オルチャタの作り方 | スペイン語をめぐる諸々

スペイン語をめぐる諸々

スペイン語が少し分かれば見たり聞いたり読んだりできることを漫然と集めてみます。

 オルチャタ(horchata)は、昔からメキシコでよく飲まれている飲み物のひとつ。だが、その起源を紀元前の時代まで遡りうるとも言われるチョコラーテ(ココア)ほど伝統的な飲料ではなさそうだ。オルチャタはスペイン人がメキシコにもたらしたものの一つだろう。 
 

 ただしメキシコのオルチャタは、米を主な原料として作られが、本場スペインのオルチャタは、チュファという植物の地下茎を搾って作られるらしい。あるいはメキシコでは、チュファの入手も栽培も困難だったので、代用飲料として、米でオルチャタが作られるようになったのかもしれない。米を新大陸にもたらしたのも、スペイン人のはずだが。
 

 メキシコ風のオルチャタは、かなり簡単に作れるようだ。日本でも普通に作れるのではないか。ビデオを見てみよう。

 

 

1. 材料を用意する。

 

1 tza. Arroz (米、1カップ)

2 lt. Agua (水、2リットル)

1/4 tza. Azúcar (砂糖、1/4カップ)

375ml. Leche evapolada (エバミルク、355ml.)

1 cdta. Canela (シナモン・パウダー、小さじ1)

1 cda. Vainilla (バニラ・エッセンス、大さじ1)

 

2.Remojar el arroz con el agua por 1 hr. (1時間、米を水に浸す。)

 

3. Añadir la canela, vainilla, leche evapolada. (シナモン・パウダー、バニラ・エッセンス、エバミルクを加える。)

 

4. Procesar o licuar. (ハンドミキサー、あるいはミキサーにかける。)

 

 "procesar"は本来、「処理する」「手続きを進める」といった意味だが、料理の世界では「ハンドミキサーあるいはブレンダーにかける、フードプロセッサーを使う」という意味になるらしい。"licuar"は「液化する」の意だが、料理に関しては「ミキサー(licuadora)にかける」ということ。ちなみに我が家では、オルチャタを作るのにも普通のミキサーを使っている。

 

5. Colar la preparación. (出来上がったものを濾す。)

 

6. Añadir azucár. (砂糖を加える。)

 

7. Mezclar muy bien. (しっかり混ぜる)

 

8. Selvir. (コップに注ぐ)

 

 "servir"は、「給仕」する「食事を出す」の意。料理を器に盛ったり、飲み物をコップに注いだりするのも"servir"に含まれよう。

 

 我が家の場合、エバミルクがないときは普通のミルクを使ったりするようだ。砂糖の量もその日の気分で増えたり減ったりと、適当だ。それでもけっこうオルチャタの風味になるから不思議だ。暑いときには、砂糖少なめのさっぱりしたオルチャタを、よく冷やして飲むのがお勧め。