農家の日々是好日
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静岡県静岡市清水区。すっかり暖かくなり、今年もあのお茶の香りが待ち遠しい季節がやってきました。
自分は今、一年に一度の「一番茶」シーズンを目前に控え、茶園と工場を行き来する忙しくも充実した日々を過ごしています。
「お茶で心に平穏を」をモットーに掲げる自分たちにとって、この時期はまさに勝負の時。
今回は、今の茶園の様子や、今年皆さまにお届けしたい「新しいお茶の楽しみ方」についてお話しします。


1. 茶園の今:一番茶に「味」と「勢い」を乗せる

現在、茶園では一番茶の芽が順調に育っています。
芽の出具合は例年並みですが、昨年よりは少し早く、力強い勢いを感じています。
自分がいま取り組んでいるのは、最後の一仕上げです。
一番茶にしっかりとした「味」をのせ、茶樹に「勢い」を与えるための肥料を丁寧に液肥しています。
それと並行して、工場の掃除や整備も進めており、いつでも最高のお茶を揉めるよう準備を整えています。


2. 今年の注目:「香り」を科学する飲み比べセット

今シーズン、自分は新たな試みとして「香りの飲み比べセット」をラインナップに加えたいと考えています。
注目したのは、ハーブや花のような香りが特徴の「香り系品種」です。
特に「香駿(こうしゅん)」という品種を使い、以下の2つをセットにしてお届けする予定です。

・ 採れたての「新茶」: フレッシュで若葉の香りが弾ける、この時期だけの贅沢な香り。
・ 一年の時を経た「熟成茶」: 昨年収穫し、一年間じっくりと寝かせることで、角が取れて香りが落ち着いた深い味わい。

新茶特有の勢いのある香りと、熟成によって引き出された品種本来の香り。この対照的な二つを飲み比べることで、お茶の持つ奥深い魅力を再発見していただけるはずです。


3. 2026年新茶の販売スケジュール

皆さまにおいしいお茶をお届けできる時期が見えてきました。

・ 一番茶の収穫開始: 4月20日頃を見込んでいます。
・ 新茶の発送: 早いもので4月末から順次開始します。
・フルラインナップ: 4月末から5月10日頃にかけて、一通りの商品が出揃う予定です。
・ 飲み茶(普段使い): 5月15日〜20日頃の販売を予定しています。

 現在は、オンラインストアでの予約販売も開始しており、準備が整い次第、皆さまの元へお届けします。


茶園の緑もより一層鮮やかになり、新茶の足音がすぐそこまで聞こえています。
自分たち茶農家にとって、新茶シーズンは一年の集大成であり、新しい始まりでもあります。
今年も一族総力戦で最高のお茶を仕上げていきます。
 ぜひ、今年の新茶を楽しみにお待ちください!



via 杉山貢大農園
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茶園のリセットは、未来への投資。美味しいお茶を30年先まで届けるための挑戦

茶園の風景を眺めていると、いつも変わらない緑が広がっているように見えるかもしれません。
しかし、実はその裏側で、自分たちは「改植(かいしょく)」という、非常に手間も時間もかかる決断をすることがあります。
今ある木でお茶の収穫を続ければ、目先の収穫は安定します。
それでもあえて、古い木を抜き、1から新しい苗を植えるのはなぜか。
今回は、自分たちが30年、50年先を見据えて取り組んでいる「改植」の裏側にある6つの理由をお話しします。



1. 木の若返りと生産性の維持

茶の木は永年作物で、40年、50年と生き続けます。
しかし、人間と同じように、高齢になるとどうしても「勢い」が衰え、収穫量や品質が低下してしまいます。
新しい苗に更新することで、樹勢(木の勢い)を復活させ、最高品質のお茶を安定して育てる土台を作ります。


2. 時代のニーズに合わせた「品種」への更新

お茶の世界にもトレンドがあります。
最近では「香り」が良いものや「色」が鮮やかなものが好まれる傾向にあります。
市場や皆さんの好みに合わせて、最適な品種に切り替えることも、改植の大きな目的です。
ただし、お茶が成園になるまでに5年かかります。
今のトレンドが5年後まで続いているかはわかりません。
流行りを見るのは大切ですが、お客さんに提供するに値する、長期計画で自園にあう品種を選ぶことが大切です。


3. 作業の効率化の対応

自分たちの茶園では、1人で作業ができる「乗用型摘採機」を導入しています。
古い茶園の形では機械が入りにくい場合もありますが、改植のタイミングで「機械が走りやすい設計」に畑を作り直すことで、より丁寧に、効率よくお茶を管理できるようになります。

機械に優しい畑は人間にも優しいので、長期的に管理のしやすい茶園になります。


4. 病害虫や気候変動への対策

近年、温暖化の影響もあり、病害虫の発生状況も変わってきています。
最新の品種は、特定の病気に強かったり、厳しい環境でも育ちやすかったりと、環境適応能力が高いものが増えています。
これらを導入することで、農薬の使用を抑えつつ、健康な木を育てることができます。


