ムギはムギなりに感じること、思う事、とまどいや恐怖のようなものもあったかもしれない。
でも、そんなムギの心を思いやる余裕もなかった。

そのくせ、ギュッと抱きしめて泣いてみたり、「カプリ寝ちゃったよー」って声をかけたり・・・
不安をあおる行動しかしなかったように思う。

ムギの温かさに癒されながら、ムギを癒すことは出来なかった・・・

今更ながら申し訳なかったなと思う。
カプリに最後にお別れを言わせてあげればよかったかな。
逆にその場から離してあげればよかったかな。
色々なことを思う。
わんこにはわんこにしかわからない「何か」がふたりの間であったかもしれないけど。




その後も時々意地悪なことをしている。「カプリねぇねは?」 きょろきょろするムギ。
カプリのことを覚えていてくれてほっとする。

でも、ほんとはこんなことしちゃいけないんだろうな。
もっと、「ムギが大好きだよ。大切だよ。いっしょにいるよ。」って伝えてあげないと。


それでも、どうしたってカプリの話題は出てくるし、朝起きたとき、夜眠るとき、カプリに声をかける。
ムギのご飯タイムにはカプリにも供える。また声をかける。

「カプリ」「かっちゃん」度々聞こえる言葉をどう受け取っているのかな。




あれから、さらにべったりと甘えん坊になったムギ。
寒くてこたつに入れば顔は私の足に乗せる。
家事やトイレに立つとあわててくっついてくる。
ひとりきりでサークルでのお留守番。帰るとキュアンキュアンと悲鳴のような声で迎える。
やっぱり寂しいんだろうな・・・

私がムギにべったりになっているせいだともいえる。
犬恋しくて、温もりを感じることにほっとして、くっついてきてくれることがうれしくて・・・
なにかと構ってしまうからムギも甘ったれになるのかも。

分離不安とかまでエスカレートしないように距離を考えなきゃいけないかな・・・
すでに少々その気があるし。 




わがままみたいなのが少し出てきた。カプリに遠慮することがなくなったもんね。
ただ、ひとりになって、おりこうさんになった気もする。
前より向き合う時間が出来たせいか、こっちの話を聞く姿勢が出来てきた気がする。
音響シャイにしてもカプリと連動して興奮が増幅したりすることがあったけど、それも落ち着いて来た。
ビビりな性格はなかなか直せないけど、少しずつ少しずつムギの不安を取り除いてあげたい。
私も、ムギもストレスなく付き合っていけたらいいな。