Bonjour♪
フランスで駐在妻やりながらオーラソーマセラピストやってます。
いわたゆきこです^^
イースター連休で行ってきたロワール地方。
古城をいくつも見学したりシャトーホテルに泊まったり、とても素晴らしい経験をたくさんしてきたのですが、
それはそれはスリリングな経験もしたんです。
ロワール一件目のお城「シャンボール城」見学の時の事です。
お城に着いて、旦那氏がチケットを買いに並んでいる間に私は子供たちとお土産屋さんを見に行ってる時のことでした。
キキ兄貴がスーベニアコインを買いたいと言うので、リュックからお財布を取りだそうとしたその時・・・、
リュックをごそごそしても、お財布が見当たらない。
(心の声)落ち着け。リュックの中身がごちゃごちゃしているだけだ。
もう一度ごそごそ。
ない。
何度ごそごそしても、ない。
さーっと血の気が引きました。
私は今朝確かにリュックに財布を入れたはず。
なのに、ない。
フランスは日本よりも治安がよくありません。
スリも割と多く出ます。
友達もすられかけたし、すられかけた知り合いもいます。
私もとうとうすられたんだと思いました。
どうしよう。
中身は現金とカード。
現金は痛いけどなくなっても仕方がない。
でもカードがなくなるのはとってもまずいのです。
心臓はバクバクです。
さっきまで「お城だ~わーい!」と能天気にしていたのが急転直下、
もう生きた心地がしません。
財布がすられた、と同時に思ったことは、
旦那氏になんて言おう、でした。
ここまで来て財布がないなんて言ったら、せっかくの楽しい旅行がぶち壊しだ。
もう旅行どころじゃない。ホテルもキャンセルだ、もう当日だから全額キャンセル料だ・・・と、
いつもはどんぶり勘定の私の脳内もさすがにフル回転で旅行がぶち壊しになった場合の損害額を計算していました。
こういう時って本当に心臓がバクバクしてわなわな震えるんですね。
呼吸もうまくできない感じ。
今思い出しただけでも苦しい(涙)
すられたとしたらいつだろう?
思い出してみると考えられるのはただ一つ。
朝食とトイレに立ち寄ったサービスエリアのトイレに並んでいるときしか考えられません。
あの時リュック背負ったままならんでいたなぁ・・・。
その間に後ろでごそごそやられてしまったんだろうか・・・。
なんてこった・・・!!!
もう絶望しか感じない状態です。
こうしていても仕方ないので、チケットを買うために並んでいる旦那氏のところに戻って、
とりあえず状況報告。
きっと明らかに表情がおかしかったと思うので、旦那氏も何事かと思ったはず。
「ごめん。財布がない」
こういうのがやっとでした。
この時点ではまだあまり顔色が変わらない動じない男、旦那氏。
「車に落としたんじゃない?見てきなよ」
と車のカギを渡されました。
そうだよね、きっとシートの下とかに落ちてるよね、ていうかそうあってくれ。
祈るような気持ちで駐車場に戻って車のドアを開けました。
助手席をくまなく探す。
シートの下、座席の間・・・
!!!
・・・ない。
たった一つの希望だった車の中にもなかった。
これはもう、すられたの決定です。
不覚にもすられてしまったことへの罪悪感いっぱいの状態で旦那氏のところへ戻り、
車にもなかったことを報告しました。
「やっぱりトイレですられたとしか考えられない、ごめんなさい。」
もう怒られるの覚悟です。
そうしたら動じない男、旦那氏が冷静に、
「財布はリュックのどこにいれてたの?」
と聞いてきたので、
「小さい財布だしほかにもごちゃごちゃ入ってるから、一番底だと思う。前のポケットには危険だから絶対入れてない」と断言したら、
「チャックをあけて一番上に入っていたらすられる可能性もあるけど、底にあるものをごそごそ探す余裕なんてあるかな?それにそこまでごそごそされたらさすがに気づくでしょう?
それにそもそもリュックにいれた記憶は正しいの?朝寝ぼけながら準備してたでしょう?入れたつもりってことないの?家にあったりするんじゃないの?」
と旦那氏の推理がさく裂(笑)
「でも!でも!入れた記憶は確かなの!!
絶対入れたの!」
絶対の自信がある私。
それでも動じない男、旦那氏。
「朝、寝ぼけながら準備してたよね?リュックの他にもショルダーバッグ何個か出してきてなんかやってたよね?荷物入れたり出したりしてたみたいだけど、そんなことしてるうちに入れ忘れたんじゃないの?
ユキ、寝ぼけてたよね??」
寝ぼけ寝ぼけと寝ぼけとそんなに連呼しなくても・・・。
はい・・・、寝ぼけていました・・・。
バッグも何個か出して色々やってました。
うう、なんか自信なくなってきた・・・。
「俺は絶対家にあると思ってるから、旅行は続行します。キャンセル料もったいないしね」
おお、すごい自信だ・・・!
なんか大丈夫な気がしてきたぞ!
そんなわけで旅行は予定通り続行したわけです。
その間、お財布のことは忘れては思い出してブルーになったり、
不安で吐きそうになったり、
しばらくしてまた忘れかけ、またしばらくしては思い出し・・・の繰り返しで、
2泊3日の旅行は滞りなく(?)遂行されたのでした。
「これおいし~~!!」
「・・・お財布・・・」
「きれい~!!」
「・・・お財布」
「これ買いたい!」
「・・・以下略」
みたいな(苦)
買い物の時が一番つらかったです。
だって自分の意志だけで買い物できないんだもの!ぎー!!
私がこの記事で何が言いたいって、
旅行の準備は寝ぼけてやってはいけないってことですよ!
こういうことがあると、せっかくの旅行の楽しみが半減でしちゃいます。
とても反省しました。
途中、旦那氏がカードが知らないところで使われてないかネットで調べてくれたりしながら過ごしました。
調べてる最中、使われた形跡があったらどうしよう!と心臓バクバクでした・・・。
・・・肝心のお財布ですが、
旦那氏の言う通り、家にありました。
そしてこれまた旦那氏の言う通り、持っていかなかったバッグの中に寂しそうにはいっていました。
さすが動じないと男、私という人間の行動を熟知している男です。
寝ぼけながら旅行の準備をしてはいけないことと、もう一つ大事なことは、
自分客観的に見てくれる存在は必要であるってこと!
これは本当に大事なことだな~と。
旦那氏が、私といっしょになってオタオタするタイプの人間だったら、きっと旅行は途中で終わっていたことでしょう。
間抜けな妻にはしっかり者の夫がつく、というのは宇宙の摂理なのかもしれません。
とにかく、財布があってよかったというお話でした。
これを読んでくださったあなたは私のようになってはなりませぬよ。
・・・お粗末!!
長々とおつきあいくださりありがとうございました。
↓おまぬけ妻近影。
ではまた♪
Merci!