【タイミング】
退団後は、人に何か伝えるための社会経験や、実績が足りないと思い、とりあえず3年!と自分で期限を決め、東京でできる限りの活動をしようと決めました。
(実は宝塚に入るときも自分で何年間の間に吸収できることはし尽くすと期限を大まかに決めていました)
そしてありがたいことに、モデルとして東京ガールズコレクションに出演し、ランウェイを歩いたり、連続ドラマに出演したり、CDデビューしてみたり、沢山の舞台にも出演させて頂きました。
自分が見ていないことを人に伝えられないう思いが強かったので、映像や舞台、音楽の世界に携われたことはとても大きかったです。
そして、まさかまさかでしたが、劇団四季のオーディションを受けることになりました。
これだけは、全く予想していなかったです。
たまたまお声がけいただき、そのような流れになったのですが、
自分が歌なのか、ダンサーなのか、どっちの枠なのかも自分で理解しておらず、とりあえず慌ててオーディション対策をしました。
そしてあっという間に当日に。
初めての劇団四季の稽古場で、初めての先生方。
すごく場違いだなと感じたのを覚えています。
事前情報が何もなかったので、何をしていいのかも、何をしたらいけないのかも分からずに、ドキドキしていました。
事前に調べていたイメージでは沢山の受験生と大きなスタジオだったのですが、なぜか私の時は私一人でした🙃
あの大きな稽古場で、沢山の審査員の先生方。
振りは当日だったのですが、数十分間で振りをもらいましたが、なんせ一人なので休憩することも出来ず、さらに、今考えれば絶対大丈夫だったのですが、宝塚で培った変な癖で、お水を飲んでいいよと言われてないから飲んだら怒られるのかなとか、もう一度お願いしますなんて言えないとか考えていて、、大丈夫?と聞かれたら終始大丈夫です!と覚えれていないのに即答していました😂
そして今思うととんでもないVIPな方に振りをもらっていたのですが、その時はつゆ知らず、オーディション後に知り合いにどうだった!?振付だれだったの!?
と聞かれて、こんなかんじのこんなひとで、美しかった!!
と説明したら、え!!!ありえないよ!そんな人に一対一でダンスを教えてもらえるなんて!と言われました🤭
貴重な経験をさせてもらえて今でも感謝しています。
そしてその方にはその後も大変お世話になりました。
美しく、繊細で、上品で、パワフルで、いつもご指導して頂いていたのですが、一度共演させていただく機会がたまたまあり、あの時は、同じ舞台上にいながらその方の存在感ひしひしと感じる公演になりました。
そしてこんなにも素晴らしいメンバーの方達と毎日公演できることに感謝しようと、日々稽古していました☺️🌟
話がズレましたが、そんな素晴らしい方にご指導していただき、何とかオーディションに合格しました。
その後すぐに、作品の稽古に参加させてもらいましたが、
その間も、廊下はどちら側の端を歩いたほうがいいのかとか、自主稽古室はどんな年功序列で、予約できるのかとか、稽古服はどんなきましがあるのかとか、分からないことだらけで、正直困っていました。(実際特に何も規則なんてなかったです😂)
後に沢山お友達ができて、最初のことを聞いたら、めっちゃ噂になってて、どんな人やろってみにいっても、いつも一人で真顔で、恐そうやった!って言われました。
でも一人でめっちゃ楽しそうににこにこしてても変じゃない?って言ってそのことは大笑いしました😊
その子が最初の友達で、その後も同じ公演に出てて、なんも分かっていない私をいつも支えてくれていた今でも大好きなお友達です。
何も分からないとこに行ったり、挑戦するのは本当に勇気がいる事だけど、何かを乗り越えた分得るものはとても多いです。
そして、挑戦しないと見えない景色です。
どれだけ想像や妄想を重ねても、実際何が起こるか分からない。
そしてその思いもよらないことにまた向かって努力をするから成長できる。
やっぱり毎日少しずつでも成長したい。今でもそう思います。
その時は苦しかったり、逃げ出したかったり、プライドが邪魔して上手く生きれなくても、いつかは笑い話になる。というか、笑い話になるように生きたい。そのためにまだまだ走り続けようと思います。
そして、挑戦しようと、自分をまだまだ成長させようとしている人と共に歩んでいきたいと思います。
次は公演中の話😌!