『高堂巓古 Officia Blog』 -55ページ目

面影四十八手 その二十七

 影響力なるものを考えたときに、大概は精神的なるものを想起して終わってしまうけれども、心身一如(私はこの言の葉ですら厭で、身しか視ないが)、軀も変わらなければ、まことに影響を受けたと云い難い。逆に申しあげれば、触れずとも、語らずとも、そこに存在しているだけで、互いに影響を与えあっているものなのだ。これを理解したとき、こちらの身体意識を変えただけで、相手の凝りや滞りが改善されるということが起こる。

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 過日は三十名くらいの方々に向かって指パッチンをし、そのうち二十名くらいの方の肉がやわかくなったと云ってくださった。ここまでくるとかなり怪しい話になってしまうことは重々承知しているけれども、これは奇妙な話ではなく、日常的に起こっている感覚に過ぎない。こちらがいることによって、むこうがホッとしたとき、ふたりとも瞬時に癒やされている。このような理由から、人には間柄という言の葉が添えられ、人間となったのである。