#11 宝塚歌劇団 | 天翔りいらオフィシャルブログ「LYRA STYLE」Powered by Ameba

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元宝塚歌劇団:天翔りいらのブログです

 

【全国ツアー】

 

 

私は二回ほど全国ツアーに参加させてもらいました☺️

 

 

宝塚の公演は、宝塚で公演した後、基本的には東京公演に出演します。その他にも中日公演や、博多座、全国ツアー、小公演、他にも、様々な場所で公演があります。

 

 

 

ありがたいことに、在団中は色々な公演に出演させて頂いていたので、いつも荷造りをしていたような気がします。

ほとんど家にいなくて、半年ほど空けることもあったような。

 

 

なのでいまもパッキングはすごく早いです🙆‍♀️

 

 

全国ツアーに参加して、感じたことは、お客様との距離感です。

 

 

何か月も前から、その一日を楽しみにしていてくださって、何世代にもわたり、昔見たことがあるとか、子供に一度見せてあげたかったけど、宝塚市は遠かったなど、様々な理由がある中で、この公演を待っていて下さる人の元で演じることのできる幸せ。

 

そして、次から次へと初めて訪れる土地での観光地巡り。

 

毎日とっても楽しかったです。

 

 

 

不思議とこうして住んでいる以外の土地で公演すると、何のために公演しているのかを、強く感じる事ができ、それほどまでに観劇して下さっているお客様の笑顔にはパワーがあって、喜びを共有できていると感じていました。

 

 

世間の方からすると、好きなことを仕事にしていて、いろいろな土地にいいったり、好きなものを食べて、休みの日には旅行に行って。

 

とても輝いて見える世界だと思います。

 

でも、舞台上から夢や希望を人にお届けすることは、自分たちが夢見心地でできることではありません。

 

 

人にパワーを与えるためには人並み以上の努力が必要でした。

そしてみんながその努力をしているから、自分のペースに気づかず無理をしてしまうこともありました。

 

 

このあたりが、今ならわかっているのに、あのとき、あの場所では分からなかったんです。みんながやっているのに休むわけにはいかない。ペースを落とすわけにはいかない。

 

 

だから体調も崩すし、弱音も吐きませんでした。

弱音を吐いたら、崩れてしまう気がしていたんです。

 

 

 

今あの時の自分に伝えられるなら、

弱さを認める事

限界を自覚する事

しんどいと口にできる事

あなたは十分に頑張っていた

 

と、伝えてあげたいです。

 

弱さを認めることも、限界を知ることも、人生が終わるわけではありません。その先に、また考え違うアプローチをすることができるのです。

 

 

弱さを認めないと、頑張っている自分を自分でほめることもできなくなって、他者に承認してもらおうとしてしまいます。

 

でも、他人がいつも見てくれているわけでもないし、褒めてくれるわけでも、叱ってくれるわけじゃないんです。

 

 

自分で自分を引いたところから見ることで、自分自身を支えることができる。そしたら、もっと楽しく人生をの時間を過ごすことができる。

 

 

今ならそう思います。

 

 

頑張っても報われない世界なんてない。

絶望する必要なんてない。

自分をちゃんと愛してあげて欲しい。

 

 

これは読んでくださっている皆様にも伝われば嬉しいです😌

 

 

 

今となっては言えることもこうしてありますが、

あの場では、本当に沢山の愛情を頂きました。

お互いを思いやる気持ち、それが劇場には溢れています。

 

それが、舞台のいいところ。

 

 

 

こうして日々葛藤しながらも、心を満たしていった私は、退団を決意しました。