Lesson 7 『美しい腕を放る』 その2
前略、
前回、
肩の筋力で腕を持ち上げる:腕が軽くなる
脱力して腕を自然に垂らす:腕が重くなる
というお話をしたかとおもいます。重い腕を一所懸命持ち上げようとすると、肩の負担が慢性的になり、肩が上がった緊張している姿勢になってしまいますが、重い腕を自然に垂らしておくという感覚を身につけると、腕の伸筋 が機能し、重く曲がらない強い腕となっていきます。肩も腕もリラックスしているから、強く美しい腕になるのですよ。
ひとつ問題をだしませう。恋人にビンタをするとき、
あなたは重い腕でピンタをしたいですか?
それとも、軽い腕でピンタをしたいですか?
重い腕ですよね?(笑)これと同様に、テニスでも、重い腕で動くことがものすごく重要になってきます。重い腕でスイングするから、ラケットに重みが伝わり、ボールの勢いが増すのです。さらに、腕を自然に垂らしているので、肩に負担が少なく、鎖骨が肩の筋肉によって縮められないので、鎖骨のラインが横に長く見え、上半身も美しく見えます。
このような情態を、武道では「肩を抜く」という表現をします。次回のレッスンでは、肩の抜き方をお話し致しますね。
ご退屈さまでした。
草 々。