看護師さんとの話/タローを亡くしました(3)
ブログを読んで下さいまして、本当に有難うございます。
皆様から頂きました一つ一つの優しい労わりの言葉、お心のこもった贈り物に心から感謝して居ります。
気力がまだある内に全てをブログに書きたいと思って居りますので、ご返事が遅れます事をお許し下さい。
私のメールに対しての返事は病院側からも、獣医からもありませんでした。
返事は来ないと何となく予想していました。
誰かが読んでくれれば良い、私の気持ちを全て書く事で私自身心の整理をしたいと思っていました。
4月14日の夜、私は**夜間救急動物病院へ電話をしました。
一般血液検査、血液検査 アンモニア、血液ガス検査等のの結果を頂いていないので、
郵送して欲しいとお願いする為でした。
電話に出た看護師さんが、4月9日のカルテを調べに行き、戻ってくると「タローちゃんは亡くなったのですね」と言い、お悔やみを言って下さいました。
亡くなった場合は全ての記録を担当医師に渡す事になっているので、私には渡さなかったとの事。
そして、同じ記録を私の主治医にFaxしてあると言われました。
私が「それでは取りに行きますが、夜の8時からでないとそちらは開いていないですよね」と尋ねると、
3階が事務所で午前9時から夕方5時まで開いていますので、そこで受け取って下さい」との返事でした。
私はその事はだんだんどうでも良くなって行くのを感じ、本当はそれよりももっと聞きたいこと、確かめたい事が胸にあったのではないかと自分自身に問いながら、看護師さんの話を聞いていました。
そして思い切って、話を始めました。
「あの夜にタローの処置に立ち会われた看護師さんは、今居られますか。」
そう尋ねると、その看護師さんが「私が居ました。タローちゃんを処置室に連れて行ったのも私です」と言ったので、私はそれだけで胸が詰まりそうになりました。
私は看護師の方が気を悪くされない様に、現在の私の心境を話しました。
あの夜、いったいタローに何が起きたのかを全て知りたいので教えて欲しいとお願いしました。
看護師さんは、ペットを病院で亡くした飼い主とどう接するかを良く心得ているようでした。
カウンセラーのように、柔らかな口調で話してくれ私の気持ちを理解してくれました。
あの夜タローを押さえつけていた看護師の中に本当にこの人がいたのだろうかと思う程でした。
私は看護師さんの言葉が真実である事を願いながら話を聞きました。
以下、看護師さんの話です。
タローちゃんを処置室に直ぐに連れていったのは、呼吸が荒いと前もって聞いていたので
急を要すると思い、どの程度の呼吸困難であるかを知る為
体重を量り、体温を測り、心電図測定、等を終えたところで、
私を処置室へ呼んだとの事。
私が処置室に入ると同時に、タローがえずき、酸素室に入れるかどうか考えたが、
舌色が変わっていて(チアノーゼ)、呼吸を上手くコントロール出来ないと判断し、
器官内挿管をした。
私が採血はいつしたのですかと質問すると、挿管をしてから採血をしたとの事。
苦しむタローを押さえつけていた理由を尋ねると、挿管の時に体を押さえなくてはならなかったからと説明されました。
看護師達がタローを必死で押さえつけている間も、獣医にタローの症状について、又、病院ではどの様な診察を受けた等を話さなければならず、タローの壮絶な声を聞きながら、私自身まるで拷問を受けている様な心境になりました。
私が処置室に入ってからずっと心肺停止になるまでタローは暴れ、呻き、苦しんでいた理由を聞くと、
呼吸が出来ず苦しかったからだと私に説明しました。
看護師さん自身猫を喪った経験があり、看護師の仕事をしながら助ける事が出来なかった悲しい思い出を話して下さいました。
私は暗い闇の中でもがきながら一つでも良いから真実を知りたいと願っていた事が叶い、
忙しい時間を割きながら話をして下さった看護師さんに何度も心からお礼を言いました。
その後、私は気管内挿管について調べている内に疑問が湧いてきました。
今度は担当獣医と看護師宛にメールを送ることにしました。
ところが、メールアドレスが使用出来なくなっていました。
仕方なく、Faxで送る事にしました。
夫はもういい、タローは戻って来ないのだからと言いました。
ですが私にとってタローはまだ生きており、私はタローに「お母さん、頑張るからね」と話しかけていました。
タローの為にと言いながら本当はタローの最期の苦しみを辿り、あの時のタローに会いたいと切望していたのだと思います。
私はどうしてもあの時のタローに会わなければならない・・・・・・
ただその一心で真実を知りたいと思いました。