旅立ちの日 | vivre avec un chien

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わんことモフモフHappy☆

カプリ、旅立ちからひと月が経ち、1月19日、月命日を迎えました。

早いなぁー ついこの間まで横にいたのに・・・・


区切りなので、最期の時の話に触れようと思います。

途中までは既に記録を載せていますね。

そこから先、本当の最期の姿の記録を残します。

・・・・・・・辛い表現が並びますが。


























※時間は相方の電話に着信記録された時間です。
 自分の発信記録は消してしまいました・・・

19:16 相方に電話。 家へ帰る道中でした。
鼻に詰まったものを拭おうと、赤ちゃん用の細い綿棒とか買い物を頼みました。
「もう少しで帰ってくるよ。」そうカプリに言っていました。


既に何回か吐いていた当日、調子、悪いね・・・
あとどれくらいカプと一緒にいれるかな、年、越せるかな・・・・
そんなことを考えながら、その日の記録をパソコンに向かって書いていました。


しばらくカプリの方を見て声をかけたり、カプリももぞもぞしたり、こっちを見ていたりしていました。

「ぅえっ、ぅえっ」と始まったのでそばに行き、声をかけながらシーツごと頭を少し持ち上げてやり、したら顔が汚れないようにすぐシーツを変える準備していました。
「またか・・・そんなに水あげたりしてないし、強制給餌もしてないのにな・・・困ったな・・・
吐き気止めの注射ったってなぁ・・・・ 難しいな・・・」
これから、どうやって水分補給の量やタイミングを計るか、食事を今後どうしていくか
そんなことを考えたと思います。なんとか栄養を取らせないと・・・そう思っていました。


吐いたものは黄色い液体。胃液だけとも言えない、何とも言えない感じでした。
「・・・・・なんか、おかしい・・・・・」
目がちょっと変です。うつろというか焦点が合わなくなっているというか・・・
様子が明らかにいつもと違う。
これまでの吐いた後の様子と何かが違う。体の力の入り具合、顔つき、呼吸の仕方・・・

20:44 「これはまずい」直感的に相方に電話して
「用事はあとでいいからすぐ帰ってきて!おかしいの!!」

20:46 「やばい、危ないから早く!!」
電話を切り、ボックスの中のカプリの上に体を寄せて声をかけます。
とうとう「その時」が来たんだと悟りました。この時涙は出ませんでした。
とにかく「がんばって・ありがとう・よくがんばったね・だいすきだよ・もうがんばらないでいいよ・たのしかったね・ごめんね・はやくいっていいよ・いかないで・・・・」
すべてはもう思い出せませんが色々と話しかけました。

カプリは口をあけます、息がほとんど吸えていない様子でした「・・・!・・・・!」
力が入らず顔がガクガクします 真っ白になった舌も垂れ下がっています。・・・逝くんだね。
耳元で「聞こえてる?カプリが大好きだよ。ありがとね。」と声をかけました。
顔を見ると瞳孔が開き、口も開いたまま動きません、息の音もしません、胸の上下も止まりました。
耳を胸に寄せてみましたが何も聞こえません。肉球の上あたりを触り脈も見ましたがどこにも見当たりません。
もしかしたら、まだ心臓は止まり切っていなかったかもしれません。
でも、探すのを止めました。 
受け入れよう。この子は充分頑張った。
たとえ鼓動があったとして、私にできることはもうない。

20:50 すぐに相方に電話しましたが出ません。すると家の外に車の音が・・・・
おかしいと電話してほんとに数分の出来事でした。
相方はたった1分の差で看取ることが出来ませんでした。
「カプ、逝っちゃったよ。たった今だよ。」涙で、それしか言えませんでした。
カプリを相方に託しました。
看取ることができずさぞかし悔しかったでしょう。

2人で抱き合って大泣きしました。でも私、頭は意外にも冷静でした。
「哀しい・苦しい・辛い」そう泣いている自分と
「お疲れ様でした。なんだかあっけなかったな。こんなに急なんて。でも長く苦しまなくて良かったな。
 最期のことちゃんと覚えていなきゃ。あとでしっかり頑張ったことを残さなきゃ。」
そんなことをぼーっと考えている冷静な自分がいました。





   

呼吸困難という苦しみが短かったのは良かったけど、あまりにもあっけなさすぎて、いきなりすぎてなんだか信じられなくて・・・
ほんとにカプリは・・・?現実なの?ホントに?

肺に腫瘍があると言われ、呼吸困難で亡くなるかもと言われてきました。
もちろん、それより前に何らかの原因で亡くなることも可能性はあるとは言われていましたが。
でも、やはり最後は呼吸が早く浅くなってきて呼吸困難が起き、持ち直し・・・を繰り返す時間がある程度続き、私はそれをそばで見ながら腕に抱いて最期まで見守ることになるだろうと思っていました。
どんな最期でも見届ける。もがくような最期でも。ギュッと抱きしめてあげたいと。

実際は・・・
吐いた後、急変となり、いきなりの呼吸停止。
酸素ボックスから出して抱いてやる余裕もなく、私の上半身をボックスに突っ込んで抱えるしかできず、
何を伝えたいかを探す間もなく叫ぶように早口で思い浮かぶままに言葉を紡ぎ、相方を会わせることもできず、
わちゃわちゃで、考えていたような「お別れ」は出来なかった。

だから、逝ってすぐには実感がわかなかった。「お別れ」?これが?
なんだかぽやーっとした感じではあるけど、「なにやってんの」と自分を見ている冷静な自分がいました。
もちろん嗚咽しながら涙は出ますしその場に突っ伏してしまいましたが、なんだか現実感がなくて。

「あーなんかちゃんとできなかった。カプリにきちんとお別れ言えなかった。私何を伝えたかったのかな。
なんでブログなんか書いてたのかな。今日がその日だったのなら、もっと向き合ってべったりくっついてお話ししていればよかった・・・今日のカプリはいつもと違ったのかな。何か伝えようとしてたのかな。気づけなかった。後悔しないお別れをしようとしてたのにな。失敗しちゃった。ごめんね。」こんなんだから、さっさと逝っちゃったのかも。

今更そんなこと言っても仕方ないですし、『死』の兆候なんてわかりません。
苦しさが見えたとしても、『死』に向かうのか、持ち直すのかだってわかりませんものね。
それでも「こんなことなら・・・」そう思わずにいられません。

でも、記録をとっていたことに後悔はありません。ありのままのカプリの姿です。
読み直すだけで、その時その時のカプリが思い出されます。どんな姿であれ。

ただ、やっぱり・・・ね。ちょっと申し訳なかったなって。
ツンデレカプリさんは甘えたくても甘えられなかったかもなって。
私がもっと歩み寄ってべたべたしてたら違う最期になったかなって。




相方は1分の差で間に合いませんでした。なおさら信じられないでしょう。悔しいでしょう。

しばし抱いていました。
心の中でちゃんとお別れ言えたかな。。。







かわいいかわいい大好きなカプリ。今までありがとう。良く頑張ったね。楽になって良かったね。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・ここにいるのに、いないなんて。              





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さみしいよ・・・・・




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・かなしいよ・・・・・




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・帰ってきて・・・・・