皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌸
今日は、マリラ・クスバート (マシュウの妹) の登場する、第三章の場面をご紹介します!
<白い桜の花の咲く、6月の朝。>
美しい朝の景色に見とれていたアン。窓の外には葉が見えなくなるほど白い花をぎっしり咲かせた桜の木があったのです。りんご、さくらんぼの果樹園、たんぽぽが一面に咲いて、白樺並木も。うんと先には青い海まで輝いています。美しいものを愛しているのに、これまで殺風景なところでくらしてきたアンが、どれだけ心を奪われたことでしょう。そして、自分が必要とされていないことに、どんなに落胆したことでしょう。でも、マリラにこう言います。
『私、今朝は絶望のどん底にはいないの。朝は、そんなとこにはいられないわ。朝があるって、ほんとうにすばらしいことじゃない?でも、私、とても悲しいの。たった今、おばさんがほしがっていなさるのは、やっぱりあたしで、いつまでもここにいることになったって想像していたところなの。』
『あたし、ここで暮らすことになるのだと思ったとき、たまらなくうれしかったの。どれほど好きになっても、それをじゃまするものはないと思ったの。でもその短い夢は消えたわ。いまでは、運命のままにまかせるわ…』
アンは窓辺のゼラニウムの花に、ボニーと名前をつけるといいます。その方が花に親しみを持てるのだそうです。花に名前なんてと呆れるマリラへ、アンはこういいます。
『ただゼラニウムと呼ばれるだけだったら、きっと、ゼラニウムが気を悪くするんじゃないかしら。おばさんだって、いつもただ女とだけしか呼ばれないのはいやだと思うわ。あたし、あれをボニーと呼ぶわ。二階の部屋の窓の外にある桜の木にも名前をつけたのよ。<雪の女王:スノークイーン>というのにしたの。まっ白なんですもの。』
<確かに、おもしろい子ではあるね。>
マリラはこうつぶやきます。
『マシュウの言うとおり、たしかに、おもしろい子ではあるね。わたしまでも、あの子が、次になにを言うかと待ちかまえるしまつだもの。わたしにも魔法をかけるつもりなのだろうよ。』
しかし、マリラは取りちがえの発端である、スペンサーの奥さんのところへ、アンをつれてゆくことにするのです。そしてマシュウへいいました。
『今日の午後、馬車を使っていいでしょうね。』
<マリラとアンは、ホワイト・サンズへ>
『マシュウ、きっと、あの子に魔法でもかけられたんだね。あんたが、あの子をおきたがってるってことが、ちゃんと顔に書いてありますよ。」
グリン・ゲイブルズから馬車で出てゆくふたりを、マシュウはさびしそうに門のところで立って、とおくからながめていました。いかがですか?わたしたちも、マシュウと同じ気持ちではないでしょうか?第一回目の配信は、ここまでです。気になるつづきは、4月の配信でお届けします。
<第2回目の配信は、4月2日(日)10時〜11時>
いかがでしょうか?この後、どんな展開でアンはここにいられるようになるのでしょうか。また、マリラとの関係はどうなるのでしょうか?気になりますね。
第五章 アンの身の上
第六章 マリラの決心
第七章 アンのお祈り
第八章 アンの教育
皆さま、どうぞお楽しみに!
<耳で聞く小説 ♪>
お部屋で、車の中で、電車の中で、眠れない夜に、朝の爽やかな時間に♪
スマホやタブレット、パソコンでYoutubeやラインができれば、OKです。ツイキャスプレミアのアプリを入れてお好きな場所で、ラジオドラマのように『耳で聞く小説』を楽しめます!皆様にもぜひご視聴頂きたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
長浜奈津子のブログでは、1回目配信の第一章〜四章までをこのようにご案内させて頂きますので、次回もぜひ配信前にお楽しみ頂けましたら嬉しいです!それでは皆さま、ツイキャスプレミア配信でお目に掛かれますことを楽しみにお待ちしております🌸
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『赤毛のアン』村岡花子訳の朗読配信、どうぞお楽しみに!
最後までお読み頂きましてありがとうございました。
長浜奈津子のHP =芝居と音楽と語り=
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『赤毛のアン 村岡花子訳誕生70周年記念朗読シリーズ 全10回』
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『赤毛のアン』村岡花子訳誕生70周年記念朗読シリーズ 全10回
第1回目 3/5(日) 午前10時ー11時
<配信プログラム>
第一章 レイチェル・リンド夫人の驚き
第二章 マシュウ・クスバートの驚き
第三章 マリラ・クスバートの驚き
第四章 グリン・ゲイブルズの朝
朗読とお話:長浜奈津子(朗読家・女優)
テーマ曲:鈴木崇朗(作曲・バンドネオン演奏)
主催 大森室内楽愛好会
助成 NPO法人大田まちづくり芸術支援協会(asca)企画運営大森室内楽愛好会(三木隆二郎)
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<1952年から愛され続ける、アンの物語>
村岡花子による翻訳で『赤毛のアン』が日本にはじめて紹介されたのは、1952年。それ以来、グリン・ゲイブルズのアンはたくさんの人々に愛されてきました。今回は、昨年出版されました村岡花子訳の決定版とされる本を朗読させて頂きます。
両親を失って、孤児院で育ったアン・シャーリー。男の子が欲しかったというマシュウとマリラの家に彼女はやってきます。女の子は農作業など役に立たない__。ここでもアンは『いらない子』だった。そんな境遇のアンですが、持ち前の明るさで、多くの人たち(登場人物・読者)の心をつかんでゆきます。
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<ご視聴方法>
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* 放送後2週間以内。3/5(日)〜3/19(日)迄、ご視聴頂けます。アーカイブ視聴期間もチケット購入可能。
* 視聴価格 ¥1,000(配信料 ¥840+システム利用料 ¥160)に 決済手数料が掛かります。
*お支払方法は 以下の 5つから選択可能です。
⭐️この場合チケット料金は1,000円、決済手数料無し。
①クレジットカード
②Amazon Pay
⭐️ 以下の3つの方法には別途、決済手数料 220円がかかります。
この場合のチケット料金は1,220円です。
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④ペイジー払い (配信予定日の2日前の23時まで)
⑤コンビニ払い (配信予定日の前日の23時まで)
<『赤毛のアン』配信関連ブログ>
<“e”の字をつけたアンさん!~ 第三章 マリラ・クスバートの驚き>
<『赤毛のアン』 の作品に描かれる… 風景や人々、魅力の数々について>
<アンの登場 〜第二章 マシュウ・クスバートの驚き>
<おしゃべりで世話焼きの、しっかりおばさん〜アンを取り巻く人々 第一章 レイチェル・リンド夫人の驚き>
<フライヤーができました❣️ 『赤毛のアン』村岡花子訳 ツイキャス・プレミア配信>
<花子とアンへの道 〜本が好き、仕事が好きひとが好き 村岡恵理 編>