5. 経営の安定とリスク分散

特定の品種(例えば「やぶきた」など)だけに頼っていると、収穫時期が重なりすぎて管理が行き届かなかったり、万が一その品種に弱い病気が流行った時に大打撃を受けてしまいます。
収穫時期の異なる品種をバランスよく配置することは、経営上のリスク分散にも繋がります。


6. 品質向上と「自分たちの味」の差別化

自分たちのような個人農家にとって、大手と同じものを作っていては生き残れません。
改植を通じて、他にない個性的な品種を育てることで、「ここでしか味わえないお茶」という価値を追求しています。


改植をしてからお茶が収穫できるようになるまでには、約3〜5年という長い月日がかかります。
その間、その畑からの収入はゼロ。それでも挑戦し続けるのは、ただ一つ、「本当に美味しいお茶を届けたい」という一心からです。
 新しく植えた苗が成長し、皆さんの湯呑みに届く日を楽しみに、自分たちは今日も土を耕し続けます。自分たちが丹精込めて育てた「未来のお茶」、ぜひ楽しみにしていてください。



via 杉山貢大農園
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ペットボトルよりお得!?「ティーバッグ茶」への賢い乗り換え術

最近、コンビニやスーパーでペットボトルのお茶を手に取るとき、「あれ、少し高くなったかな?」と感じることはありませんか?
実は、原材料の高騰により、ペットボトル飲料の値上げが続いています。
「手軽だから」と選んでいたペットボトルですが、実はもっと安く、しかも格段に美味しいお茶を楽しむ方法があります。
今回は、静岡の茶農家である私が、今こそおすすめしたい「ティーバッグのお茶」への切り替えメリットについて、数字を交えて具体的にお話しします。


1. ペットボトル茶高騰の今、ティーバッグが「最強の節約」になる理由

昨秋の秋冬番の茶葉価格の高騰を受け、メーカーのペットボトル飲料も値上げが続いています。
コンビニでは1本160円〜180円、スーパーでも130円前後が当たり前になってきました。
PBのお茶は120円で価格を抑えていますが、今後は値上げしていくと思います。
 一方で、自分たちのティーバッグ(10個入り・税抜700円)なら、1杯あたり約70円です。
・ ペットボトル1本: 約160円〜180円
・自園のティーバッグ1杯: 70円
 毎日1本ペットボトルを買っている方がティーバッグに切り替えるだけで、1ヶ月で約3,000円近くの節約になる計算です。お財布に優しく、しかもゴミも出ない。これこそ、今の時代に合った賢い選択だと言えます。


2. 「安い」だけじゃない。農家がティーバッグに込めた「品質」のプライド

「ティーバッグのお茶は、リーフ(茶葉)のお茶より品質が落ちる」と思っていませんか?
我が家のティーバッグは、品質に関して抜かりはありません。
 通常、ティーバッグには加工過程で出た端材などが使われることもありますが、我が家は「一番茶」や「希少品種」を100%使用することにこだわっています。

自慢の3ラインナップ

・煎茶: 最高品質とされる「一番茶」を100%使用。味と香りの強さが自慢です。
・和紅茶: 紅茶に向く「香駿(こうしゅん)」や「静7132」といった希少品種をブレンド。砂糖なしでも喉の奥に甘みを感じる、さっぱりとした味わいです。
・ほうじ茶: 収穫が大変な一番茶の「遅れ芽」を使用。焙煎のプロに委託し、最高の香りを引き出しています。


3. ペットボトルは「手間」を買い、ティーバッグは「時間」を彩る

ペットボトルのお茶を飲むのは、いわば「お茶を淹れる手間」にお金を払っている状態です。
その中身(茶葉)そのものの価値は、実は数円から数十円分ほどと言われています。

しかし、同じ金額を出すなら、高品質な茶葉を味わってみませんか?
ティーバッグでお茶を淹れる数分間は、単なる作業ではありません。
広がる香りを感じ、お茶を飲むことで「心に平穏」を取り戻す。
デジタルデトックスや仕事の合間のリセットとして、この「1杯70円の贅沢」は、価格以上の価値を皆さんの生活にもたらしてくれるはずです。


まとめ

「お茶を淹れるのは面倒」というイメージがあるかもしれませんが、マグカップにティーバッグをポンと入れるだけなら、ペットボトルのキャップを開けるのと大差ありません。
美味しくて、体に良くて、さらにお財布にも優しい。
この春、あなたも「ペットボトル卒業」して、農家直送のティーバッグで新しいお茶習慣を始めてみませんか?

自分たちが丹精込めて育てたお茶の香りが、あなたの日常を少しだけ豊かにしてくれることを願っています。


via 杉山貢大農園
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