女優・朗読家 長浜奈津子 ~ 朗読空間 ~

女優・朗読家 長浜奈津子 ~ 朗読空間 ~

劇団俳優座女優・朗読家 長浜奈津子の朗読公演情報
六本木ストライプハウスギャラリーひとり語り「朗読空間」
市川市文学ミュージアム 荷風忌
朗読と音楽『おとがたり』 公演情報
その他、朗読・読み芝居のお知らせです

⭐️ 長浜奈津子 ひとり語り
2020.1.19(日)市川市文学ミュージアム ベルホール
永井荷風「春雨の夜」「濹東綺譚~三味線語り」

🌙「おとがたり ~朗読とヴァイオリンの世界~」
 朗読:長浜奈津子 ヴァイオリン:喜多直毅

<2020年公演>
5/3(日) 市川市文学ミュージアム「荷風忌」出演
     *演目は追ってお知らせ致します*

<2019年公演>
石川啄木『啄木といふ奴』
太宰治『人間失格』~道化と狂気のモノロギスト~
詳しくはおとがたりサイトにて⇒ https://www.otogatari.net/
長浜奈津子公式サイト https://www.nappy-cantactriz.com/

 

 

正宗白鳥さんの話し方は、率直でさっぱりしていて、まるで知り合いが話しているような錯覚を起こします。言葉やフレーズから何か香りやら翳りやら雰囲気を漂わせる、というのではない。とても明瞭。こうやって書いていても、自然と口調が似てきます。

 

もし白鳥さんの作品を朗読したら、どうなるのかな。ほら、こんな口調なんです(笑)

 

…このままゆきますね。


ちなみに、正宗白鳥さんといえは「日本脱出」。

どんなお話って、私は説明下手なのでいろいろ探すと…ありました、ありました!

 

マグノリアさんという方のブログの作品紹介が大変わかりやすく、リンクをさせて頂きます。

今、更新されていないようなのですが、すごいなあ…。書ける人に憧れます。

 

正宗白鳥「日本脱出」

http://blog.livedoor.jp/g4zw2c/archives/1893908.html

 

 

さて、この白鳥さんの章に「芸術座」が出てきます。

 

かつて森光子さん主演の「放浪記」が上演された劇場が芸術座です。覚えていらっしゃいますよね。俳優座からも大塚道子さんがご出演でした。私の友達の衣装さんがその舞台に少し関わっていて、当時、森光子さんが長キセル(煙草?)を加えたパンフレットを私に見せながら、森さんの“粋”について惚れ惚れしながら熱く話していました。ほら、みてご覧これ…奈津子はまだまだだねえ、と話しながらほうれん草を美味しく茹でてくれました。

 

現在はその芸術座の跡地に、新劇場「シアタークリエ」ができました。舞台もとても観やすくて、有楽町駅からも近くて良い劇場です。先日、文学座の女優・シャンソン歌手、麗しの古坂るみ子さんと、音楽座ミュージカル「シャボン玉とんだ宇宙までとんだ」を観に出掛けました。昨年、俳優座劇場プロデュースの「音楽劇〜人形の家」でご一緒させて頂きました、土居裕子さん、畠中洋さん、川口大地さんがご出演されていました。土居裕子さんといえば、「人形の家」「母さん」の2本の音楽劇の演技に対して、本年度の紀伊國屋演劇賞を受賞されました☺️おめでとうございます✨

 

 

宝石ブルー 正宗白鳥さんの「荷風追憶」4頁、を読み終えました。

 

…多磨霊園に眠っていらっしゃるのですね。 正宗白鳥Wikipedia

 

 

次の「荷風追想」は…久保田万太郎「ふたりの会葬者」3/59

 

しばらく忙しいので、ちょっと先になるかもしれません。

他の記事が出るかも。すみません。でもとても楽しみです。

 

「湯豆腐やいのちのはてのうすあかり」

浅草生まれの俳人、生粋の江戸っ子、”粋”な久保田万太郎さんの句です。

 

 

 





Flores Negras 
長浜奈津子のHP =芝居と音楽と語り=


https://www.nappy-cantactriz.com/

 

 

 

 

さて、荷風先生の面影を語って下さる、ひとり目は、谷崎潤一郎さんです。

ー 大丈夫、もちろん本文中身は語りません ー

 

 

先日、永井荷風と谷崎潤一郎展が市川市文学ミュージアムで開催されました。(2019年11月2日(土)~2020年1月19日(日)http://www.city.ichikawa.lg.jp/cul06/1111000275.html

私は最終日に「春雨の夜」「濹東綺譚」ひとり語りで出演させて頂きました。

 

 

ここでは、二人の関係を余すところなく展示され、また学芸員さんのわかりやすく楽しいギャラリートークも企画されとても良い展示会でした。お客様は北海道からなど全国からお越しになられたそうです。私は二度参加させて頂きました。作家、谷崎潤一郎は永井荷風なくしてはなかったのだそうです。またその交友も様々なエピソードで知られるところですが、それも詳しくそこにありました。

