和紅茶とはなんぞや?
最近は和紅茶についてお話ししていますが、
そもそも和紅茶って何かを記事にしてみます。
ざっくりした違い。
和紅茶:日本の煎茶品種のお茶の葉で作った紅茶
海外の紅茶:外国の紅茶専用の品種(アッサム種)の茶葉で作った紅茶
ざっくりした味の違い
和紅茶
優しい渋み
ほんのり甘い
さっぱりした口当たり
日本茶らしいうまみがある
海外の紅茶
強い渋み
濃厚な味わい
コクがある
ミルクと相性が良い
おすすめの飲み方
・和紅茶
そのまま飲むのがベスト
水出しも美味しい
・普通の紅茶
ミルクティーが定番
ストレートでも楽しめる
レモンティーも人気
和紅茶の魅力
✓ 冷めても美味しい(温度による味の変化が少ない)
✓ 日本の四季を感じられる香り
✓ 食事との相性が良い
最後まで読んでくれてありがとうございます。和紅茶で、もっとお茶の時間を楽しんでくださいね。新しい発見があるかもしれませんよ!
煎茶と紅茶の製造方法の違い
今日は、同じ茶葉から全く異なる性格のお茶ができる、煎茶(緑茶)と紅茶の製造方法の違いについてお話しします。
両者の最大の違いは、発酵度合いにあります。
ざっくり言うと
・煎茶(緑茶):発酵度合い0%を目指す
・紅茶:発酵度合い100%を目指す
具体的には製造過程でみていきます。
煎茶
・収穫後、すぐに茶工場へ運ぶ
・高温の蒸気で蒸す(酵素の働きを止める)
・萎凋、発酵を防ぎ形状を作りながら乾燥させる。
和紅茶
・収穫後、薄く広げて一晩置く
・ゆっくりと水分を抜き、酵素の働きを促進
・生葉をそのまま揉みながら酵素を活性化させる
・高温で乾燥させ、発酵を止める
紅茶製造の難しさは、一晩置くスペースが必要なため大量生産が困難な点です。しかし、この過程が紅茶の品質を左右する重要なポイントとなります。
両方のお茶を製造することで、茶農家としての幅が広がります。煎茶派と紅茶派、両方のお客様にリーチできるのは商業的にもありがたいですし、同じ茶葉から異なる楽しみ方を提供できるのは個人的にもとても面白いと感じています。
現在製造中の和紅茶は、追熟という過程を経て、8月下旬頃に販売予定です。それまでは、去年の紅茶もご用意していますので、ぜひお試しください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからも、より良いお茶作りを目指して技術を磨いていきたいと思います。
和紅茶に適した茶葉品種とは
今日は、和紅茶に向く品種について、自分なりのお話しします。
結論から言えば、煎茶に向いていない品種が紅茶に向く可能性が高いのです。これは一見奇妙に聞こえるかもしれませんが、煎茶と紅茶では求められる特性が異なるためです。
煎茶に適した品種は、濃い緑色で旨味の強いものが主流です。
一方、和紅茶に適した品種は以下の特徴を持つものです。
・紅い芽
・旨味成分が少ない
・特徴的な香り
かつては、香りの強い品種や紅い芽の品種は煎茶には不向きとされていました。
しかし、最近では個性として評価されるようになってきました。
例えば、ハーブ系の香り、ミルクの香り、スパイシーな香りなどが、特徴として受け入れられるようになっています。
我が家では、主に以下の3つの香り系品種を和紅茶にしています。
静7132(桜葉のような香り)
香春(ハーブ系の香り)
奥はるか(桜葉のような香り)
これらの品種は煎茶用品種に比べて旨味が少ないのですが、それが和紅茶製造過程で有利に働きます。旨味が少ない品種の方が、紅茶らしい香りや渋みを引き出しやすいのです。
和紅茶製造は、私たち茶農家にとって新たな可能性を開いてくれました。以前は煎茶一本で生計を立てるのが一般的でしたが、和紅茶という新しい分野が加わったことで、茶農家としての幅が広がりました。
現在、私は煎茶と紅茶の2種類を製造しており、この多様性がとても楽しいです。
8月以降には、今年製造した和紅茶をみなさんにお披露目できる予定です。
煎茶と紅茶は製造方法や思想が真逆であり、それぞれに適した品種の特性も対照的です。
両方を栽培・製造している経験は、非常に面白いです(^^)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。