本日の映画「二トラム」 | 小日向イオリーの風車羽音

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おはようございます。本日の映画「二トラム」
2021年、オーストラリアの実録サスペンス映画になります。


タスマニア島で両親と暮らす青年は、周囲から二トラムとゆう
蔑称で呼ばれ、馬鹿にされてきた。ある日、芝刈りの訪問営業で
出会ったヘレンと恋に落ちる。しかし...2人の関係は悲劇的な結末を迎える。
これをきっかけに彼の精神は崩壊...周辺環境も変化する。


この作品は、1996年に起きたポート・アーサー事件を映画化しています。
彼は、当たり前の事が出来ず...普通に生きようとするも目立ってしまう。
最初の頃は普通の家族に思えた。父親は唯一愛してくれる存在、母親は面倒は
みるも厳しい目線を送る。彼自身は純粋無垢で良い子なのは伝わる。
でも...教育不届きで超えてはいけない一線が分かりません。
何処まで行っても孤独と絶望に打ちひしがれている。彼を真剣に見て
くれる人は居るのだろうか...。


芝刈り機の訪問営業も自身で始めて、コミュニケーションを取ろうとしたのかも?
本質的には軽蔑されながらも...頑張り屋で思い遣りがあるのでしょう。
それを見抜いてくれたヘレン。そうゆう精神背景と相反してタスマニア島の
景色が美しい一面を持っています。彼の怖い一面として、保身だけは一人前
で時より恐ろしく思えます。様々な状況変化による孤独と絶望の積み重ね
が、狂気の行動へ向かわせたのでしょう。誰か1人でも...真剣に向き合えば
状況は変わっていたのかも知れない。ラスト(事件前)に向けての準備は
、何を考えているか?読めず背筋が凍りました。人間の心の闇とはこうゆう
事だと思います。それじゃあ~