 

宝石ブルー この展示会で知ったのですが…

 

永井荷風の訃報を受けて、谷崎潤一郎さんはこう言ったのだそうです。

 

「一番身近な作家が、いなくなってしまった」

 

 

この文庫本の帯に、こんな文が載っています。

 

******「先生!僕は実に先生が好きなんです!僕は先生を崇拝しております!先生のお書きになるものはみな読んでおります!」(谷崎潤一郎「青春物語」(抄))******

 

これはとある場面でのエピソードからです。

 

「一番身近」という言葉には、馴れ馴れしく親しい、ということでは無く思います。二人は作家さんですから… うまく言えません、ごめんなさい。

 

 

宝石ブルー お話変わって、二人の幼少時代ですが… それは対照的です。

 

荷風の幼少時代、小石川での家族写真を見ると、セーラーの襟がついたお洋服を着ています。きれいな山手のお坊ちゃんです。

 

谷崎さんは、お江戸情緒の残る、元漁師町。蠣殻町の育ち。下町の坊や。

 

 

のちに世界が交差してゆくように、荷風先生は、玉の井「濹東綺譚」のお雪を描き、谷崎さんは絢爛な世界「細雪」を描いてゆきました。

 

 

 

宝石ブルー また荷風先生の「断腸亭日常」にも記される有名なエピソード。

 

「終戦前夜のすき焼き」岡山県に疎開中の二人。8月14日、終戦の前の日に二人は一緒にすき焼きで食事をしています。谷崎さんが牛肉が手に入ったので、荷風先生をお招きしたのだそうです。戦時中、谷崎夫妻はできる限りを尽くして荷風先生をもてなしたようです。

 

「谷崎氏方より使の人来り津山の町より牛肉を買ひたればすぐにお出ありたしと言ふ」

 

そして、翌日は8月15日。玉音放送も雑音が酷くて聞き取れなかったようですが、汽車を待つ荷風先生に、谷崎妻が差し出した手弁当は、白米のおむすびと、昆布の佃煮と牛肉。荷風先生はとても喜んだそうです(学芸員さんから伺いました。)

 

「白米のむすびに昆布佃煮及牛肉を添へたり」

 

 

 

宝石ブルー「青春物語(抄)」11頁、を読み終えてから…

 

二人についての、こんないろいろを思い浮かべました。

 

 

次は、正宗白鳥「荷風追憶」2/59

このご本の題名とおんなじ…ですね。

 

もし読んだら思い浮かぶことを書いてみます。

 

 

 





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岩波文庫 多田蔵人編「荷風追想」を読みはじめます。

 

お散歩するように、お一人づつ読むことにします。

電車の中でも、家でもどこでも気楽に空いた時間に。

 

 

今日は、帯を読みます。

 

 

どなたがお書きになるのでしょう…

専門の方でしょう、こんな風に言葉にできるなんてすごい。

 

帯だから、当たり前だ、普通だと言わないで下さい。

 

… 実際に考えてみて下さい…

ね、誰にでもできることじゃないんです。

 

こうやって世の中を見ると、身の回りが当たり前ではなくなる…

 

 

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変幻自在、神出鬼没

 

詩人、戯曲者、畸人、紳士…

ー街を闊歩し、万巻の書を読んだ人の面影ー 

 

59のポートレートが描く「永井荷風」谷崎潤一郎/正宗白鳥/佐藤春夫/森茉莉/ノエル・ヌエット/川端康成/林芙美子/三島由紀夫/周作人/他

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忘れえぬ

  荷風の横顔

 

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「先生!僕は実に先生が好きなんです!僕は先生を崇拝しております!先生のお書きになるものはみな読んでおります!」(谷崎潤一郎「青春物語」(抄))

 

『あづま橋』の諸編は荷風の老衰によって偶然に生まれたものではなく、最初から荷風が志していたものをおもむろに成就したものだと僕は断言する。(佐藤春夫「荷風文学の頂点」)

 

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さて、この中で気になるのが

「畸人」という言葉です。

 

畸人と奇人は、同じ意味。

 

辞書を引くと…

 

性質や行いが風変わりな人。変わりもの。

 

どこかで読んだことがありますが、荷風の晩年、ドナルド・キーンさんだったかしら…違っていたらすみません。会えないと思っていた荷風に会うことができたと。自宅にゆくと室内は乱雑で(散らかり放題)、ご本人の風貌も良くない。ところが話し始めると、その言葉がとても美しい日本語で驚き、こんな日本語は聞いたことがない…というエピソードです。

 

荷風先生は、とても背が高く、面長で、帽子を被り黒い服を着て、ゆうゆうと歩く姿は、お若い頃から目立ったでしょうね。当時の日本人は小柄でしたでしょうから。風貌も変わっていたのだと思います。そしてその言葉遣い。本八幡の界隈や浅草や、様々な場所に出没して、不思議な存在だったのでしょう。

 

 

 

 

 





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